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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

レミング/タビネズミ属

レミング (Lemming) タビネズミ属
キヌゲネズミ科レミング属、首輪レミング属、森レミング属、沼レミング属
最も良く見られる齧歯目はハタネズミの近縁種であるタビネズミ(レミング)族で、北極ではノルウェーレミング、シベリアレミング、アムールレミング、クビワレミングの4種が主な種類です。

ノルウェーレミングは主にロシア北東部にあるコラ半島のツンドラや森林ツンドラに生息しています。
シベリアレミングの分布はもっと広くて、白海からチュクチ半島までロシア北部全域に分布しています。この種類はヤナギやカバノキが生える低地ツンドラを好みます。

東シベリアと極東部で見られる稀なアムールレミングについては詳しい事はまだわかっていません。
シベリアレミング同様クビワレミングは広く分布し、生息地に融通性があるので石ころだらけの場所から沼地のツンドラまでで見られます。

レミング族は夏の日照時間がある限り活動的で、大きな群れで生活しています。
活動のほとんどは餌さがしで、主食は草本ですが時にはヤナギやベリー類を食べます。レミングの巣穴は単純で1~2の出入り口と巣です。むやみに穴を掘ることはせず、ツンドラの表土にできた自然の窪みを利用します。
冬が訪れると枯れ木や枯草を使って雪の下深く巣をつくります。メスは毎年夏に5~6匹の児を産みます。
レミングの個体数は確保できる餌の量によって大きく変動します。
餌の乏しい場合の個体数は抑制されて、豊富な時は増えて地面一面に群がっているかのように見えるほどです。
そうなると集団で餌を探さなくてはならず、探している間に浮き氷、大きな河、湖や山などで多くが死んでしまいます。
伝説にあるような、集団自殺は事実ではありません。

(北極旅行&北極クルーズ6-24)