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南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ニューファンドランド・ラブラドール州

大西洋側カナダで最も大きいニューファンドランド・ラブラドール州(NL)は岩が多い森林地帯のニューファンドランド島とやはり山の多い、大陸側にあるラブラドールから構成されています。両方合わせた約412万㎢の面積はニューブランズウィック、ノヴァスコシア、プリンスエドワード島の3つを合わせた広さの3倍もあり、アメリカ東北部(ニューイングランド)の2倍以上にあたります。
ニューファンドランド・ラブラドール州はカナダの東端にあって、険しい岩だらけで、海と北極にそれほど遠くない環境に鍛えられた場所です。またここは航空史にも名を連ねています。1919~1937年の間にここからチャールズ・リンドバーグやアメリア・エアハートを含む40機もの大西洋横断飛行機が飛び立ったのです。

ここの人々は独特の文化を作り上げました。おそらく、すぐに分かるのは方言:歌うような語尾変化とアクセント、独特の俗語そしてユニークな慣用句などでしょう。
地図を見れば場所の様子が分かるような、「ニックの鼻入り江(Nick’s Nose Cove)」,「ついでに来て(Come-by-Chance)」,「ブチ柄牝牛の頭(Main Tickle and Cow Head)」などの地名は歴史とそれらを名付けた人々をほうふつとさせます。民族的には原住民族のイッヌ 、イヌイットとその混血であるメティスそして英国とアイルランドを主とした西欧人入植者の子孫とで構成されています。

島はそのごつごつした様子から「ザ・ロック」と俗称されています。9,656㌔もの海岸線はリアス式で湾、入り江、が多い海域に多くの島が散らばっています。
北と西の海岸線は高い断崖と深いフィヨルドで出来ています。西のロング・レンジ山脈からアパラチア山脈まで陸は東と北東に向かって低くなっています。
内陸は深い森林地帯、岩がちの荒地と湿地や泥炭地帯で、氷河作時代をうかがわせる無数の湖水と川も見られます。

高い山脈が続く荒涼としたラブラドールには高い崖下に集まる沿岸集落もあります。内陸はおおかた荒地で木立が無い地形です。ラブラドール全部とニューファンドランド北部は地球最古の岩層の一つであるカナダ楯状地 の一部です。州内両方の部分を通して内陸は未開発の森林地帯で泥炭地帯と無数の湖水と川があります。
ラブラドールの人口3万人は主に沿岸地帯か鉄鉱石が豊富な鉱山地帯に住んでいます。

(北極旅行&北極クルーズ2-5)