17世紀の鯨の脂身用オーブン(17th-Century Blubber Ovens)
スヴァールバル諸島の歴史的な捕鯨から出土した数百年前の遺物。
ブラバー・オーブンとは何か
スヴァールバル諸島の捕鯨最盛期の遺物で最も目立つ人工物の 1 つは、ブラバー・オーブンです。17世紀前半、主にオランダやイギリスの捕鯨船員によって作られたこの大きな円形の黒焦げの瓦礫(がれき)は、かつて捕獲した鯨の脂肪から油を作るために使われた調理場の跡です。
ブラバー・オーブンの基礎知識
ブラバー・オーブンの崩れたリングは、実は「ブラバー・セメント」という、調理中に堆積したアスファルト状の物質で、砂や砂利、こぼれた脂身が固まってできています。また、一部のオーブンには、捕鯨船の甲板上に設置された炉であるトライワークのレンガが使用されており、これは脂を精製して販売可能な油を作るのにも使用されていました。
ブラバー・オーブンを見ることができる場所
地元の天候や野生動物の状況によって、脂身オーブンが見られる正確な場所が決まりますが、一般的にはスピッツベルゲン島の北西の角あたりを探します。それが無理なら、南部にあるイギリス製のブラバー・オーブンを見るようにします。
ホルンスン(Hornsund)のフィヨルドや、「脂の町」と訳される捕鯨の町スミーレンブルグ(Smeerenburg)は、上陸が可能であれば、炉を見るには良い場所です。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
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