北極訪問者への手引き

北極エクスペディション・クルーズ運航会社協会（Association of Arctic Expedition Cruise Operators : AECO）の現役会員会社として、私共は北極訪問の痕跡をできるだけ軽減するように、AECOが設定したガイドラインに沿って北極エクスペディションを運行いたします。
私どもが厳守する最も重要な4つのガイドラインとは、

1）ワイルドライフとその生息地を乱さないようにしましょう。
・植物を傷めない。湿地で表面の植物群を乱すとその下にある永久凍土帯が融け、傷
　がさらに永く広くなるかもしれません。
・動物は望遠鏡、双眼鏡やカメラの望遠レンズなどを利用して距離を置いて観察しま
　しょう。

2）考古学的および歴史的遺物を尊重しましょう。
・考古学的および歴史的遺物を乱したり持ち帰ったりしないでください。物を動かし
　たりするとそれらの前後関係や意味するものを分からなくしてしまって科学的意味
　を消し去ってしまうかもしれません。
　この考えは近代建築や墓地にも当てはまります。

3）地元の人々の感性を尊重しましょう。
・地元の人々や自宅の写真を撮ったり敷地内に入ったりする時は事前に許可を
　得ましょう。
・地元の人々の権利を尊重しましょう。気持ちを広くもって接すれば受け入れてくれ
　ることが多いのです。地元の文化、伝統を学び、習慣と礼儀を尊重しましょう。

4）原野の礼儀をわきまえましょう。
・私たちの訪問痕跡をできるだけ残さずに帰りましょう。ごみは持ち帰りましょう。
　原野をあるがままにしておき、次に来る人々の楽しみのために残しましょう。
・開発されていない自然は資源でもあります。見つけたままにしておけば他の人も見
　られるでしょう。貝、石、羽、骨そして化石などを収集してはいけません。
・できれば少人数で動きましょう。物を踏みつけないように歩き、話し声も大きすぎ
　ないようにして自然を最大限楽しみましょう。

（北極旅行&北極クルーズ1-1）