南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

みんなの探検旅行~ブログ~
2015.07.24

感動の北極点クルーズ

私は、6月15日から6月28日までの15日間、「北極点クルーズ」に参加しました。

英語が苦手なため、日本人通訳同行のコースに参加しました。

北極点到達は、何とも言えない感動!そして、たくさんのホッキョクグマに出会うことが出来ました。

この北極旅行は、私にとって一生の思い出となりました。 (70代 男性)

 

6月15日(月) ヘルシンキに宿泊

私は、出港日の前日は、ヘルシンキの空港ホテルに宿泊しました。

 

6月16日(火) ムルマンスクへ移動し、いよいよ北極点クルーズへ出港

13時頃、チャーター機でヘルシンキからムルマンスクへ出発しました。日本人が40人くらいで、中国人が50人くらい乗っていました。ムルマンスクに到着して、14時30分頃、ホテル「パーク・イン」というところで、ビュッフェ形式の昼食をとりました。昼食後、対独戦勝記念像を見たり、レーニン初代原子力砕氷船の内部を見学したりしました。

そして夕方、港に到着しました。港に停泊している「50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー」の姿は、とても大きく、とても力強く見えました。私は、ドキドキしながら乗船しました。船内は想像以上にとてもきれいでした。

私の気持ちはますます高鳴りました。いよいよ北極クルーズの始まりです!

17時半頃、船内と避難訓練に関するオリエンテーションが行われました。
18時半には、避難訓練が実施され、参加者は各救命ボート下に集合し、出席確認をとりました。

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6月17日(水) バレンツ海をクルーズ (71°51’N 37°44’E) 薄曇り / 気温4.8℃ 

速度18.5Kt / 北極点まで1,009海里 (1,868㌔)

私は8時に朝食をとり、午前中は北極講座に参加しました。この日の講座は、「北極地図の完成に至る探検歴史」でした。クルーズライフの日本人通訳による同時通訳で話を聞くことが出来たので、内容もよく分かり、とても勉強になりました。友人の提案通り、日本人通訳同行の北極旅行に申し込んで、本当に良かったと思いました。

講座の後には、防寒上着(パルカ)とゴム長靴の配布がありました。13時頃昼食をとり、その後、デッキで「ミツユビカモメの見分け方」の解説会がありました。午後の北極講座、「海鳥の生態」も聞きました。専門家ファブリスさんのお話は、とても興味深い内容でした。夕方には、船内での精算をクレジットカードで行う人たちの「クレジットカード登録」の時間が設けられ、私も手続きをしにフロントに行きました。専用の用紙にクレジットカード番号を記載し、カードを提示するという簡単な手続きで済みました。

17時頃、探検スタッフの紹介がありました。みなそれぞれの分野の専門家でとても頼もしいと感じました。

また、19時頃、船長による歓迎カクテルパーティーが開かれ、みな一緒に写真撮影をし、大いに盛り上がりました。

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6月18日(木)  バレンツ海をクルーズ (79°30’N 48°16’E) 北東の風30~40Kt / 気温0℃ 

北極点まで690海里(1,278㌔)

午前中の北極講座は、「ロシアの氷河風景」です。
世界最大の面積を持つロシアの氷河のお話でした。

10時頃に流氷群に突入した時、目の前にホッキョクグマが現れました!大きな口を開いてこちらを見ているホッキョクグマはとても迫力があり、北極旅行!という雰囲気がどんどんと高まってきました。

昼食前には、ヘリコプター遊覧のためのオリエンテーションが行われ、昼食後には、デッキに出て、ヘリコプターの現場見学会が行われました。

そして、14時頃、ホッキョクグマに続いて、今度は、セイウチに遭遇しました!牙の短いのは雌だと言っていました。こちらも動物園で見るセイウチとは全く異なり、ホッキョクグマ同様に迫力満点でした。

15時頃から夕方まで、船内のサロンで、日本語DVD「ホッキョクグマ」の上映会がありました。

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6月19日(金)  北極海をクルーズ (83°10’N 51°40’E) 快晴 / ほぼ無風 / 気温2℃ 

北極点まで410海里(759㌔)

この日は、朝8時からお昼過ぎまで、ヘリコプターによる遊覧飛行が行われました。各便5人で、7~8分ずつ行われました。とても素晴らしい天気だったので、上空からの景色はとても素晴らしかったです。今回の北極クルーズの特徴の一つ、ヘリコプター遊覧は、とても興奮しました。上空から氷を割る本船がきれいに見えました。昼食後はデッキに出て、野生生物ウォッチングをして、探検スタッフによる海氷の解説を聞きながら、双眼鏡であちこち眺めて過ごしました。夕方には、日本語映画「北極点・栄光の裏側」を見て、探検スタッフのペアリーとクックの北極点到達競争の話を聞いて過ごしました。17時頃には、ボブさんによる北極講座「砕氷船の機能」を聞きました。北極講座を聞く度に様々な知識を身につけることが出来ました。

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6月20日(土)   北極海をクルーズ 7:50現在  (86°55’N 50°55’E) 霧、視界悪し / 気温0

速度8.5Kt / 北極点まで185海里(342㌔)

昨晩から船は、厚さ2メートルくらいの海氷を割り始めました。氷は、色も青みを帯びていて、とても硬そうでした。割れた大きな氷は崩れずに鋭利な面を見せて、ごろっと横倒しになるだけでした。海面が全く見えませんでした。ホッキョクグマの足跡も見えませんでした。私は、改めて、50イヤーズ・オブ・ヴィクトリーの強さを感じました。

午前中、ロシア国立公園管理局員主催の手芸教室があり、白樺の皮を使った造花や粘土でホッキョクグマやセイウチを造ってみんなで盛り上がりました。
その後、北極講座「ロシアの北極探検の歴史」がありました。英語の苦手な私にとって、船内での北極講座を日本語で聞くことが出来て、とても良かったとしみじみと感じました。お昼過ぎには、図書室で、日本語DVD「北極大変動-北極の資源開発競争」の上映がありました。欧米人の多くは、ジムでバレーボールやバドミントンやバスケットなどを楽しんでいました。15時頃、本船の砕氷施設の見学会が行われ、探検スタッフが設備などを細かく解説してくれました。

夕方には、北極点での行事予定と熱気球のオリエンテーションがありました。海の神様・ネプチューンから北極点への鍵をもらうという儀式が行われ、みな子供のようにはしゃぎました。そして、ウォッカの聖水を飲んで、顔に印をつけてもらいました。ユニークなセレモニーが、北極旅行をより思い出深いものにしてくれました。

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20時頃には、ヘリコプター遊覧が行われました。2度目は、緊張もせず、とてもリラックスして遊覧することが出来ました。

6月21日(日)  北極点到達  夏至 7:50現在 (88°56’N 55°21’E)
濃霧 / 気温0℃
北極点まで64海里(118.5㌔)
船は昨日から硬くて、そして、厚い氷と格闘し続けていました。氷を割る為に船は何度も前後に動きました。そのため、進むのにかなり時間がかかりました。
世界最強の砕氷船で氷を割りながら進むというこれぞ北極クルーズを存分に味わうことが出来ました。
9時30分現在、89°N 53°35’E = あと60海里(111.12㌔) に達しました。これ以降、10海里ごとに汽笛が鳴りました。
午前中の北極講座「北極点到達の歴史」が終わり、13時30分現在、89°27,75’N 64°30’E、北極点まで 約30海里のところまで来ました。
このあたりから船の速度がだんだんと速くなりました。

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私もそうでしたが、乗客たちはみな、そわそわし始めました。午後の北極講座は、「海に浮かぶ氷の色々」で、北極海氷が流れる衛星写真を見ながら話を聞きました。15時24分、北極点まであと20海里までとなりました。
17時00分、89°47.74’N、北極点まで11海里。17時37分、夏至点時刻。スタッフのボブさんが、操舵室の上で、夏至の意味の解説をしてくれました。北極点に夏至の日に到着する船としては本船が初である!と発表がありました。私は、「おお、なんて運がいいことだ!」と思いました。
そして、記念すべき、18時38分、念願の北極点到達!!私たちは、シャンペンで乾杯しました。地球の頂点に立っているという感動は、じわじわとやってきました。
何とも言えない感情が込み上げてきました。究極の船旅のゴール地点「北極点」、私は、その到達の喜びをただただかみしめました。
船の周りに目を向けると、氷はどれも真っ青で、断面が鋭利でした。
いかにも硬そうな感じでした。
デッキでは、国旗を振ってにぎやかに祝う人やハイタッチをしながら、はしゃぎまわる人たちがいました。

探検隊長の話によると、北極点への到着が予定より遅れたため、氷上でのバーベキューは出来ないとのことでした。私たちは、本船で夕食を食べました。
そして、夕食後、私たちは、氷上に降りました。21時くらいから夜中の2時くらいまで、様々な北極点イベントが行われました(89°46.86’N 68°42.71’にて)。
北極点印を中心にして、皆で輪をつくり記念撮影をしました。これは、最高の思い出です!熱気球(4人づつ、7~9分)体験をする人もいました。
とても気持ちよさそうでした。北極点での、飛び込み大会(寒中水泳)がありました。何十人もの人たちが冷たい北極海の海にジャンプしました。見ているほうが震えてしまいました。かつて、北極旅行をした人が設置したのか、北極点にある電話ボックスで電話をする人もいました(どこへでも、2分間かけられるとのこと)。私は、北極点の周りを一歩一歩かみしめながら歩き回りました。めったに訪れることのないこの地を思う存分歩き回りました。地球の頂点にいる喜びは言葉では言い表すことが出来ません。とにかく、最高の気分でした。

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6月22日(月) フランツヨーゼフ・ランドに向けて、南へ航行
この日の午前は、北極講座「前進と言う名のフラム号」でした。ナンセンの北極探検、スヴェルドルップの高
緯度カナダ探検、アムンゼンの南極点達成に使われた船にまつわる探検話はとても興味深い話でした。北上してきた航路とほぼ同じ航路を辿っていたので、早い速度で航行できました。昼食後には、スポーツの時間がありました。
また、日本語映画「Frozen Plannet 薄氷の上で」が図書室で上映されました。
夕方の北極講座は、「海鳥の生態と保護」で、海鳥が配偶者を見つける方法や番の貞節性など、繁殖に関する話でした。
19時30分、この日の夕食は、北極点到達の特別ディナーでした。
フォアグラ、キノコのクリームスープ、イセエビかローストビーフ、チョコレートムースなど、どれも格別でした。夕食後は、クイズ大会で盛り上がりました。(6人ずつのグループ対抗で本クルーズに関する知識を競うクイズ)。

 

6月23日(火)   南に向けて航行  08:00現在  (84°46’N 51°54.47’E)  霧  / 気温0℃
フランツ・ヨーゼフ諸島まで160海里(296.3㌔)
午前中の北極講座は、ジムさんによる「北極の鰭脚類セイウチ、アザラシ」でした。主に北極特有のセイウチについての解説でした。お昼前には、ボブさんによる「フランツ・ヨーゼフ諸島」のお話を聞きました。オーストリー、ハンガリー帝国の発見だったのがロシア領になっているいきさつや、ここを基地にして北極点を目指した探検隊の話でした。 昼食中に、子供連れのホッキョクグマが現れたとの放送があり、私はあわててデッキに出ました。

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昼食後、本船のエンジンルームツアーが行われました。
夕方には、図書室で、映画「赤いテント 前半分」が上映されました(日本語字幕付ロシア語版)。
夕食前、リキャップが始まるころ、食べていたアザラシの血で顔を染めたホッキョクグマが現れたとの放送がありました。私は、常にカメラを持ち歩く癖をつけていたので、迫力あるホッキョクグマの写真を撮ることが出来ました。

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6月24日(水)  フランツ・ヨーゼフ諸島観光 4:00現在 ノルウェー岬 (81°11’27N 55°29.33’E)
薄曇り / 気温0℃
朝、5時30分、ゾディアックボートで、ノルウェー岬に上陸しました。約1時間30分散策しました。
キンポウゲ、ムラサキユキノシタが咲いていました。ヒメウミスズメ、ミツユビカモメ、ハジロウミバトが崖に巣を造っていました。久しぶりの陸地に足をつけることが出来て、とても気持ちが良かったです。
朝の散策を終え、8時に朝食をとりました。9時ころ、定着氷の氷縁付近でホッキョクグマを発見しました。
骨をおもちゃにして遊びまわる活動的な子供と母親が船のすぐ近くで、20分くらい遊んでいました。そのうち、雄が遠くから近づいてきました。すると親子は足早に立ち去っていきました。その雄も、船のすぐ近くで遊んでいました。アザラシを獲り損ねてたとても貴重な場面を見ることも出来ました。10時30分頃、薄い定着氷の中を東へ移動し、ストリチキ島とアポロノフ島海域へ向かいました。

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途中、ホッキョクグマと無数のアザラシの呼吸穴、氷上で日光浴をするアザラシを見ることが出来ました。
昼食後に、アポロノフ・ストリチキ島付近 (81°08.313’N 57°55.489’E)をゾディアックボートで遊覧しました。約1時間30分でしたが、セイウチやアゴヒゲアザラシ、ハジロウミバト、キョクアジサシなどを見ることが出来て、とてもあっという間に終わってしまいました。間近で見るセイウチは、とても迫力がありました。
夕方には、ジーグラー島とWierner-Neustadt島の間の狭い氷河群のあたりをヘリコプターで遊覧しました。

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6月25日(木)   バレンツ海をクルーズ  07:00現在 (79°34’N 51°27’E) 14~17ノット
フランツ・ヨーゼフ諸島の南限の島影がまだ見える海域で、流氷群が続いていました。この日は、モーニングコールが無く、私もゆっくりと目を覚ましました。
9時30分~12時まで、ブランチタイムでした。10時頃、流氷原から出ました。
午後は、北極講座「北極海の地質学」で、北極海の成り立ちや領有権問題の解説が行われました。夕方には、チャリティ・オークションが行われました。22品目出品され、約$25,000がPolar BearInternationalに寄付されました。
この日の夕食は、ロシアン・ディナーで、キャビアとウォッカ、ボルシチ、ペルメニ、ビーフストロガノフかサーモン、クリームパヴロヴァで、とてもおいしかったです。
夕食後は、ハワイアン・ディスコ・タイムになり、ウェイトレスやキャビンメイドも参加して、みな楽しく交流出来ました。

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6月26日(金)   バレンツ海をクルーズ  08:00現在 (73°35’N 38°08’E) 薄曇り / 気温5℃
ムルマンスクまで272海里(503㌔)
午前中は、探検隊長による下船のオリエンテーション、クォーク社の他の北極クルーズや南極クルーズの説明会がありました。また、船内で使ったものを現金精算する人はオフィスで支払いをしました。
午後の北極講座は、「北極の紛争と難題」で、北極海周辺の5か国の国境線や島々についての話でした。
18時頃、キャプテンのさよならカクテルパーティーが開かれました。そしてその後、フェアウェル・ディナーになりました。クルマエビ、コンソメ、ツナステーキ又はヒレステーキ、ベイクトアラスカ、中華風汁そば、野菜カレー、炒飯、白ごはん、味噌汁などなど、どれもとてもおいしかったです。

6月27日(土)    ムルマンスク帰港、下船( 曇り / 気温9℃)→ ヘルシンキへ( 晴れ / 気温15℃ )
早朝、4時に接岸しました。5時45~6時30分まで、朝食をとりました、その間に、レセプションでパスポートの返却と記念DVDの受け取りがありました。北極クルーズもいよいよ終わりとなりました。
私は6時45分に下船しました。そして、バスで空港へ向かいました。
私は、クォーク社の北極クルーズに初めて参加しましたが、スタッフの方々がとても親切で、とても快適にこの北極旅行を楽しむことが出来ました。
今度は、ぜひ、南極クルーズに挑戦してみたいと思います。
クォーク社の日本の正規代理店のクルーズライフは、日本出発前に、この旅行について詳しく説明してくれましたので、旅行中に困ることはなく、最高の旅行を楽しむことが出来ました。有り難うございました。

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