スティープル・ジェイソン島(Steeple Jason Island)
南大西洋に浮かぶこの印象的な島へのアクセスは困難ですが、スティープル・ジェイソン島は、この地域で最も印象的な鳥類の生態系を誇っています。
スティープル・ジェイソンの鳥と花々
スティープル・ジェイソン島は、フォークランド諸島北西部に位置するジェイソン諸島の一部です。長さ10km、幅1.6kmで、群島で最も生態系が豊かな島の一つです。現地の厳しい環境から、フォークランド諸島の航海では毎回スティープル・ジェイソン島に立ち寄ることはできませんが、その分、この島への上陸は特別な思い出になります。
スティープル・ジェイソン島は、多くの野生動物、特に鳥類の楽園です。世界最大のマユグロアホウドリのコロニーがあり、11万羽以上のペアが繁殖しています。この巨大なアホウドリのコロニーは5kmに渡り、幅は約200mにも及びます。また、イワトビペンギンもそのコロニーの中で生息し、繁殖しています。
それだけでなく、スティープル・ジェイソン島には、フォークランド諸島で最も多くのフォークランドカラカラとトウゾクカモメが生息しています。アシカやゼンツーペンギンもこの島に生息しています。また、植物相も多様で、2つの固有種を含む40種類以上の花を咲かせます。
この豊かな植生と素晴らしい野生生物が、運良くスティープル・ジェイソン島に立ち寄ることができたなら、そこで過ごした時間を決して忘れることはないでしょう。
【南極旅行/オーシャンワイド南極の手引き】
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