ルメール海峡(Lemaire Channel)
南極探検クルーズの定番ルートであり、南極半島南部への玄関口となる象徴的な水路。
氷のように美しいルメール海峡
ルメール海峡は、ブース島と南極半島の間に横たわる南極海航路の代表的な航路で、当社の南極観測プログラムの中でも長年にわたって重要な位置を占めています。全長11km、深さ150m、幅600mのルメール海峡では、素晴らしい眺望とエキゾチックな野生動物に出会うことができます。
ルメール海峡で見られるもの
ルメール海峡を進むと、標高1,000m級の険しい山々に囲まれた雪と氷のスパルタンな大自然を楽しむことができます。また、氷河の崩落によって氷山が水路に流れ込み、水路が完全に塞がれることもあります。素晴らしい自然の風景に加え、ルメール海峡の地元の人たちにも出会えるかもしれません。
シャチ、ザトウクジラ、ミンククジラなどが、このドラマチックな水路にしばしば姿を現します。
ルメール海峡の過去を垣間見る
この水路の名前の由来となった19世紀のベルギー人探検家、シャルル・ルメールは、奇妙なことに南極大陸に足を踏み入れたことがありません。ルメールは1800年代末に、当時のコンゴの熱帯雨林という、まったく異なる世界を探検していたのです。
しかし、同郷の探検家アドリアン・ド・ジェルラッシュは、ルメールに敬意を表し、彼の名を海峡に名付けたのです。1898年、ルメール海峡と南極半島のこの一帯を最初に探検したのはジェルラッシュです。
【南極旅行/オーシャンワイド南極の手引き】
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