ピラミデン(Pyramiden)
北極圏クルーズでちょっと不気味な雰囲気を味わいたいなら、ノルウェーのピラミデンへのツアーに申し込んでみてはいかがでしょう。
石炭、幽霊、そしてクルーズ
「ピラミッド」を意味するピラミデンは、集落と炭鉱を形成していましたが、1998年以降、放棄されました。スピッツベルゲン島にあるピラミデンは、ビレフィヨルデンの端に位置しています。近くにあるピラミッド型の山にちなんで名づけられたこの集落は、1910年にスウェーデン人によって最初に設立されました。
この地域では石炭が主な採掘対象で、スウェーデン人が1927年に狩りを放棄した後も、ロシア人が喜んで事業を引き継ぎ、国営の鉱山会社Arkiktugol Trustを通じて権利と土地を買い取りました。70年間、1,000人近いロシア人が住み込みで働き、1998年3月、ついに鉱山は不採算になりました。
ピラミデンの今
この地域の寒さは、ソ連時代から受け継いだ建物やモニュメントを保存するのに役立っています。冷戦時代のソ連の労働者や家族の生活がどのようなものであったのか、歴史の中に足を踏み入れることができるのです。
ピラミデンには、ブロック式の住宅、鉱山施設、世界最北のレーニンの胸像などが残っており、寒冷で乾燥した環境のおかげで、500年後も残っている可能性があります。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
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