- みんなの南極旅行
2年越しの南極旅行!【お客様体験談】
2019年1月上旬、南極クルーズに参加頂きましたお客様よりご旅行の感想とお写真を頂きましたのでご紹介させて頂きます。ぜひ南極旅行の参考にして頂ければ幸いです。
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さて今般、無事、南極ツアーを終え、昨日、自宅に戻って参りました。
行きのドレーク海峡は、まさかの波高12m。他の方のブログで7mとかは聞いていましたがまさかこれ程とは。
勿論、デッキに出るのは厳禁、種々レクチャー等のプログラムも延期となりました。
持参した酔い止めパッチは、妻には効いたものの、私にはあまり効かず、最初の2~3時間程度苦しみましたが、直ぐに船の医務室に相談したところ、ドクターからもらった薬が良く効き、以降は問題なく過ごすことが出来ました。
南極での初日は、午前中にポータルポイントで初の南極大陸上陸を果たした後、午後はグラハム海峡でゾディアッククルージング。ポータルポイントでの上陸後のゾディアッククルージング中には、バブルフィーディングで獲物を追い込んでいる沢山のザトウクジラを見ることが出来ましたが、過去に他の場所で参加したホエールウォッチングで見たのと比べ断然距離が近く、またゾディアックのエンジンを止め、静寂の中近づくので、クジラの潮吹きやうなり声が間近に聞こえ、大迫力でした。
また夕刻には、シャチの群れにも出会うことが出来ましたが、船長が大きな船を上手く操船して、群れの動きに合わせてくれたので、長時間、シャチを観察することが出来ました。
翌日は青空の良い天気の下、午前はノイマイヤー海峡のゾディアッククルージング、午後は念願のポートロックロイとジャグラーポイントへの上陸。ノイマイヤー海峡では、青空に青く輝く大小さまざまな氷山の造形美を楽しみ、
ポートロックロイでは、手紙の送付とお土産の購入、そしてジャグラーポイントでは、丁度子育て真っ盛りの沢山のジェンツーペンギンと出会い、とても癒されました。その日の夕刻は、青空の下、デッキでBBQを楽しむことも出来ました。
3日目は引続き青空の下、早朝にはルメール海峡を抜け、その先のポートシャルコーとプレノーベイ、そしてヤロール島に行く予定だったものの、ルメール海峡の出口で流氷が多かったため、残念ながら先には進めず、今回の航海の最南到達地点である南緯65度10分から引き返し、再度、ルメール海峡を戻って、午後のエクスカーションは、パラダイスハーバーとブラウン基地上陸へ予定が変更となりました。
それでも、まるで鏡のような水面と壮大な峡谷のルメール海峡は素晴らしく、そこではツアー参加者全員が船首に集まり、集合写真を撮影。パラダイスハーバーでは、ゾディアッククルージングで、迫りくる大氷河とアザラシとの出会いがあり、また帰船後は、妻とともにポーラープランジにも参加し、記念に「ポーラープランジ・サバイバー」のTシャツを購入しました。
南極での最終日は、サウスシェトランド諸島の、午前はグリニッジ島、午後はエイチオー島への上陸をし、再びドレーク海峡を渡って、ウシュアイアに戻りました。グリニッジ島とエイチオー島では、おびただしい数のジェンツーペンギン、ヒゲペンギンがヒナを育てるのに一生懸命。緑のコケで一面グリーンの中、ペンギンのルッカリーがある風景は、真っ白な南極半島の世界とは異なる穏やかさと温かさが感じられ、とてもホッとした気持ちになりました。
帰路のドレーク海峡横断では、早々に天気が崩れるとの予報だったことと、メディカルチェックを受ける必要のある方が出たことから、速力を上げて海峡を渡り、下船日前日の午前9時にはすでにウシュアイアに到着し、同日午後は自由に下船して、ウシュアイア観光をすることが出来ました。
ウシュアイアの埠頭の向かい側には、ポナン社のル・ボレアル号が停泊しており、同日午後には乗船を行っていたため、その日の夜に出発する予定だったのだと思いますが、翌日の朝にも、まだ停泊していたことから、余程、ドレークが荒れており、港から出る許可が出なかったのかも知れません。やはり極地の天気は難しいですね。
今回の旅で最後に特筆したいのは、船の料理がとても美味しかったことと、部屋の掃除やランドリーを含め、非常にサービスが行き届いていたことです。さすがに8日間も同じレストランで食べていれば飽きるだろうと思っていたのですが、その日によって、イタリアンナイトやカレーフェア等が催される等、メニューも工夫され、一つ一つのお料理も美味しく、ビュッフェスタイルでもコース料理でも、自分の好きなものを適した量だけ食べることが出来、非常に満足しました。冗談ではなく、そこらへんの高級ホテルよりも美味しいと感じました。このようなクルーズへの参加は初めての経験でしたが、地上のホテルにも勝るサービスの良さに感銘を受けました。
昨年1月の悪天候によるプンタアレーナスからのフライトツアーキャンセル後、2年越しでの宿題を良い形で終えることが出来、今は本当に満足しております。昨年のツアーキャンセル以降、他の場所への旅行も色々と行きましたが、南極への渡航断念で受けた精神的なダメージは1年間引きずることとなり、今回の南極旅行でようやく癒すことが出来ました。その意味でも、今回無事に終えることが出来、本当に良かったと思っています。時間的制約さえ無ければ、絶対に船の方が確実、快適且つ安価。薬があれば波高12mのドレーク海峡も恐れるに足らず。スケジュール的にも、あまりバタバタせず余裕がありますね。昨年の挫折に負けず、今回のツアーに参加して本当に良かったと思っています。昨年失ったもの以上のものを取り戻すことが出来ました。クルーズライフ様には永い間サポート頂き、本当に感謝しております。
O様ご夫妻