ザトウクジラ
ザトウクジラ (Humpback Whale)
ザトウクジラは非常に大きな胸鰭を持ち、他のナガスクジラ類よりもずんぐりしている点で他のヒゲクジラ類と異なっています。
口先や下唇に肉質の瘤があります。尾ひれは幅広で不規則に縁が付いています。
体色は黒で、喉から腹部にかけて白くなっています。
胸鰭と尾ひれにも白い部分があります。
平均的な成獣は15㍍、45㌧です。南北に回遊しますが、他の鯨に比べて沿岸に近い海域を移動し、しばしば浅瀬、島の間の入り江などで交尾します。
通常、12頭位までの群れとなりますが、冬の繁殖海域や餌場ではさらに大きな群れとなるのも珍しくありません。
ザトウクジラは身軽で、良く水面上に跳躍したり、スパイホッピング やロブテイリング をしたりします。ザトウクジラは絶滅危惧種として1966年以降商業捕鯨から保護されています。
たまには、餌の特に豊富な海域で非常に大きな群れとなる事もあります。
グリーンランド東岸中程のスコアズビー・スンドに至る海域で捕食中の数百頭のザトウクジラを見かけた事があり、数が回復しつつある兆しだと思われます。
（北極旅行&北極クルーズ6-50）
