トゥーレ文化(Thule culture)
カーナーク(Qaanaaq)/トゥーレ(Thule)
北緯77度28分に位置するこの村は、世界最北端の集落の1つです。現在の村の名前はカーナーク(Qaanaaq)ですが、より神話的なトゥーレ(Thule)という名前を好む人も多くいます。1953年、米国がこの地に大規模な空軍基地を建設した際、さらに南にあった2つの古代イヌイット集落が移転させられ、現在に至っています。
トゥーレ(Thule)という名前は、ギリシャ人のピュテアスが最初に提唱しました。紀元前325年頃、彼は遠い北の大地であるトゥーレへ航海をしたと主張しています。
1910年、デンマークの有名な探検家クヌート・ラスムッセン(Knud Rasmussen)とピーター・フロイヘン(Peter Freuchen)がこの地に交易基地を建設し、移転した集落の1つにトゥーレ(Thule)という名前が付けられました。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
前のページへ 次のページへ