ピーターマン島(Petermann Island)
ルメール海峡の南に位置するピーターマン島は、アデリーペンギンの生息地として知られ、石が多く一部氷河に覆われた地形です。
ピーターマン島の鳥、クジラ、アザラシ
ピーターマン島は、アデリーペンギンを見ることができる唯一の場所です。アデリーペンギンの最北端の営巣地と、ゼンツーペンギンの最南端の営巣地がある島です。また、ピーターマン島では、キバナウが繁殖し、上陸地の周辺ではヒョウアザラシやザトウクジラが見られることもあります。
特に夏の雪解けの時期には、氷雪藻(クリオプランクトン/cryoplankton)と呼ばれる緑や赤の鮮やかな藻類が雪面を彩り、彩雪現象を引き起こします。
ピーターマン島の大きさ(と不思議な名前の湾)
ピーターマン島は、1.8km x 1.2kmの大きさで、海抜は、約250mになります。1909年、フランスの探検家ジャン・バティスト・シャルコーは、島の南東にある小さな湾で自分の船、ル・プルクワ・パ ? を越冬させました。
彼は、1909年1月1日のキリストの割礼を祝うカトリックの祝祭日(Feast of the Circumcision)にその場所を発見しました。このため、シャルコーと彼の乗組員はその場所をPort Circumcision(サーカムスィジョン湾)と名付けました。
ピーターマン島の亡霊
この島の名前の由来は、もう少し単調です。1873〜1874年のダルマン探検隊の隊員が、ドイツの地理学者アウグスト・ピーターマンにちなんで名付けました。ピーターマン島を訪れると、私たちは通常、保護されたCircumcision Bay(サーカムスィジョン湾)に上陸します。
そこには昔の船の係留地点が残っており、過去の亡霊が私たちを別の時間へと誘います。
【南極旅行/オーシャンワイド南極の手引き】
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