北極植物の分布形態、周極性植物
このグループに属する植物は厳しい気象条件や日照時間及び底質 の変化に対するかなりの耐性と適応能力を示しています。
これらの広く分布する植物には北極植物の大部分が含まれていて、その大部分は多年生で木本植物はわずかです。
高緯度北極の植物はホッキョクヤナギなどの例外を除いてほとんどが草本植物です。これらの植物は維管束植物 が見られる北限地域まで広がっていますが、南は大陸部北極の全域に広がっています。
北極高山植物地域は非常に広域で、高緯度北極種が生息するような最北地域から南は針葉樹林帯のある亜北極、さらに高山地帯までも分布しています。
これに当てはまるのはマルバギシギシ、ムラサキユキノシタ、それと2~3種類の木です。低緯度北極では周極性植物が最も多くみられ、ツンドラや高山のいたるところで見られる種類を含みます。主要分布範囲は北方針葉樹林帯のなかにある森林境界線の南にあります。
このグループの植物は狭い範囲の極地気候にしか適応できず高緯度北極まで及ぶのはごく稀です。
これに属するものは多年草のホロムイイチゴ、やギョウリモドキなどです。良く見られるスゲ、その他のイネ科植物もこれに属します。
(北極旅行&北極クルーズ6-12)