シロカモメ(Glaucous Gull)
この鋭敏な清掃動物は、その種の中で最大級であるだけでなく、胃袋を満たすことにかけてはかなり気が荒いです。
名称:シロカモメ(Larus hyperboreus)
体長:70cm
体重:1~1.5kg
生息域:夏期-北米と北西ヨーロッパの北極圏の海岸線。冬-遠く南はメキシコまで。
保全状況:軽度懸念(Least Concern)
食性:無脊椎動物、魚、卵、他種のヒナ、小鳥や哺乳類、腐肉、ゴミ。
外見:頭、腹、翼端が白い。背面は灰色。黄色い嘴に赤い斑点がある。
シロカモメはどうやって餌をとるの?
シロカモメは捕食性で、他の鳥の営巣地を襲い、卵やヒナを奪い取ります。キツネや人間の上空を飛び、巣作りの邪魔をすることで知られており、その隙にカモメが急降下し、獲物を捕らえます。水中で餌を探すときは潜水せず、水面直下で餌をかっさらうのが常です。また、他の鳥を襲って獲物を奪おうとすることもあります。
シロカモメは、社会性がありますか?
シロカモメは繁殖期にコロニーを作るか、単独で営巣することが知られています。繁殖期以外では、ワシカモメやセグロカモメなど、他の鳥の群れと一緒に行動することもあります。
シロカモメの移動速度はどれくらい?
シロカモメは、時速65kmのスピードで移動することもあります。
シロカモメの出産儀式はどのようなものなのでしょうか?
シロカモメは、約4歳で性的に成熟します。シロカモメのコロニーは、北極の海岸地域全体、または崖や崖の端に沿って見られます。ペアの成鳥は2羽とも小さな窪みに巣を作り、草や苔、小枝、羽毛などで巣を覆います。一度に1〜3個の卵を産みます。
卵は薄い灰緑色か褐色で、濃い褐色の斑点があります。成鳥は、交代で約1ヶ月間抱卵します。卵が孵化すると、親鳥はその後2ヶ月間、ヒナに餌を与えます。ヒナは孵化後数日で、巣の外を歩けるようになり、約1ヶ月半で羽化(初飛行)します。
シロカモメの寿命は?
野生のシロカモメは、一般に15年ほど生きますが、北米では20年あまり生きる個体もいます。
現在、何羽のシロカモメがいるんだろう?
世界のシロカモメの生息数は200万羽以上と推定されています。
シロカモメに天敵はいるのでしょうか?
そのサイズのため、シロカモメの唯一の本当の捕食者は、時折ハクトウワシです。ヒナと卵は、他の鳥類(アメリカガラス、ワタリガラス、トウゾクカモメ)やキツネなどの哺乳類に狙われやすいです。
シロカモメに関する7つの事実
・カモメの集団は、「金切り声」「あおり声」「いがみ合い」「ガヤガヤ」など、さまざまな呼び名で知られています。
・シロカモメは、北極の高地で見られる唯一の大型カモメです。
・カナダのコーツ島に生息するシロカモメの個体群は、他の個体群に比べ平均15%ほど体重が重いです。
・最大級のシロカモメは、カモメ類最大の種であるオオセグロカモメに匹敵します。
・「グラウカス(Glaucous)」は、ラテン語で「青灰色や緑色」を意味する「glaucus」に由来しています。
・シロカモメには、4つの亜種が存在します。
1. L. h. leucretes (カナダ北部の中心地からアイスランド、グリーンランドにかけて発見された)
2. h. pallidissimus(西北シベリアからベーリング海にかけて)
3. h. barrovianus(カナダ北西部からアラスカにかけて)
4. L. h. hyperboreus(西北ヨーロッパからシベリアにかけて)
・若いシロカモメは成鳥よりさらに南で越冬するようです。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
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