レイキャビク
北緯64度09分/西経21度57分
最初の入植者インゴルフ・アーナソンが町の名前を近くの地中から蒸気が上がるのにちなんでレイキャビク(煙の湾)としました。ヴィビィ島にはアウグスティノ修道会僧院が建てられ町全体を神学の中心とするべく考えていたようですが、やがて地方の司祭制を廃止して新教ルーテル派のデンマーク教会が主になり、住民達は大きな教会寺院を建てました。
アイスランドの民主的全島集会(議会)「アルシング」がシンクヴェットリールで930年から8世紀近くにわたって毎年夏に召集されました。
アルシングはその後1798年にレイキャビクに移され、町中に刑務所と裁判所も建設され、貿易会社も始まりました。
アイスランド大学が1911年に開設されて、レイキャビクがアイスランドの首都となり、世界最北の首都が生まれました。ブレイドホルト住宅地区からは市全体のパノラマが見渡せます。オーバー(Arbaer)野外博物館ではアイスランドの古い家屋や家具などで昔が再現されており、過去の建築様式と生活スタイルをアイスランドの文化史の中でとらえています。
レイキャビクにはいくつかの良い博物館があり、天気が変わりやすい場所なので、雨が降った時などに行ってみる価値は十分あります。
アイスランド国立博物館にはアイスランドに関する事ほとんど何でも、特に歴史関係の展示物に良いものがあります。新しい海洋博物館には古代と近代の漁業に関する展示があります。沿岸警備隊の警備艦トールもその一部で、アイスランドで発明された唯一の武器、密漁トロール船のロープを切断する機具の実演が見られました。
市内中心部のいくつかの建物の地下部分を占める入植博物館は入植初期の状況を実際に発掘した場所です。
カルチャーハウスは数々のサガやアイスランドの歴史の初版本、そしてスルトエイ火山の噴火とその生物学的結果なども見せてくれます。入り口にある大きな赤い岩が目につく、私的な火山博物館では75年余りの間に集めた、眼を見張るような火山噴火の様子を映画で見せてくれます。
興味のある方はヘマー(Hjlemmer)バス停の隣にあるペニス博物館もあります。
他に、中心地から3kmほどの所に小さいですが面白い植物園もあります。
これら市内の見どころやバスの利用方法などは市の中心地にある観光案内所で親切に教えてくれます。
日帰り観光やもう少し長く滞在する訪問者は大抵次の3か所に行きます:間欠泉、グトルフォス(黄金の滝)、シンクヴェットリール(世界遺産)。
間欠泉の古い方は静止していますが他方の吹き上げは15分毎にあります。
グトルフォスは深い谷に落ち込む素晴らしい連続した滝で、直射日光が当たる時が最もきれいです。古代の全島集会(議会)の場所であるシンクヴェットリールと周辺の火山の景色そしてよく整理されたインフォーメーションセンターは素晴らしい一日となる事でしょう。
他にも田舎の豊かな農耕方面も忘れられない思い出となる事でしょう。
(北極旅行&北極クルーズ2-24)