イカルイト
北緯63度45分/西経68度30分
ヌナブト準州の州都であるイカルイト(人口約6,000)は2001年に市に昇格しました。英探検家マーティン・フロビッシャーが1576年に現在イカルイトのある湾を初めて訪れ、中国への北海航路を発見したと思いました。ほぼ300年後にチャールス・フランシス・ホールは土地の猟師から、じつはこの大きな海は湾であってフロビッシャーが考えた北西航路の入り口ではない事を知るのでした。
ホールは近くの河をシルヴィア・グリンネルと、入り江をクージェスと名付けました。間もなく商業捕鯨が始まり、ヨーロッパから船と人がやって来ました。
捕鯨が終わった頃には毛皮猟が取って替わり、毛皮の価格が暴落する1920年代まで続きました。第二次世界大戦中は米空軍がクージェス入り江に空軍基地を置きました。
基地周辺の集落が大きくなり、フロビッシャー・ベイと呼ばれるようになり、住民は1987年に名前をイカルイトに変えました。
(北極旅行&北極クルーズ2-10)