基地W(Station W)
南極大陸のデターユ島にある科学研究施設「基地W」は、まさに1950年代にタイムカプセルのように存在しています。
基地Wの目的と理由
W基地は、地質学、気象学、現地測量の研究のため、1956年に英国によって建設されました。建設当時とほぼ変わらない姿で残っている数少ない南極観測所で、南極条約起草期の南極科学者の生活ぶりを垣間見ることができます。2009年に南極観測隊史跡・記念碑に指定されました。
基地Wとそこで見られるもの
W基地は、岩が多く滑りやすいため、上陸できないこともありますが、ゾディアッククルーズで周辺を遊覧することも可能です。基地W付近の海域は、通常アザラシを探すのに絶好の場所です。基地Wには、当時の遺物が数多く保存されており、また、探索するための適度な場所もありますが、時にはヘッドランプがあると便利です。
基地Wの歴史的遺構
ラジオ機器から測量書、天文観測記録、ズボン下まで、基地Wには1950年代の遺品がずらりと並んでいます。フーバー洗濯機、1957年のカレンダー、ジンやウィスキー、ハインツマヨネーズのボトルなどまで見ることができます。
英国南極遺産トラストによって管理されている基地Wでは、一昔前にタイムスリップしたような感覚を味わうことができます。
【南極旅行/オーシャンワイド南極の手引き】
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