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【スタッフレポート】2020年2月南極探検クルーズ 南極半島クルーズ編
いよいよ本格的な南極観光が始まります。
午前の観光は、エンタープライズ島のゾディアッククルージングです。
晴天の中、ナンキョクオットセイやウェッデルアザラシとの出会いがありました。また、巨大氷山の中をクルージングです。
さらに奥へクルージングしていくと、昔の捕鯨船が火災事故にあった、さび付いた船を発見!!
周りには、ナンキョクアジサシやアシナガウミツバメが飛びまわっています。
素晴らしい景色と野生動物たちの出会いを楽しむことができるクルージングです。
客船に戻り昼食です。次の観光ポイントのダンコ島への移動中、本船からたくさんのクジラの潮吹きを見る機会があります。
また、5-6頭のシャチの群れが出現!!!本船の近くまでやってきて、乗客大興奮の瞬間です。
午後の観光は、ダンコ島の上陸観光とゾディアッククルージングです。
上陸観光では、たくさんのゼンツーペンギンが営巣しています。島の中央が高い丘のようになっているダンコ島では、防寒着を脱ぎたくなるほどの緩やかな上り坂を登ります。
周りには、島の傾斜を軽快に行き交うゼンツーペンギンたちがいます。営巣地には、お腹を空かして待っている子ペンギンたちがピヨピヨ可愛らしく歩き周っています。
頂上まで行くと、ダンコ島の360度の景色を見渡せる素晴らしいビューポイントが待っています!
ゾディアッククルージングでは、海氷がひしめき合う世界をクルージングします。
クルージングでもゼンツーペンギンを見ることが出来ます。海面をジャンプしながらあちこち泳ぎ回っています。
そんな中、南極の食物連鎖の頂点にいるヒョウアザラシと出くわしました。最初は、氷の上で寝そべっていましたが、ここで出会ったヒョウアザラシは、とても好奇心旺盛!私たちゾディアックボートの近くを興味津々に泳ぎまわっています。
クルージングを終え、本船に戻る際もこのヒョウアザラシは、ボートの後ろを付いてきて、最後の最後まで観光客を楽しませてくれる、サービス精神旺盛なヒョウアザラシです!
この日は、盛りだくさんの日程です。朝6:30にウェイクアップコール。
朝食前の7時頃、風光明媚な景色で有名なルメール海峡を本船で通過します。
あいにく天候は曇っていましたが、時折、雲の間から差し込む光とそり立つ断崖絶壁の大迫力なルメール海峡通過は、生涯忘れることない景色を楽しむことができます。早朝の甲板では、バースタッフたちが、暖かいココアやジンジャーティーを乗客にお配りし、スタッフと乗客みんながこの素晴らしい景色を共有します。
朝食後は、ヤルー諸島のゾディアッククルージングです。
クルージング中は、巨大な氷山を見学したり、ヤルー諸島の入り組んだ入江の中へ進んで行きます。大きな雪の洞窟の発見や、カニクイアザラシとの出会いなど冒険心をくすぐるクルージングを楽しみます。
島々の沿岸の岩場地帯には、空飛ぶペンギンこと、キバナウの群れがたくさんいました。このキバナウは、綺麗なブルーの瞳を持っており、くちばしの頭には、黄色の特徴的な模様がある、鵜の仲間でも最も綺麗な鳥だと思います。ペンギン以外にも面白い鳥たちがたくさん南極には生息しています。
午後は、ピーターマン島の上陸&ゾディアッククルージング
上陸観光では、3種類目のペンギン、アデリーペンギンとの出会いです。この日で、南極半島のペンギン3種類を見ることができました。
あのスイカのキャラクターのモデルで日本人にとっては、馴染み深いペンギンです。
アデリーペンギンには、のど白とのど黒の模様の2種類を観察することができ、のど白のアデリーペンギンは、大人になって1年未満の若いペンギンたちです。大人になるにつれてのどの部分も黒くなります。
この時期のピーターマン島には、のど白のアデリーペンギン(若いペンギン)を見つけることが出来ました。
また多くのゼンツーペンギンもここで営巣しています。
この時の上陸地は、氷雪藻(Snow algae)によって赤と緑に染まった雪景色となっていました。見たことも無い雪景色と幻想的な世界に驚きが隠せないほど興奮です。ちょうど横にいたお客様は「まるで花畑が広がるような風景だ」とつぶやいていました。
午前は、クーバービル島の上陸観光とゾディアッククルージングです。
上陸観光では、砂利のビーチへ上陸。海岸沿いにゼンツーペンギンの営巣地が広がっています。
海と陸を行き来する活発なペンギンたちの様子を見ることができます。
また、トウゾクカモメが子ペンギンを捕らえる瞬間を目撃!!さらに、ビーチ近くの浅瀬には、ヒョウアザラシがペンギンたちを待ち伏せている姿も見えます。
自然界ならではの残酷なシーンが見れるのもこの南極旅行の醍醐味です。
クルージングでは、ザトウクジラの親子が出現!クーバービル島の海域を優雅に潮吹きしながら泳いでいます。
他のボートでは、ヒョウアザラシがペンギンを捕食している瞬間を目撃したボートもあったようです!
客船に戻った後は、ワイルドライフの決定的瞬間の話題でお客様同士、大盛り上がりです。
午後は、南極大陸本土のニコ・ハーバーへ上陸観光とゾディアッククルーズです。
ここでの上陸は、7大陸上陸を制覇したお客様にとっては、感動的な瞬間になります!
ニコ・ハーバーは、雪の中を登山し、頂上からは、美しい湾内と海へ流れ落ちる巨大な氷河を一望できる素晴らしい景色が待っています。頂上に到達したお客様は、みな記念写真を撮って楽しんでいます。
天候も良く、これで新しいSNSの個人アイコンは決まりでしょう!
上陸後は、クルージングです。クジラのバブルネット漁方を探しにクルージングを楽しみました。結果、バブルネットは、見ることができませんでしたが、氷の上で寝転ぶ、ヒョウアザラシ、カニクイアザラシ、ウェッデルアザラシと3種類のアザラシをそれぞれを間近で観察することができました。
また、南極のアイドル、真白のユキドリとも遭遇!!!なかなか見れない可愛い鳥に、ガイドも興奮し、シャッターが止まりません!クジラは見ることが出来なかったですが、最高のゾディアッククルージングになりました。
南極観光最終日、午前は、グラハムパッセージのゾディアッククルージングです。
この日は、朝食を抜きにして朝7:30に観光がスタートです。
通常、本船で通過するグラハムパッセージをゾディアッククルーズ探検です!
綺麗な海氷が浮かぶなか海峡の奥まで探検です。ここの美しい氷河に囲まれた風景は、いまでも目に焼き付いているほどです。
クルージング中は、南極の小さなヒーロー、オキアミを捕まえました。クジラ、ペンギン、アザラシたちのご飯になる、南極の生態系でもっとも重要な動物です。
それにしても南極のオキアミは、大きいです。甘えびくらいの大きさでしょうか?!
またミンククジラとも遭遇です。彼らは、ザトウクジラより小柄で動きが素早いので、写真を撮るのは難しいです!ほかのボートでは、沖合に出て、ミナミセミクジラを発見したそうです。
何100回も南極に航海しているガイドたちも目を疑うほど、ミナミセミクジラとのめずらしい遭遇だったようです。
ちなみに、ミナミセミクジラは、茶色い体でVの字に潮吹きをするのが特徴です。
午前のクルージングを終え、船内では、ブランチ(遅い朝食)を楽しみます。その後、最後の観光ポータル・ポイントのクルージングと上陸観光です。
クルージングでは、数グループのザトウクジラの群れと遭遇です!!最後の最後までゾディアッククルージングを楽しませるクジラたちには感謝です。
ポータル・ポイント上陸観光では、岩場に接岸して上陸になります。ここもまた、南極大陸本土の一部です。雪が積もる小高い丘の上では、最後の上陸観光の時間を満喫となるためか、皆、景色を目に焼きつけるように、雪の上に寝そべったり、座ったりし、それぞれ黄昏るように、のんびり過ごしました。
南極の山々、どこまでも広がる氷の大地と海にそり建つ氷河、この美しい景色が、永遠に残ってほしいと願いながら、静寂の世界で、ただただ立ちすくむ。。。そんな時間は、何より贅沢な時間かと思います。
こうして4日間の南極観光を終え、今夜外洋に出て、ウシュアイアを目指します。
本船に戻ったあとは、エクスペディションチームと一緒に「南極へ別れの乾杯」です。
幸い、帰りのドレーク海峡も揺れることなく、行きと同じ10段階で2-3くらいの揺れです。
航海中は、いくつかの南極講座やチャリティオークションなどのイベントが行われました。
オークションでは、ペンギン保護のための基金を目的として、様々な記念品が出品されました。
中でも、今回の南極半島の航海地図にエクスペディションスタッフがペンギンの絵を描いたものは、6,000ドルを超える値段で落札!!!会場は拍手喝采の大盛り上がりです。
また、帰りのドレーク海峡航行中、大きな翼で優雅に飛ぶマユグロアホウドリやオオフルマカモメ、ワタリアホウドリなどの大きな鳥たちがたくさん船の後ろを飛び交っています。大きな翼とその数には、圧倒です。
翌日航海も、安定した気候のなか航行し、最後のリキャップやキャプテンのフェアウェルカクテルパーティ。そして旅を共にした仲間たちと夜までお酒を交わし、無事ウシュアイアへ到着です。
今回の南極クルーズは、観光日の4日間、天候にも恵まれ、予定通りの観光で計9か所のポイントへ船外活動ができました。
これだけ観光が充実し、南極の様々なポイントへ観光できるのも、クォーク社のクルーズならではです。
お世辞抜きに、南極旅行をするなら、クォーク社のクルーズを選らうべきだと、つくづく思います。是非南極旅行をご検討のお客様は、クォーク・エクスペディションズ社と共に南極へ旅だってください。