18世紀ロシアのポモール族の基地(18th century Russian Pomor station)
ポモールの過去を探る
スヴァールバル諸島のスラブ人狩猟民族の遺跡/ポモール族の過去を探る。白海沿岸のロシア人であるポモール族は、1500年代後半から、あるいはそれ以前からスヴァールバル諸島に狩猟基地を建設していたと考えられています。
実際、ポモール族はスヴァールバル諸島で最も長い活動歴があり、19世紀まで活動していた基地もあります。ポモール族は、北極圏を訪れる人々に豊かな芸術作品を残しているのです。
ポモールの捕鯨基地
オランダやイギリスの捕鯨船と同様に、ポモールは複数の捕鯨基地を設置しました。しかし、ポモールの基地は一般的に大規模なもので、鍛冶屋、倉庫、サウナまでありました。 最大で20人の猟師がこれらの基地で越冬し、その中で最も特徴的だったのは、木製のオーソドックスな十字架でした。
残念なことに、これらの十字架のほとんどは風雨にさらされたり、後世の住民によって薪として利用されてしまいました。
ポモールの遺跡を探す
北極圏の航海では、18世紀に作られた2つのポモールの基地を訪ねることを試みています。ひとつは「安全な港」と訳される小さな湾、トリガムナ(Tryghammna)で、もうひとつはエッジ島の北西の海岸のリー岬にあります。
トリガムナは、ポモールの他にトナカイやキツネが生息している可能性が高く、様々な苔が生えた緑豊かなフィヨルドの腕の部分です。リー岬では、1世紀以上もの間、北極の厳しい環境に耐えてきたにもかかわらず、木造のポモールの小屋が比較的そのまま残っています。
このような状況では上陸は不可能かもしれませんが、そうでない場合は、風化した建造物の中を歩いて、まだ使われていた遠い時代へと誘うような体験を楽しんでください。
【北極旅行/オーシャンワイド北極の手引き】
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