南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

食糧

イヌイットの食事は肉と皮下脂肪が中心です。皮下脂肪は寒冷地で生存するには不可欠の脂肪が採れます。
彼らは獲ったばかりのセイウチやアザラシを生でまだ温かいうちに食べるのが好みです。ビタミンCはイッカクやシロイルカの生皮から摂取しました。
アザラシの生レバーからはビタミンAとDが採れます。
肉が一旦冷凍されていて加熱が必要な際にはイグルー内で石をくりぬいた鍋かセイウチの防水皮袋を使いました。伝統的には家族が鍋の周りを囲んで食べます。
最初に父親がナイフで肉を突き刺して自分用に切り分けてから、ナイフを次の人に渡しました。

魚、そしてライチョウ、海生哺乳類の胃の半消化の内容物も好まれました。
夏には家族総出でベリー類、根、葉などを積みました。
カモ、ウミガラス、カモメの卵も集めて地中に埋めて、12月になってから掘り出して食べました。肉は水につけて凍らせ、魚は乾燥させました。
それでも十分な食料にはならなかったので始終狩りをおこなう必要がありました。

(北極旅行&北極クルーズ4-10)