北米北極の人々の今
1960年までには、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ人による”開発”と商業捕鯨が増加して、イヌイットの伝統的生活様式がほとんど何も残っていないほどまでに減ってしまいました。最初は木製、次にアルミニュウムそしてファイバーグラスボートと船外エンジンが皮張りカヤックとウミアックにとって替わりました。
銃口から装填する口装銃からライフルへの進化が銛とヤスにとって替わり、スキドーが犬ゾリに替わり、プレハブ住宅がイグルーに替わりました。
カミックはジーンズに場所を譲りました。今日では、ほとんどの先住極北人は村や町に住んで、iPodを聞き、衛星放送テレビを観、長距離電話をします。
多くが村のレベルから国会まで政治に関係しています。
一方で伝統的価値を再認識する事が多くの人にとって徐々に重要になって来ています。なぜイヌイットの人々が狩猟民族から現代社会の構成員にならなければならなかったのかを、カナダ東部北極の原住民を事例にして調べてみると興味深い結果が分かります。
(北極旅行&北極クルーズ4-15)