アンドレネセット(Andréeneset)
ノルウェー最東端の島にある北極圏の岬。
スヴァールバル諸島のアンドレネセットの遺跡
氷の状態がよければ、私たちは時々スヴァールバル諸島のアンドレネセットという場所を訪れます。クヴィト島の南西端にある岬で、セイウチのホールアウトとして有名です。
島そのものはノルウェー王国の最東端の島と呼ばれることもありますが、実はクヴィト島はスヴァールバル条約によって、ノルウェーの法律で統治されているにもかかわらず、厳密には王国の一部ではないことになっているのです。
スヴァールバル諸島の他のいくつかの地域と同様、アンドレネセットも北極圏によくある悲劇的な探検のひとつに悩まされています。
アンドレネセットの歴史的な出来事
クヴィト島の岬、アンドレネセットは、1897年に水素ガス気球で北極を目指したスウェーデンのエンジニア、航空士、極地探検家であるS.A. アンドレーにちなんで命名されました。
S.A.アンドレー、技術者クヌート・フレンケル、カメラマン ニルス・ストリンドベリの3人は、探検を始めてわずか数日でクヴィト島の北約300km地点の流氷上に気球が不時着しました。
その後、彼らはクヴィト島で唯一氷のない場所、現在私たちがアンドレネセットとして知っている岬まで、2ヶ月の過酷な徒歩旅行に耐えたのでした。彼らの失踪の謎は、30年以上たった1930年に、気球の残骸と遺骨が発見される分かりませんでした。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
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