オジロワシ(White-tailed Eagle)
ドイツの紋章にも描かれているこのワシは、ヨーロッパ最大のワシであり、世界で最も翼を広げたワシです。
名称:オジロワシ/White-tailed Eagle, Sea Eagle, Erne, White-tailed Sea Eagle (Haliaeetus albicilla)
体長:65~95cm
体重:3~7㎏
生息域:北欧・アジア、中近東・東アジアは冬
保全状況:低危険種(Least Concern)
食性:魚類、鳥類、小型哺乳類、腐肉類
外見:灰褐色で白いハイライトと白い尾を持つ
オジロワシはどうやって餌をとるの?
オジロワシの食性は、生息地と季節に大きく左右されます。オジロワシは日和見主義で、他の鳥やカワウソから餌を奪い取ります。また、水面近くの魚を捕らえる優れた漁師でもあります。他の動物が殺したゴミや腐肉などを漁ることもあります。
オジロワシは、小さな鳥のコロニー全体を攻撃することが知られており、成鳥が散らばり、幼鳥と卵を放棄します。このため、一部の小型の鳥はコロニー全体をオジロワシの生息地から離れることを余儀なくされています。
オジロワシの飛行速度は?
オジロワシの速度は時速70kmにも達します。
オジロワシの交尾の儀式はどのようなものなのでしょうか?
オジロワシは4歳前後で性的に成熟します。求愛の際には、雄と雌が爪を合わせて空中ディスプレイを行い、一緒に地球に向かって回転し、最後の瞬間に離脱します。オジロワシは一生ものの絆で結ばれています。木の上や崖の上に棒で巣をつくります。
縄張り意識が強いため、毎年同じ巣に戻ることが多く、1つのペアがいなくなると、別のペアが空いた巣に住み着くこともあります。メスは3月から4月にかけて、年間1~3個の卵を産みます。
孵化は両方の成鳥によって行われ、約40日かかかります。オスが狩りに出かけて餌を持ち帰る間、メスはヒナの保護の大部分を担います。孵化したヒナは、生後5週間頃から自分で餌を食べられるようになり、生後11週間頃に羽化(飛ぶための羽が生える)します。
オジロワシの寿命は?
オジロワシの寿命は平均で20〜25年です。
現在、オジロワシは何羽いるのでしょうか?
ヨーロッパには12,000羽以上のオジロワシが生息しています。
オジロワシに天敵はいるのでしょうか?
オジロワシは天敵を持たないため、頂点捕食者と呼ばれます。
オジロワシの7つの不思議な事実
・オジロワシはハクトウワシと近縁種です。北米のハクトウワシと同じように、ユーラシア大陸の生態系でニッチ(生態的役割や位置)を占めています。
・オジロワシは、平均してワシの中で最も大きな翼幅を持っています。
・ヨーロッパ最大のオジロワシの生息地は、ノルウェーの海岸沿いです。
・オジロワシの縄張りは70kmにも及び、水辺に生息することが多いです。
・オジロワシはドイツの紋章に描かれています。
・オジロワシはヨーロッパ最大のワシです。
・ヨーロッパに生息するオジロワシは主に定住性で、ロシアや北アジアに生息するオジロワシは移動性です。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
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