南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

  • ホ-ム > 
  • 南極クルーズ・北極クルーズの手引き

南極クルーズ・北極クルーズの手引き

ユキドリ(Snow Petrel)

南極でのみ繁殖する3種の鳥のうちの1つで、ユキドリ属の唯一のメンバーです。

 

 

名称:ユキドリ(Pagodroma nivea)

体長:35~40cm

体重:250~450g

生息域:南極

保全状況:低危険種(Least Concern)

食性:魚類、頭足類、軟体動物、オキアミ、腐肉類

外見:白地に黒目、嘴、足が青灰色

 

ユキドリはどうやって餌を食べるの?

ユキドリの漁はほとんど水面近くで行われ、浅い潜水で追いかけるだけです。

 

ユキドリは、社会性があるのか?

ユキドリは社会性があり、繁殖コロニーを形成し、オフシーズンには数百羽の群れで流氷の上にたむろします。しかし、他の鳥のように数千から数百万の巨大なコロニーを形成することはありません。

 

ユキドリの飛行速度は?

ユキドリは、時速40km程度まで達することができます。

 

ユキドリの出産儀式はどのようなものなのでしょうか?

ユキドリの出産コロニーは崖沿いにあり、ほとんどが海岸付近ですが、内陸に向かうコロニーもあります。一年中コロニーにいる鳥もいるが、多くは12月中旬から11月上旬にコロニーにやってきます。メスは、空中でのアクロバティックな動きについていけるかどうかで、オスを選ぶといわれています。

一度つがいになると、生涯同じ相手と一緒に過ごします。岩の隙間の小さな窪みに小石を並べて巣を作ります。巣の場所は、通常、岩の張り出しのある場所を選びます。12月上旬に1個の卵を産みます。卵は40日から50日で孵化します。孵化すると、ヒナはさらに1週間抱き抱えられます。

幼鳥は 2月末から5月中旬にかけて羽化(初飛行)します。

 

ユキドリの寿命は?

ユキドリは野生では20年程度まで生きます。

 

現在、何羽のユキドリがいるのでしょうか?

現在、400万羽を超えるユキドリが生息しています。

 

ユキドリに天敵はいるのでしょうか?

ユキドリのヒナや卵は、トウゾクカモメに取られてしまう事があります。

 

ユキドリの7つの事実

・ユキドリは、ユキドリ属の唯一の仲間です。

・ユキドリは、南極でのみ繁殖する3種類の鳥のうちの1つです。

・ユキドリは、鳥類の中で最も南に繁殖分布しています。

・ユキドリは胃の中に油を分泌する鳥類の一例で、次のような用途に使用されます。

A) 長距離飛行の間、自分自身を養う。

B) 子供に食べさせる。

C) 捕食者に対して防御のために噴射する。

・ユキドリの鼻の上には、他の多くの海鳥と同じように、塩分を含んだ溶液を排出する腺があります。これは、海から食べる塩分により、体内の塩分濃度を調整するためのものです。

・ユキドリには2つの亜種が存在します。

1. Pagodroma nivea nivea = 南極半島、スコシア群島の島々、サウスジョージア諸島で繁殖しています。

2. Pagodroma nivea confuse = 南極大陸アデリーランド近くの、ジェオロギー群島とサウスサンドウィッチ諸島で繁殖しています。

・「Petrel」という名前は、鳥が離陸するために水の上を「走る」必要があるため、使徒ペテロに由来しています。ユキドリの学名、Pagodromaはギリシャ語で「氷」を意味するpagosと「走るコース」を意味するdromosに由来します。ニベアはラテン語で 「雪のような」という意味のniveusに由来しています。

 

【南極旅行/オーシャンワイド南極の手引き】

 

 

 

前のページへ                          次のページへ