南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

みんなの探検旅行~ブログ~
2020.01.08

【スタッフレポート】2019年12月南極半島

12月3日~11日、オーシャンエンデバー利用の南極クルーズに乗船してきました。非常に天候に恵まれ、約20名の日本人のお客様も大満足でした!

今クルーズの様子を画像と合わせてご紹介します。

 

●12月3日(火)
朝、ホテルで朝食を食べた後、バスでアエロパルケ空港へ出発します。

ジャカランダが咲いている時期で、紫色の綺麗な花々をバス車内から見ることができます。

アルゼンチン航空のチャーター機を利用しますので、カウンターでパスポートと搭乗券を見せ荷物を預けます。
9:00ブエノスアイレスを出発し、約3時間30分でウシュアイアへ向かいます。

簡単な機内食が出てきます

 

12:35ウシュアイア到着、ブエノスアイレスで預けた荷物はそのまま船の客室まで運ばれますので、空港での受取りが不要です。
団体バスで港入口近くの大きな駐車場に到着し、約3時間の自由行動の時間があります。
16:00再びバスに集まり、いよいよ乗船です。
全員が乗船した後、エクスペディション・スタッフによる乗船のブリーフィングが行われます。

今回は日本人通訳の保阪瑠璃子さんも乗船しているので、英語の船内放送の後、日本語でもご案内しているので非常に助かります。
すべてのブリーフィングや講座ではイヤホンガイドを使って同時通訳でお聞き頂けます。
ブリーフィング、救命避難訓練、夕食、パルカの試着&配布と長靴のサイズ合わせ&引き渡しが行われました。すべて試着ができますので安心です。
夜中頃より、船はビーグル水道を抜けドレーク海峡に入りました。この時間頃より多少揺れ始めます。

 

●12月4日(木)
夜中、多少大きく揺れることがありましたが、1日を通して比較的穏やかなドレーク海峡でした。

ドレーク海峡

終日航海日ですので、長い移動の疲れを回復するためにゆっくり休むことができます。
この日は「ペンギンについて」「南極探検の歴史」「写真撮影」の南極講座と、全員参加必須の「南極観光とゾディアックボートの説明会」が行われました。また、外来種を南極に持ち込まないための、衣類の掃除機かけも行われました。
夕食前にキャプテンのウェルカムドリンクの後、ウェルカムディナーで楽しみました。

 

●12月5日(金)
南下するにつれ屋外デッキは肌寒くなってきました。小雨だった天気も雪に変わっています。
午前中は「氷河・氷山について」「南極半島のアザラシ」の南極講座が行われました。
午後、予定よりも早く南極に到達し、サウスシェトランド諸島にあるアイチオー諸島のバリエントス島に上陸しました。
ここは15m位のゆるやかな斜面と丘を歩いて散策します。ヒゲペンギンとゼンツーペンギンの営巣地があり抱卵中のペンギンたちや、卵を狙っているオオトウゾクカモメも空中を旋回しています。

バリエントス島のゼンツーペンギン

上陸後、ゾディアックボートを利用したクルージングでは浜辺で寝ているウェッデルアザラシやミナミゾウアザラシを観察しました。ゾディアックボートは陸上からではアクセスできない場所を海から観光できるので、大変便利です。
上陸観光とゾディアッククルージング観光で約3時間、満喫することができました。

 

●12月6日(土)
午前中はメルキオール諸島でゾディアッククルーズを行いました。
氷の上で寝そべるウェッデルアザラシたちの見学やヒゲペンギン、ゼンツーペンギンをボートより観察しました。

非常に天気がよく、素晴らしい景色を堪能しました。

氷上で寝ているウェッデルアザラシ

昼食は通常のレストランの他、外のデッキでハンバーガーの昼食もありました。
シャチの発見やクジラの発見など、びっくりするほど野生動物たちが出現しました。

カメラを取りに行っている間にシャチが遠くへ離れて行ってしまいました。。。

午後はオルネハーバーを観光しました。先に1時間30分ほどのゾディアッククルーズでは、ザトウクジラ、ヒョウアザラシ、カニクイアザラシを観察後、上陸観光をしました。ここは南極半島に位置する場所で、南極大陸に初上陸です!

オルネハーバーの斜面

斜面をゆっくりと登っていきます

急な斜面をジグザグに登り美しい眺望とヒゲペンギンの営巣地を楽しめます。

 

ヒゲペンギン

見事な快晴で、雪山が鏡のように海面に写る、貴重な写真を撮ることができます

夜、アドベンチャーオプションのキャンプが行われました。

一夜を南極屋外で過ごすワイルドな体験です。

 

●12月7日(日)
午前中は南極の中でも有数のゼンツーペンギンの営巣地があるクーバービル島に上陸しました。

軽い斜面を登って眺望を楽しめるほか、平坦な道を歩いて、営巣地付近でゼンツーペンギンを観察しました。

クーバ―ビル島 斜面からの眺望

ゼンツーペンギンの営巣地

ペンギンの通り道「ペンギンハイウェイ」

上陸観光後、ゾディアックボートで巨大な氷山を見学。途中、ボートから海に浮かんでいる氷を拾い上げました。

海氷と違い、氷河から崩れ溶けて小さくなった、クリスタルのように美しい氷です。

 

午後、南極半島のネコハーバーに上陸しました。ゾディアックボート観光も予定していましたが、風が強く波が荒いため中止し、約2時間の上陸観光をしました。
ここは大きな氷河が近くに見え、運がよければ崩落を見ることができます。ここはゼンツーペンギンの営巣地があります。斜面の登っていくと眺望が楽しむことができます。

ネコハーバー

 

●12月8日(月)
昨日の曇がなくなり、素晴快晴で絶好のお天気でした。
午前中は南極半島でも有数の美しい場所、パラダイス湾を観光しました。

ゾディアッククルーズ中に、突然ミンククジラを近くで目撃しましたが、残念ながらカメラで撮影することができませんでした。

ゾディアッククルーズで、大きな氷山や自然が作り出した芸術作品のような、様々な形の氷山を見ることができました。

美しく輝く氷山

海の中で空気の通り道となって削られた跡になっている

海中の氷山

パラダイス湾の上陸地点

斜面を登っていきます

アルゼンチンのアルミランテブラウン基地付近より上陸し、基地の背後にある急斜面を登ると、絶景が広がります。

頂上からの風景

 

非常に澄んでいて抜群の風景です。

太陽が輝く素晴らしい景色は感動です。

12月上旬はきれいな雪が多く残り、美しい景色を堪能したい方にはお勧めの時期です。

 

昼、ノイマイヤー海峡を船で航行し、午後はポートロックロイに行きました。

ノイマイヤー海峡。湾内でほぼ直角に曲がっているため、ここからは行き止まりしか見えない

ポートロックロイ

ここはかつてイギリスの監視基地として設置され、その後観測基地となり、現在では史跡博物館として運営されています。売店と郵便局があり、南極からハガキを出すことができます。

ポートロックロイの売店

ポートロックロイの建物の中にあるポスト。ここから絵葉書を出すことができます。

ポートロックロイは建物のすぐ近くにゼンツーペンギンが営巣していて、間近で見ることができます。

ジュグラーポイントも訪れ、100年以上前の捕鯨時代の頃のクジラの骨が残っていたり、

ゼンツーペンギンやキバナウの営巣地を見ることができます。

ジュグラーポイント/捕鯨時代のクジラの骨

抱卵中のキバナウ

 

●12月9日(火)
朝、南極半島で最も雄大だと言われるルメール海峡を船で航行しました。

今までの経験ではルメール海峡は曇っていることがほとんどでしたが、この日は快晴で、美しいルメール海峡を望むことができました。

ルメール海峡

しかし、海峡の出口に巨大な氷山があり船で通過することはできないと判断し、

ルメール海峡にてゾディアッククルーズをすることになりました。

普段船で航行する場所を水面ギリギリの目線から望む貴重な体験です!
ボートで氷をよけながら、海峡内を見学しました。

ルメール海峡の出口に巨大な氷山

非常に珍しい、ルメール海峡のゾディアッククルーズ

ウェッデルアザラシ

高台へ続くペンギンハイウェイ

迫力満点のゾディアッククルーズ

造山活動の後

見渡す限り雪と氷の美しい世界

 

造山活動の跡が残る山々や、ウェッデルアザラシ、ゼンツーペンギンを見ることができました。海に浮かぶ無数の小さな氷が快晴の太陽に反射して輝いています。

ルメール海峡を通過できなかったため、観光を予定していたプレノー湾とピーターマン島は中止となり、船は北上しました。
船からは巨大な卓上氷山も見ることができました。

巨大な卓上氷山

南極ならではの景色

穏やかな場所に船は停止し、自由参加のポーラープランジ(南極飛び込み大会)が行われました。なんと100名弱の方が参加しました。南極旅行の思い出に、冷たい海に飛び込んでみてはいかがですか?
夕方、ノイマイヤー海峡入口あたりのライオン島の周りをゾディアッククルーズしました。巨大な氷山や不思議な形をした氷山などを約1時間30分、ボートからのんびりと観察しました。

不思議な形の氷山/ライオンポイント付近

これで南極観光を終了し、船のデッキで観光の成功を祝して乾杯が行われ、ウシュアイアに向け北上しました。

南極に乾杯/船上後方デッキにて

 

●12月10日(水)、11日(木)
10日は大きく揺れることもありましたが、11日はほとんど揺れもなく航行しました。
船内では各種南極講座が行われました(クジラ、ペンギンと人間との関わり、プラスティック問題、南極条約、南極の資源と観光などなど)
チャリティーオークション、さよならディナー、この旅行を振り返るスライドショーなど内容盛りだくさんでした。
11日の夕方頃にはビーグル水道の入口にさしかかりました。

 

●12月12日(金)
朝、ウシュアイア港で下船しました。あっという間の10日間クルーズでしたが、非常に充実した内容で皆様満足しながら下船しました。チャーター便で戻るグループは、フエゴ国立公園を観光し、ウシュアイア空港へ向かいました。
定刻よりも早く、ブエノスアイレスに到着し、解散しました。

今回の南極クルーズは、私が今まで行った中で一番天候に恵まれた旅行となりました。
南極は天候が変わりやすく、晴れていても雲が出てきて雪が降ってきたり、吹雪から晴れになることもあります。
今回は快晴が続き、温かい気候も多く、非常に驚きました。
ペンギンは抱卵中の時期ですが、雪景色が抜群に美しく、写真映えする時期です。雪や景色を楽しみたい方にはおすすめです。

 

クォーク社のコースは「199名以下の耐氷客船」かつ「全員が乗れるだけのゾディアックボート数」があるおかげで、一度に全員が観光に出ることができるのが強みです。
1ヶ所の観光場所で、1時間観光するか。3時間観光するかの違いです。大きな氷山、氷の上で寝ているアザラシ、クジラ、シャチなど上陸観光だけでは味わうことができない魅力がゾディアッククルージングです。
これから南極旅行を検討されている方は、ぜひご参考頂ければ幸いです。
ご不明な点や、迷っていることがございましたら、気軽にクルーズライフまでお問合せください。

さあ、南極へ行きましょう!

クルーズライフ 藤原 寛

南極半島の夕焼け

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観光庁長官登録旅行業第2054号/一般社団法人日本旅行業協会(JATA)正会員
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