南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

デンビー文化とイピュタック文化

一方アラスカでも、ほぼ同類の発達がありました。北極小工具伝統の最も早い時期であるデンビー文化の人々は主にカリブー狩猟と内陸漁業をしていました。
西暦初期の頃にホープ岬の素晴らしいイピュタック文化で最高潮に達しました。ホープ岬には600戸近い集落があり、大きな墓地の死者はたいてい黒玉の瞳が入った牙細工の目玉付の精巧な彫刻面をつけて葬られていました。
イピュタック牙細工の連結環、らせん、精巧な装飾が施された動物などは他の追随を許さない素晴らしいものです。

ベーリング海峡の島々の人たちは海水域でのセイウチや鯨捕獲のための技術に磨きをかけていました。
40㌧の大きさのホッキョククジラの捕獲には政治的組織やウミアック(海獣の皮を張った無甲板のボート)捕鯨乗組員の協力が必要でした。
危険な作業は乗組員とその妻たちがお祈りを捧げ、狩りが成功すると何トンもの肉、獣脂そして村のために大きな弾力性のある鯨ヒゲが手に入ったのです。
西暦900年頃までには捕鯨連合体はベーリング海周辺の島々からアラスカのポイント・バロー近くまで広まりました。

(北極旅行&北極クルーズ4-6)