エッジ島(Edgeøya)
スヴァールバル諸島で3番目に大きな島。
エッジオイヤ、またはエッジ島
ノルウェーのエッジ島は、北極圏のスヴァールバル諸島の一部で、特にその南東部に位置しています。スヴァールバル諸島最大の島の一つで、面積は5,072平方キロメートル、南東スヴァールバル自然保護区の一部を構成しています。
1973年にノルウェーによって設立されたこの地域は、トナカイの生息数が多く、またホッキョクグマが生息していることでも知られています。スヴァールバル諸島の探検クルーズでは、エッジ島を訪れることもありますが、現在ではほとんど訪れることはありません。東側はほぼ全面が氷に覆われています。
昔話題になったエッジ島
エッジ島の名前の由来となった英国の商人兼捕鯨船のトーマス・エッジは、1616年にエッジ島を発見したと主張しています。しかし、1614年にオランダの探検家、地図製作者ヨリス・カロルスが作成した地図には、島の東部沿岸と思われる部分があり、エッジ島の発見記録はかなり争われています。
また、それ以前の1612年にオランダの地図製作者ペトルス・プランシウスによって刻まれた地図には、スヴァールバル諸島の東側に海岸線が描かれており、これがエッジ島の南端の最初の描画であると主張する学者もいます。
しかし、これらの地図は、他の歴史家からは、以前の地図の単なるコピーであり、やや不正確であると主張されています。1616年のエッジの地図は、おそらくエッジ島を本当に描写した最初のものであり、1617年の捕鯨船同士の手紙は、少なくともこの年までには島が発見されていたことを裏付けています。
その他のエッジ島情報と発生状況
エッジ島は、中生代(特に三畳紀)の頁岩(けつがん)と下位の砂岩が存在し、地質の点ではスピッツベルゲン島の中央部とよく似ています。また、極地の氷冠がある南西部では、暗緑色の輝緑岩(ダイアベース)の貫入や氷河の侵食による影響が見られます。
実際、島の東側には大きな氷河であるエッジオイヨクレン(Edgeøyjøkulen)が存在しています。スヴァールバル諸島の多くの島々と同様、サウザンド諸島など沖合には狩猟や捕鯨の跡が残っていえます。
スヴァールバル諸島の旅でエッジ島に上陸すれば、その印象的な地質やユニークな野生動物など、北極圏の群島を特徴づけるいくつかの要素を見ることができます。
※サウザンド諸島は、エッジ島の南にある小さな島々のグループです。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
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