南極半島の歴史(Antarctic Peninsula History)
1820年に発見された南極半島は、世界で最も重要な極地探検を目撃してきました。
いまだ議論が続く南極半島の発見
1820年には早くも南極半島を目撃していましたが、長年にわたり海図に記載されるのは最北端(トリニティ半島)のみでした。また、1853年まで南極大陸への上陸は確認されていません。それでも、1821年にアメリカのアザラシ漁師が人類として初めて南極大陸に足を踏み入れたと考える学者もいます。
南極半島、永遠の探検伝説
南極半島は、その発見以来、極地探検の中心的な場所の一つでした。
1897年、ロアール・アムンセンが半島の西側で越冬を余儀なくされ、1902年には、オットー・ノルデンショルド率いるスウェーデンの南極探検隊が南極半島に上陸し、1915年にはアーネスト・シャックルトンの探検船、エンデュアランス号がウェッデル海の半島近くで海氷に押しつぶされました。
南極半島の最近の歴史
第二次世界大戦前後から南極半島に研究施設が出現し、比較的温暖な気候のため、南極大陸のほとんどの基地は、南極半島に集中しています。1950年代には観光業が盛んになり、1961年には南極条約により、南極は核実験や廃棄物処理、産業開発から守られた科学的保護区となりました。
【南極旅行/オーシャンワイド南極の手引き】
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