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2018北極旅行:スピッツベルゲン島探検クルーズ(クルーズライフスタッフ)
2018年06月14日~06月22日
スピッツベルゲン島探検クルーズ9日間
スヴァールバル諸島へ出発:
6月中旬、北極旅行のベストシーズンであり、北極旅行の代表的なコース、スピッツベルゲン島クルーズへ参加してきました。
クルーズの集合解散は、スヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島、ロングイヤービーエンです。
集合日の前日に、ロングイヤービーエンに到着する日程で日本を出発します。
今回のフライト:
日本からロングイヤービーエンまで、今回のフライトスケジュールは、日本からバンコクを経由してオスロへ。そしてオスロで乗り換えて、ロングイヤービーエンに到着するという空路です。2回乗り継ぎをして、約21時間の空の旅でロングイヤービーエンに到着します。
【オスロ空港 – 北極旅行】
オスロ到着後、航空機を乗り換えてロングイヤービーエンまで向かいます。
同じノルウェーで国内線のようですが、出国手続きが行われます。
※ロングイヤービーエン行の便に搭乗する際は、パスポートコントロールがありますので時間に余裕をもって搭乗口まで行くことをお勧めします。
※トロムソ経由の場合、トロムソでパスポートコントロールがあります。
ロングイヤービーエンに到着:
スピッツベルゲン島クルーズに参加するお客様のほとんどは、ロングイヤービーエンに前泊しています。小さな町ですが、白夜で一日中太陽が照らす夏のロングイヤービーエン。町を見て周るのもおすすめです。
【ロングイヤービーエン空港(SAS)- 北極旅行】
ロングイヤービーエンに到着すると気温4℃と日本と真逆の寒さが待っていました。
暑い日本からやってくるとこの寒さに心地よさを感じます。
【ロングイヤービーエン空港(到着ロビー)- 北極旅行】
空港に到着すると早速スーツケースを受け取るターンテーブルでは、ホッキョクグマが出迎えてくれます。
航空会社から荷物を引き取った後は、到着ロビーに待機している、クォーク社現地送迎の係員に名前を伝え、団体バスに乗り込みます。
【空港から市内へ/クォーク社団体送迎サービス – 北極旅行】
空港はすごく小さいので迷うことなく、バスまで乗り込みロングイヤービーエン中心地と乗客の各ホテルに向かいます。
クルーズ参加前に、予約したホテルをクルーズライフ社に知らせておけば、クォーク社の無料団体送迎を利用することができ、非常に助かるサービスです。
【ロングイヤービーエン(ホテル) – 北極旅行】
今回、私が宿泊したホテルは、「スヴァールバードホテル・ポルファリレン」
町の中心地メインストリート沿いにあり、向かいには、旅行案内所がある、立地の良いホテルです。ロビーも客室も綺麗で、快適に過ごせます。
ホテルチェックイン後は、翌日夕方の乗船時間まで自由行動の時間です。
【土足禁止!? – 北極観光】
ロングイヤービーエンに来ると最初に気づくのが、この案内。
ホテルや公共の施設のほとんどが「靴を脱いでください」との案内があります。
【ロングイヤービーエン(旅行案内所)- 北極旅行】
旅行案内所では、現地ツアーやお土産なども紹介しています。また無料レンタルで自転車を使うこともできます。
【ロングイヤービーエン(お土産一例)- 北極旅行】
【旅行案内所の無料レンタル自転車 – 北極旅行】
半日以上の滞在時間がある場合、自転車を借りて町を散策してみるのも良いと思います。ただし、ホッキョクグマには気をつけてください!
【ホッキョクグマ注意の看板 – 北極旅行】
ホッキョクグマの看板より先に進むには、ライフルを所持していないと危険です。
団体送迎の際に現地係員が言っていましたが、1週間前は、町の近くで2頭ホッキョクグマが現れたそうです。
【ロングイヤービーエン(メインストリート)- 北極旅行】
ロングイヤービーエンの町には、カフェ、レストラン、スーパー、ギフトショップ等の店が、メインストリートに並んでいます。
ちらほら黄色のパルカを着ている方も見かけます。これはクォーク社のリピーターや下船したばかりのお客さんですね!
【スヴェールバル博物館 – 北極観光】
ロングイヤービーエンには、大学が併設している博物館があります。
大人90NOK、シニアパスは50NOKで入館することができ、興味深い資料と展示物を見ることが出来ます。日本語ガイドはありませんが、行く価値はあると思いますので、乗船前や下船後に時間がある方は、是非博物館に足を運んで見てください。町の中心地から歩いてすぐの場所に博物館はあります。
乗船日:
乗船日は、スーツケースなどの大きな荷物は、クォーク社の黄色い荷札を着けて、午前11時までにホテルのロビーに出して置くと、現地係員が回収し、客船の客室まで運んでくれます。
【クォーク社のスーツケース回収と客船への輸送サービス – 北極旅行】
乗船までの間、身軽に行動できるので、とても助かります。
※スーツケース回収は、民泊やアパートメント、ホテルによっては、出来ない場合がありますのでご注意ください。
【集合/団体送迎で客船へ – 北極旅行】
夕方、クルーズライフ社の事前案内の日程通り、各ホテルからの送迎または、スーパーコープ前の広場(駐車場)から客船までの団体送迎で客船に乗船します。
乗船後は、先ずパスポートをレセプションに預け、各客室に荷物が届いてるか確認します。
【安全説明会 – 北極旅行】
ウェルカムドリンクと軽食でクルー達が出迎えてくれ、エクスペディションチームの紹介やそのほか避難訓練、プレゼンテーションなどが行われます。
その後、船内で最初の夕食を楽しみます。いよいよスピッツベルゲン島探検クルーズへ出発です!
スピッツベルゲン島クルーズ:
南極クルーズと違い、ドレーク海峡の横断がないので、スピッツベルゲン島クルーズは、乗船日の翌日から観光がスタートします。
【スピッツベルゲン島探検クルーズへ出発 – 北極旅行】
ホッキョクグマやセイウチなどの野生動物、見たことも無い唯一の北極の世界が楽しみです。
スピッツベルゲン島の天候は、快晴の日や、濃霧、高波の日などもあり様々な環境の中、探検観光をします。
探検の文字通り、初めから決まっていない観光は、非常に面白みがあります。
予定していたAプランがダメなら、Bプランへなど、クォーク社のエクスペディションチームとキャプテンが協力し合い、最善の旅を作り上げていきます。
探検旅行に重きを置くクォーク社だからこそできるクルーズだと思います。
【リリーフックフィヨルド – 北極旅行】
北極クルーズ最初に訪れた観光ポイントです。
初日から快晴!ダイナミックで美しい氷河に感動です。
【ウェルカムカクテル(船内イベント) – 北極旅行】
北極クルーズ中は、船内でもお客様を退屈させることはありません。
最初の船内イベントはキャプテンやホテルチームのリーダーたちが乗客に挨拶。
ウェルカムカクテルの催しがあります。
【セイウチ(上陸観光) – 北極旅行】
ビーチに寝そべるセイウチと上陸観光中に遭遇です。
セイウチは非常に繊細で音に敏感な生き物です。セイウチを観察する際は、50mほど離れた場所から一列になってゆっくりと近づいて観察をしました。
金属音などで逃げてしまうこともあるため、デジカメのシャッター音はなるべく消すように・・おしゃべりも控えるように、観察中はみんなヒソヒソ話です。
【アムステルダム島(上陸観光)- 北極旅行】
スピッツベルゲン島には、捕鯨時代の歴史が残っている場所もあります。
上陸地の景色も様々で素晴らしいシャッターチャンスがたくさんあります。
【スミーレンブルグ(ゾディアッククルージング)- 北極旅行】
まさに壮大の一言です!巨大な氷河を目の前で見る感動は、いつまでも頭の中に残っています。運が良いと崩落するシーンも見ることができます。
まるでダイナマイトが爆発したような轟音も聞こえます。正体は、氷河の氷が割れている音です。写真では伝わらない感動と体験が北極旅行にはあります。
【パフィン/ニシツノメドリ(ゾディアッククルージング)- 北極旅行】
地球に3種類のパフィンがいると言われていますが、スピッツベルゲン島では見ることが少ないニシツノメドリ。特徴的な顔立ちと、可愛らしい姿に人気の高い北極の動物です。
【ホッキョクグマ!? どこ!? – 北極旅行】
「さぁどこにいるでしょう、ホッキョクグマ」
クルーズ中は、スタッフと乗客総出でデッキに出て、ホッキョクグマ探しをすることもありました。雪の上には、今朝歩いたであろう、クマの足跡も見つかります。
見つかりそうで見つからない、そんなホッキョクグマ探しは、意外と面白いです。
そんな時!ホッキョクグマが見つかったと船内放送が流れます。
今クルーズ最初のホッキョクグマとの遭遇です!しかし・・・どこにいるかわからない。みんなデッキに出て双眼鏡やカメラのレンズを覗いて探しています。
【ホッキョクグマ(正解はココ!)- 北極旅行】
上の写真、中央から少し右上に二頭の熊が寝ています。
双眼鏡で覗いて豆粒ほどにしか見えないすごく遠くに寝ているクマ2頭です。デッキの上では、みんな「どこどこ?」と探しています。大自然を使ったクマ探しゲームのようで、これはこれでみんな楽しんでいました。
「よく見つけたな!」と関心してしまうほどですが、さらにお客様を少しでも楽しませようと考えるエクスペディションチームのプロ根性にも関心です!
【アルケフィレッテ – 北極旅行】
約6万つがいのハシブトウミガラス巣がある断崖絶壁にも驚きです。
遠くからみると虫が崖にたかっているようにも見える、迫力と絶景ポイントです。
広大な絶壁が目の間に広がっています。このカメラのアングルは、エクスペディションスタッフ(カメラ講師)のケイルが、この場所を美しく撮るアングルと教えてくれました。
【予定航路を離れ、いざ北上 – 北極旅行】
もっとはっきりとしたホッキョクグマとの出会いを求め、エクスペディションチームを率いるリーダーのウッディとキャプテンは奮闘し、思い切ってスピッツベルゲン島を離れ、氷が多くある海域へ北上することを決めました。
乗客にもっと楽しんでもらいたいと考えているエクスペディションスタッフたちには、感激です。
北上する理由は「氷が多い所」=「アザラシが寝ている」=「ホッキョクグマもいる」からです。今回のスピッツベルゲンクルーズは、なんと北緯81度の海域まで到達しました。
結果、北緯81度の海域ではホッキョクグマを見つけることはできませんでしたが、北緯81度まで来たかいはありました。スピッツベルゲン島の風景とは、まるで違う世界が広がっています。この日は、曇り空、あたり一面グレーと定着氷でモノクロ世界です。
壮大な海と氷、北緯81度の海まで来た感動は、より良い思い出に!そしてこれぞ探検旅行といったものでしょうか。毎日興奮とワクワクの連続です。
【北極講座 – 北極クルーズ】
濃霧で上陸観光が出来なかったこと、波のうねりでゾディアッククルーズが出来なかったこともありました。しかし観光出来ない日は、専門家のレクチャーや快適な船内生活、乗客同士の交流も深められ、それぞれ楽しく過ごしています。
【サプライズ! ベルーガとの遭遇 – 北極クルーズ】
普段スピッツベルゲンクルーズで見れない、ハナジロカマイルカやベルーガ(シロイルカ)を見ることが出来るサプライズも起きました。滅多に見ることが出来ないベルーガの出現は、エクスペディションスタッフたちも興奮気味でした。なんと面白い旅だとつくづく思います。
【感動の遭遇。ホッキョクグマ – 北極旅行】
この時、夜11時頃、船内放送でホッキョクグマ発見の放送が流れます。
最初は100mほど先にクリーム色の毛並みが見えました。
客船は、エンジンを止め、クマの観察を始めます。最初は、寝ていたクマも、大きな客船を目にし、好奇心でこちらへ向かって来たのです。そして最終的に驚くべき近さでクマを観察できました。
【ホッキョクグマ観察 – 北極旅行】
興奮の声を噛み殺し、デッキは静かになり、カメラのシャッター音だけが聞こえます。またこの時、同時に氷と氷の間の海面から「ザブン」っと音を立てセイウチの群れが顔を出しました。ホッキョクグマとセイウチのワイルドライフを同時に見ることが出来、感動と興奮の一夜となりました。
【ゴースハムナ(上陸観光)- 北極旅行】
スピッツベルゲン探検クルーズは、動物との出会い以外にも素晴らしい体験が待っています。上陸ポイントによって様々な自然環境と風景、歴史を見にすることができ、探検心は尽きることがありません。
【ブルボンハムナ(上陸観光)- 北極旅行】
上陸観光は、自由行動で、お客様個人のペースで行動できます。エクスペディションスタッフの解説や知識を聞いたり、動物を観察したり、風景の写真を撮ったり、それぞれ、ゆっくりと北極の大自然を満喫できます。
【スヴァールバルトナカイ – 北極旅行】
北極の大地を走り抜けるトナカイたち。スピッツベルゲン島には、大自然を逞しくのびのびと生きている動物たちを観察できます。
【ムラサキユキノシタ – 北極旅行】
スピッツベルゲン島探検クルーズでは、北極の大地に芽吹く、小さな命を見ることもできます。この寒い土地で頑張って生きている植物には感動を覚えます。
上陸観光の際は、花々やコケなどは踏まないように、気を付けてください。
【ツンドラの大地を散策 – 北極旅行】
上陸観光では、ツンドラの大地になっている場所も上陸します。まるでじゅうたんの上を歩いているような感覚の大地です。場所によっては、ぬかるんでいてゴム長靴が脱げてしまうほど、足を取られるような所も!?
【ゾディアッククルージング – 北極旅行】
船外活動の魅力は、上陸だけではありません。ゾディアッククルージングで、本船では行けない狭い水路や上陸できない島々の沿岸など、機動力のあるゾディアックボートに乗って、北極の海を探検できます。
巨大な氷山が浮かぶ入り江や湾をクルージングや、海からみる絶景や動物たちとの出会いが楽しみです。
【シーカヤック – 北極旅行】
アドベンチャーオプション(有料)では、シーカヤックのアクティビティも楽しむことができます。※事前予約が必要なのでご注意ください。
【船内のお食事 – 北極旅行】
1日2回の上陸観光やゾディアッククルージングは、充実した1日となります。
午後はお腹が空いて、船外活動から戻ってきます。
船内では、シェフが腕をかけて美味しい料理をご用意して待っています。
夕食はコース料理。各テーブルは、その日の思い出話で盛り上がり、美味しいディナーで1日を締めくくります。
【BBQ – 北極旅行】
ある日の夕食は、バーベキューを楽しめます。
北極の大自然の中、お肉や魚、野菜を焼いて食べる屋外の食事は、誰もが楽しめる時間ではないでしょうか。
【北極の絶景の中BBQ – 北極旅行】
この時は、ホットワインのサービスもあり、外の風をあびながら、旅で仲良くなった仲間と食べるバーベキューは、良い思い出になることでしょう。
北極旅行 – スピッツベルゲン島探検クルーズのまとめ:
スピッツベルゲン島は、氷河と氷山、そして尖った山々が特徴的な大自然と野生動物の王国でした。
雪や氷の上のホッキョクグマは、このスピッツベルゲン島ならではの光景です。
白夜、ツンドラの大地、美しい氷河、力強く生きる野生生物どれも初めての体験と感動を味わう事ができます。
また探検旅行にふさわしい、思わぬサプライズ、次に何が起きるか分からないワクワク感、変わりゆく自然環境など、9日間飽きることなく充実した北極旅行となること間違いないでしょう。北極旅行に行きたい、雪と氷の世界に住む野生生物と出会いたいとお考えであれば、クォーク・エクスペディションズ社のスピッツベルゲン島探検クルーズへの参加をおすすめします。