クズリ／イタチ科クズリ属 1属1種2亜種
クズリ (Wolverine) ネコ目イタチ科クズリ属 1属1種2亜種
クズリはカナダ北極諸島を含む周極性ツンドラに生息していますが、その数は多くありません。
繁殖は4月～8月下旬の間いつでも行われます。受精卵の着床遅延により出産は1月下旬～4月下旬となります。通常一回に1～4匹を産み、巣は深い雪だまりに穴を掘って作ります。産まれた時には眼が見えません。クズリは上手な狩人ではありません。こっそり忍び寄ったり速く走ったりするのが上手ではないのです。
脚が短くずんぐりした体格です。その強みは足が大きいため、体重を分散して深くて柔らかい雪でもやすやすと動き回れます。
夏は雑食性で死肉小動物、卵、ベリー類などを食べます。
冬には肉食性となり、大型の草食動物がその重要な獲物となります。大型動物を仕留めた時にはすぐには食べずに解体した後、何カ所かに分けて貯蔵し食べ物が乏しい時に備えます。気が強く攻撃的だとよく言われており、人のいないキャンプ地などを荒らすことで知られています。
（北極旅行＆北極クルーズ6-31）
