南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

みんなの探検旅行~ブログ~
2015.07.21

夢と浪漫の北極点クルーズ

私は、地球の頂点に到達するという「北極点への船旅」に参加しました。

参加したのは、日本人通訳同行の15日間(2015年6月3日~6月17日)のコースです。

浪漫に満ち溢れたこの究極の旅行の冒険記をここに記します。(60代 女性)

 

6月3日(水)ヘルシンキ到着

北極点クルーズの出港日前日は、ヘルシンキ空港に隣接するヒルトンホテルに宿泊しました。
夕方には、北極点クルーズの参加者が世界中から集まり、ホテル内にあるクォーク社の特設デスクは大変賑わっていました。
乗船に必要な荷物タッグを受け取ったり、いよいよ私のテンションも高まってきました。ホテル内のレストランでの夕食の時、日本人の方々と一緒になりました。
なんと、その方々は以前南極クルーズでご一緒した方々でした。まさかここで出会うとは思いもよらず私は驚きました。とても楽しい夕食になりました。

 

6月4日(木) ヘルシンキ→ムルマンスク/ 乗船・出航 / 気温9

ゆっくりと美味しい北欧風の朝食をとった後、ホテルからチェックインカウンターまで徒歩で移動しました。
ポーターさんが届けてくれたスーツケースと共にチェックインをしました。
空港内の出発ロビーは、改装後だったため、新しいお店やレストランであふれていました。ヘルシンキからムルマンスクまで約1時間半の飛行でした。機内では、簡単なサンドイッチと飲み物が出ました。ムルマンスク空港到着後、手続きはとてものんびりムードで入国審査に1時間くらいかかりました。
入国ロビーには、男女兼用のトイレが1カ所しかなく、私はトイレを機内で済ませておいて良かったと感じました。バスの車窓からムルマンスクの街を眺めながら、1時間弱で港に到着しました。港に着くと、バスの中でパスポートと本人の顔の確認作業が行われ、乗船までは写真撮影は一切禁止です、と言われました。
バスを降りると私たちの乗る船「50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー」が目の前に停泊していました。その逞しい姿に私は思わず「おおおぉ」と声を上げてしまいました。19時半頃、船は岸壁を離れました。乗組員全員の顔とパスポートの確認作業があったため、それが終わるまで船は2時間ほどフィヨルドの真ん中あたりで留まっていました。船内では、オリエンテーションや避難訓練が行われました。23時頃北極点へ向け動き始めました。いよいよ北極点クルーズの始まりです。

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6月5日(金) バレンツ海をクルーズ(70°38′N 34°15′E) 北極点まで2,152㌔ / 薄曇り/ 気温7

8時のモーニングコール直前まで、私はぐっすり寝ていました。
朝食には、白粥と味噌汁も出ました。朝食後に、船内見学会があり、プールやサウナ、ジムなどを見ました。
午前中は、北極講座が行われました。クルーズライフ社の日本人による同時通訳で話を聞くことが出来たので、北極講座「探検の歴史」の話は、とても勉強になりました。お昼前に防寒上着パルカとゴム長靴の配布がありました。私のパルカは、サイズがちょっと大きかったので、小さいサイズのものに替えてもらいました。昼食では、ハウスワイン、ビール、ソフトドリンク類が無料でした。
午後には、エクスペディション・チームとホテルチームの自己紹介がありました。みなさん笑顔がステキで、とてもいい印象の人たちばかりでした。その後、この日2回目の北極講座が行われました。「海鳥の生態」についての話で、海鳥は陸鳥とどう違うか、北極の海鳥は温帯の海鳥とどう違うかなど、とても興味深い内容でした。
様々な内容の北極講座を日本語の同時通訳で聞けるというのは、素晴らしいことだと実感しました。
夕方には、リキャップといって、今日のまとめや明日の予定の解説が行われました。その後、19時半頃に夕食をとりましたが、センスの良い上品な味付けとアジア風味の前菜は格別でした。

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6月6日(土) バレンツ海クルーズ (77°43′N 41°52′E) 北極点まで1,365㌔ / 曇り / 気温0.5℃ 

客室のテレビのチャンネルを0に合わせると、船の現在地と速度などが表示されていました。私は、毎日楽しみに見ました。
図書室の大画面にも同じ画面が出ていました。この日の午前の北極講座は、「ロシアの氷河」の話でした。それぞれの専門家による北極講座はどれも内容が濃く、北極点クルーズがより思い出深いものになりました。
昼前には、ヘリコプターに関するオリエンテーションが行われました。ヘリコプターは5人乗りで、遊覧飛行は一回につき7、8分、天候が許す限り全行程で2~3回行われるとのことでした。13時頃、フランツヨーゼフ諸島の流氷群に突入しました。
15時頃、念願のホッキョクグマに遭遇しました。テレビでしか見たことがなかったホッキョクグマを目の前で、見ることが出来てとても興奮しました。
離れてはいるものの、野生のホッキョクグマの姿にちょっと怖くなりました。1頭は、栄養状態の良い体の大きい若い雄でした。痩せたほうは、アザラシの呼吸穴近くで待ち構えている様子でした。これほど早い段階で、2頭も見ることが出来たのは、今年は、氷が多いからだとエクスペディション・スタッフの方が教えてくれました。

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6月7日(日) 北極点に向けて氷海を航行 08:00 (82°39’N 52°20’E) 北極点まで452.8海里(838.5㌔) / 薄曇り / 気温 -3.7

午前中、いよいよヘリコプターの遊覧飛行運行が行われました。グループに分かれて、ヘリコプターに乗り込みました。ヘリコプターの中は想像よりも広かったのでとても快適でした。私は、上空から北極の氷の世界を堪能しました。
お昼ころ、今度はホッキョクグマの親子に遭遇しました。お母さんにくっついて、右へ左へとちょこちょこと歩く子供たちの姿は、とてもかわいかったです。

午後には、エンジンルームの見学会が行われ、その後、北極講座「ホッキョクグマの生態」が行われました。

ホッキョクグマの生活がよく分かりとても勉強になりました。夜9時には、図書室で日本語DVD「北極点到達競争」が上映されました。

 

6月8日(月) 北極点に向けて氷海を航行 8:00 (86°25’N 51°19’E)  北極点まで400㌔(216海里) /小雪 / 気温 -0.4℃ 

この日の午前中の北極講座は、「海氷の色々」と「砕氷船の色々な設備を見て回る」でした。昼食後は、ロシア北極国立公園管理局主催の手芸教室が行われ、白樺細工や粘土でホッキョクグマを作りました。
午後には、北極点についた時の説明会が行われました。スタッフの方が、「北極点到達は明日の午前になるだろう。」と言っていました。
私は、「いよいよかぁ。。。。」という気持ちになりました。夜には、海の神様ネプチューンから、北極点への鍵をもらうというセレモニーが行われ、なんだか映画の主人公になった気分になりました。

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6月9日(火) 北極点到達  06:40 現在 (89°40’N) /  気温0.4℃ 

昨夜、私は、興奮しすぎてほとんど眠れませんでした。いよいよ今日が記念すべき日になるからです。

朝食レストランは、今までとは違った雰囲気でした。参加者はみな、わくわく、どきどきしながら朝食を食べました。
そして、8時50分! 私たちは北極点に到達しました! みな、前甲板に集合して、シャンペンを片手に、大声で乾杯しました。船のあちらこちらで、歓声がわきました。まさに感動の瞬間でした。「私はいま、地球の頂点に立っている!」という、地球を一人占めしたかのような気持ちになりました。

興奮冷めやらぬまま、私たちは船から氷上に降りました。氷の上で、輪になって記念撮影をしました。北極点の周りをぐるりとまわり、地球一周もしました(笑)。熱気球や北極点飛び込み大会も行われ、北極点到達をみんなで祝いました。夜はバーベキューパーティーで盛り上がりました。北極点に立つという実感は、言葉では言い表すことのできない感動でした。やっとたどり着いた地球の頂点、ただただ興奮するばかりでした。

 

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6月10日(水)  南に向けて航行 08:00現在 (89°45’N 44°29’95E)

日付つきの「北極点到達」のスタンプが出されて、みな、自分の日記帳や絵葉書に押していました。

午後にヘリコプターの遊覧飛行が行われました。この日も、ホッキョクグマたちが顔を出してくれました。

夜は、「北極点到達」記念特別ディナーでした。フォアグラの前菜、きのこクリームスープ、レモンシャーベット、イセエビのパリ風又はローストビーフ又はカマンベールチーズのフライ、チョコレートムースなど、とてもおいしい食事でした。夕食後には、グループ対抗のクイズ大会も行われ、盛り上がりました。

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6月11日(木)  南に向けて航行 07:45現在 (83°20’N 56°04’E) / フランツヨーゼフ諸島まで81海里

(150㌔) / 気温0℃ 

朝9時頃、またまた、ホッキョクグマに遭遇しました。

午前中に行われた北極講座「フランツヨーゼフ諸島」と「アザラシとセイウチ」は、とても話が面白かったです。午後には、前方デッキで海氷の観察会が行われ、展望デッキでは、海鳥の観察会が行われました。

夕方、フランツヨーゼフ諸島の北側、ルドルフ島フリゲリー岬の前に到着しました。

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6月12日(金) フランツヨーゼフ諸島  観光中快晴。 

予想以上に早く北極点に到着したらしく、私たちは1日多くフランツヨーゼフ諸島を楽しむことが出来ました。

午前中は、たくさんのアザラシが氷の上に出て日光浴をしているのを見ることが出来ました。ワモンアザラもたくさん見ることが出来ました。午後は、ヘリコプター遊覧飛行をしました。アポロノフ島では、セイウチを見ることが出来ました。初めて見るセイウチの姿は、とても迫力がありました。

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6月13日(土)  フランツヨーゼフ諸島観光  薄曇り / 気温0

この日も、数多くの野生生物を見ることが出来ました。ホッキョクグマ、セイウチ、氷上で日光浴をするアザラシなど。私は、本当にたくさんの写真を撮りました。

夕食後、前甲板で、船長から挨拶アナウンスがありました。

「今回は、とても良いクルーズだった。今回はめったに通らない所も通った。ホッキョクグマやセイウチなど、非常に数多くの野生生物を観察することができて、素晴らしい結果となった。」と。
私たちは、とてもラッキーで、最高の思い出となりました。

 

6月14日(日)  バレンツ海をクルーズ 08:00現在 (77°51’ 38N 44°25’E) 晴れ / 気温6

午前中は、北極講座「北極海の地質学」、「北極のクジラ類」があり、午後は、図書室にて、日本語DVD「地球の温暖化」の上映がありました。

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6月15日(月)  バレンツ海をクルーズ (71°27’N 35°15E) コラ半島陸地まで120海里(222㌔)

曇り / 気温6℃ 

午前中は、北極講座「北極の資源探求と開発」があり、午後は、北極講座「世界の主役:地質学」がありました。

人間は地球と言う舞台で演じている役者に過ぎないという大変興味深い話でした。

夕食後の19時半頃フィヨルドの真ん中で錨を降ろしました。出入国管理官10人くらいが乗り込んできて、乗組員から検査が始まりました。21時頃から乗客の入国審査が始まりました。全員終わるのに2時間近くかかりました。

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6月16日(火)  ムルマンスク入港、下船し空港へ。 / 小雨 / 気温 7

朝食後、大興奮の「北極点への船旅」に別れを告げ、船を降りました。パスポートを受け取り、記念のDVDをもらいました。

振り返ると、長いようで、あっという間の北極点クルーズでした。

天候にも恵まれ、仲間にも恵まれ、多くのホッキョクグマとも出会うことができ、北極点への旅は、私にとって最高の思い出となりました。この感動は、私にとって一生の宝物です。

ぜひまた、クォーク社の北極あるいは南極クルーズを楽しみたいと考えています。

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