パラダイス湾（Paradise Bay）
息をのむほど美しい湾で、巨大な氷と象徴的な南極の野生生物を眺めることができます。
パラダイス湾の豊かな愉しみ
南極の風景といえば、パラダイス湾が長年愛されてきました。紺碧の海から巨大な氷河がそびえ立ち、砕けた氷山が海岸線に沿って揺れ、クジラやゼンツーペンギン、カニクイアザラシにもかなりの確率で出会うことができます。
太陽が輝き、天候が穏やかなとき、パラダイス湾を巡る爽快なゾディアック・クルーズほど、典型的な南極体験をさせてくれる場所はないでしょう。
パラダイス湾の捕鯨の歴史と調査基地
パラダイス湾は、ルメール海峡のすぐ北に位置し、20世紀初頭には捕鯨船が浮遊する工場船の停泊地として利用されたこともありました。アルゼンチンの調査基地、アルミランテ・ブラウンがあり、上陸地点になる可能性があります。
アルミランテ・ブラウンの名は、アルゼンチン海軍の創設者であり、アルゼンチン独立戦争の英雄であるアイルランド系アルゼンチン人提督ウィリアム・ブラウンに由来しています。南極大陸にある13のアルゼンチン基地の1つで、ブラウン提督の名を冠した基地です。
1960年代には十分な設備を備えていたが、1984年に全焼し、夏期基地として一部のみ再建されました。噂によると、基地の医師が、もう一冬そこで過ごすことを避けるために建物に火をつけましたが、アメリカの船がスタッフを助けたと言われています。チリの研究機関であるゴンサレス・ビデラ（González Videla）もパラダイス湾にあります。
湾の北側入り口の砂州にあるウォーターボート・ポイントに位置しています。1921年から22年にかけて、2人のイギリス人科学者がここに滞在し、捕鯨船がひっくり返したボートの一部を利用して原始的なシェルターを作ったとから、この名前がつきました。彼らの小屋は現在、歴史的なモニュメントとなっています。
【南極旅行／オーシャンワイド南極の手引き】
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