ダンディー島(Dundee Island)
スコットランドの名を冠したダンディー島
ダンディー島は、南極半島に近いジョインビル島の南に位置し、1893年のダンディー南極捕鯨遠征の際に、遠征隊長トーマス・ロバートソンとほとんどの乗組員が住んでいたスコットランドのダンディーにちなんで命名されました。ダンディー島は通常氷に覆われていますが、多くの海鳥が生息しています。
ダンディー島での歴史的な出来事
1935年、アメリカの実業家リンカーン・エルズワースとイギリスのパイロット、ハーバート・ホリック・ケニヨンがダンディー島からロス棚氷まで飛行し、南極を初めて飛行機で横断しました。(そしてまだ名前のないエルズワース山脈の発見もありました)。
ダンディー島のピュージェット岩は、イギリス海軍のウィリアム・D・ピュージェット大佐を記念したもので、1842年にジェイムズ・クラーク・ロス卿が探検中に最初に使ったとされる名前です。
ペトレル基地、オットセイ、ゾウアザラシの子どもたち
エルズワースとホリック・ケニヨンが記録飛行に使用した滑走路は、ダンディー島にあるアルゼンチン科学研究所のペトレル基地で今も見ることができます。ペトレル基地には大きな飛行機の格納庫があり、歴史的な場所であるだけでなく、南極の観光シーズンの後半にはオットセイやミナミゾウアザラシの幼獣に出会える場所でもあるのです。
【南極旅行/オーシャンワイド南極の手引き】
前のページへ 目次へ