トリガムナ(Trygghamna)
スヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島にあるトリガムナ湾は、北極圏のクルーズでよく訪れる場所です。文字通り「安全な港」を意味するトリガムナでは、乗客は船から降りて、荒涼とした美しい風景を探索することができます。
トリガムナの歴史
トリガムナは、船を停泊させるのに安全な場所であったため、17世紀には捕鯨事業の中心地となりました。また、鯨にとっても安全な港であったため、鯨は湾内を泳いで捕鯨船に近づいてくるという利点もありました。現在も調査すべき捕鯨時代の遺跡が残されています。
脂身のかまど、捕鯨者や猟師の住居の骨組みが今も見られ、保護文化財に登録されています。
トリガムナの野生と原生地域
トリガムナの崖には、繁殖期に陸に上がってくる何千羽もの海鳥が生息しています。バードウォッチングの愛好家は、何万羽も集まってくるシロカモメ、ミツユビカモメ、雁、クロトウゾクカモメ、ハシブトウミガラスなどを双眼鏡で観察することができます。
トリガムナの敷地は、アルクホーネット(湾の入り口にある山)に近づくと、鳥たちが大量の肥料を与えてくれるおかげで、周囲の黒い岩とは対照的に鮮やかな緑の草に覆われています。この苔むしたツンドラ地帯には、トナカイやホッキョクギツネ、ホッキョクグマが生息しています。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
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