キング・ホーコン湾(King Haakon Bay)
亜南極を背景に、アザラシ、ペンギン、エキゾチックな海鳥が登場する歴史豊かなロケーション。
キング・ホーコン湾の威容
キング・ホーコン湾は、サウスジョージア島南岸にある細長い入り江です。この海域はまだ完全に地図化されておらず、水深も正式に測定されていないため、ここでの南極クルーズはまさに未知の海域への訪問となります。この海域はキング・ホーコン・サウンドとも呼ばれています。
湾内には、ウミツバメ、ミズナギドリ、トウゾクカモメ、サウスジョージアタヒバリ、ワタリアホウドリなど、さまざまな海鳥が繁殖しています。また、ナンキョクオットセイ、キングペンギン、ゾウアザラシなども生息しています。 アザラシの周りを歩けることもありますが、子連れの母親や縄張りを守る雄には注意が必要です。
キング・ホーコン湾の伝説的な歴史
ノルウェー国王ホーコン7世にちなんで名づけられたキング・ホーコン湾は、伝説のシャクルトン・トラバースの始まりの地。1916年、イギリスの探検家アーネスト・シャクルトンが、エレファント島に取り残された乗組員を救出するために、サウスジョージア島の山岳地帯を横断してストロムネスまで歩いたルートです。
ペゴッティ・ブラフは、シャクルトンの部下が船をひっくり返して仮設のシェルターにしたことから、その名がついたと言われています。チャールズ・ディケンズの小説「デイヴィッド・コパフィールド」で、ペゴッティという家族がひっくり返った船で家を建てたことから、この名前がついたと言われています。
【南極旅行/オーシャンワイド南極の手引き】
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