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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ホッキョクギツネ、亜種10

ホッキョクギツネ (Arctic Fox)、亜種10
柔らかくふさふさした毛皮でわな猟師達に高く評価されるホッキョクギツネは大規模商業取引の基盤でもあります。
北極の中型動物中最も毛足の長い毛皮がホッキョクギツネの毛皮です。
南部地域のホッキョクギツネは一年中青みがかった灰色をしており、通称アオギツネと呼ばれてその毛皮は商業的価値が高いのでロシアの主要毛皮農場で飼育されています。一方、高緯度北極のホッキョクギツネは冬になると毛皮が白くなり雪原での丁度良い保護色となります。

夏の間は白夜の24時間太陽光線を利用してほぼ一日中活動します。
秋と冬には夜行性となります。雌の発情期は2~3月で、岩だらけの尾根や崖を探して長い枝分かれした巣穴を掘ります。お産は4~5月で10匹ほどにもなる事もあります。ホッキョクギツネは巣穴以外にも風や雪の避難用の穴を掘る事もあります。

ホッキョクギツネは大胆かつ狡猾な捕食者です。食べ物を確保し、保存する技術は厳しい環境下で生き残るためには必須で、驚くほどの量の食糧の貯えをします。
ある貯蔵穴では、ヒメウミスズメ36羽、ユキホオジロ4羽、ハシブトウミガラス2羽と多量の鳥の卵が見つかりました。
さらにホッキョクギツネはタビネズミ、ハタネズミ、ハツカネズミ、死肉(特に冬)、貝類や海岸に打ちあげられた死肉などなんでも食べます。ツンドラや森林ツンドラ上で見かける事が多いのですが、生息地は森林地帯を含めて様々です。

(北極旅行&北極クルーズ6-27)