- みんなの南極旅行
いってきました南極へ!
2018年1月に南極旅行へ行かれたお客様より、南極旅行の旅日記を頂きましたので、皆様にご紹介いたします。
いつか南極へ行こうと考えていたが、サラリーマン生活をしている中で、長期の休暇を取ることに躊躇していたが、意を決して南極旅行を決めた。
極地旅行を専門に取り扱うクルーズライフに相談。日本からのモデルプランを作成してもらい、あまり悩まないで個人旅行での南極の旅を実現することができた。
1月14日(日) 成田空港出発
いよいよ、南米最南端のウシュアイアに向けて成田空港を出発、米国経由でブエノスアイレスへ向かった。アルゼンチンのブエノスアイレスまでの長時間の旅は初めてだった。
1月15日(月) ブエノスアイレス到着&南米最南端のウシュアイア到着
長時間の空の旅をした後、南米のパリと呼ばれるブエノスアイレス到着。とにかく熱い!!外気温は、36度もある。南半球は今が夏だ。
空港バスで主に国内線が発着する市内のアエロパルケ空港に移動。アエロパルケ空港から3時間30分の飛行で南米最南端のウシュアイアに到着。
空港ではクォーク社の係員が出迎えていてくれた。ホテルまでの道中、雪を抱いた美しい山並みが見えた。
やっと南米最南端まで来たんだと実感が湧いてきた。ホテルに到着し、チェックインを済ませ、シャワーを浴び、早めに就寝。
1月16日(火)
今日は、すがすがしい天気の中、フエゴ島を満喫。
午前は、チリの国境沿いに広がるフエゴ島国立公園を観光し、午後は、多くの野生生物が生息するビーグル水道を観光船で楽しんだ。
1月17日(水) 乗船&ドレーク海峡を横断
午前中は、ウシュアイアの町の散策をしながらのんびりと過ごした。午後、乗船。エクスペディションスタッフがにこやかに出迎えてくれた。夕刻、ウシュアイアの町が夕日に照らされて美しく輝く中を南極に向けて出港。
船内では、スタッフの紹介、救命避難訓練などが行われた後、夕食となった。
夕食は、コース料理でとても美味しい。また、ワイン等のアルコール飲料も無料で提供され嬉しい限りだ。ウェイターさんは、明るくてとても気さくで心地よい。
夕食後、パルカの配布が行われ、事前にオーダーしていたLサイズの防寒具を頂いた。
夜11時頃にドレーク海峡に入るとの事で荷物の整理とシャワーを済ませ早めに就寝をした。
1月18日(木) ドレーク海峡を横断
起床すると外は、雨が降っているが、海は凪いでいて穏やかなクルーズだ。荒れ狂う事で有名なドレーク海峡を航行。信じられない程快適な船旅である。一日中、南極条約や南極関連の講座を楽しんだ。
1月19日(金) ドレーク海峡を横断&ハーフムーン島
午前中は、様々な南極の事柄についての講座を楽しんだ。
正午頃、サウスシェトランド諸島の島々が見え始めた。ハーフムーン島に向けて引き続き航海が続いている。客船の周囲を多くの海鳥が群れを作って飛んでいるのが見えた。昼過ぎには、天候が急速に回復し、青空が見え始めた。
午後2時30分頃、ハーフムーン島に到着。予定より半日早くサウスシェトランド諸島に到着したのだ。
午後3時00分からハーフムーン島の上陸とゾディアッククルージングが開始。
防寒具と救命胴衣を装着し、ゾディアックボートで上陸。夢にまで見た南極への第一歩を踏み出す。島の露岩にヒゲペンギンの営巣地が点在している。ヒナに餌をやる親鳥や巣の石ころを巡る争いなど色々なペンギンの行動を見学、ウェッデルアザラシが雪の上で寝転んでいるのが見えた。トウゾクカモメがペンギンの営巣地付近を飛び回っている。オットセイが海岸で昼寝している。陸上観光を堪能し、再びゾディアックボートで島の周囲を巡る。海岸線には多くの氷山が浮かび、その上にはペンギン達が乗っているものもあった。ただただ素晴らしいの一言に尽きる。
1月20日(土) ポーレット島&ブラウンブラフ
6時起床。本船は南極海峡に到着していた。目の前にはポーレット島が広がり巨大なアデリーペンギンの営巣地が広がっている。
下船後ゾディアッククルーズを楽しむ。海岸線には至る所に膨大な数のアデリーペンギンが見える。途中、雪がちらつき始めた。氷山の上にも多くのアデリーペンギンが見える。時々、ウェッデルアザラシも見える。約1時間半のクルーズを満喫した後は、ポーレット島に上陸だ。物凄いアデリーペンギンが営巣している。1時間30分程ペンギンを観察し、本船に戻った。
午後は、赤茶けた断崖が聳え立つブラウンブラフに到着。ここは南極大陸本島の一部だ。
風が強いため、流氷が海岸線を覆っている事が多く、なかなか上陸が難しい場所の一つでもあるようだ。南極大陸初上陸の記念写真を撮影。海岸線を見学。
アデリーペンギンとゼンツーペンギンが営巣しているが、圧倒的にアデリーペンギンの数が多い。海岸には、数多くのアデリーペンギンが集まり、集団で一斉に飛び込むさまはとにかく圧巻だった。
その後、ゾディアッククルーズを楽しむ。壮大なスケールの卓上氷山が感動的だ。
このころには、青空が広がり、最高の南極旅行を楽しむことができた。
クォーク社のオーシャンエンデバー号は、私たちが乗船しているオーシャンダイヤモンド号と暫し並走し、離れていった。
19時00分頃、本船からクジラがブリーチングする姿を3~4回程見る事ができた。まさに興奮の連続であった。
1月21日(日) シェルヴァコーブ&ポータルポイント
6時30分起床。空は曇っているが、日中は、青空が広がる予感がした。
シャワーを浴びてからレストランに行って朝食をとった。昨日のクジラの話で盛り上がった。
午前9時、シェルバコーブでゾディアッククルーズを楽しんだ。海氷が浮かぶ海をゾディアックボートで進む。時折、海氷がボートに当たりグラっとする。大きな氷の上にヒョウアザラシが寝そべっている。私たちに無関心でねそべっている。その後、寝ている状態のザトウクジラと遭遇。これも身動きはほとんどしないで時折潮を噴き上げているだけだ。早朝に多くの餌をとって休憩しているのかもしれない。海には大きな穴のあいた巨大な氷山がある。どのようにしてこんな穴が開いたのかと思えるほど不思議でもあった。
突然、氷山の穴の上部から氷がかけ落ちてまるで氷河の崩落のシーンを見るような感じでもあった。約2時間のゾディアッククルージングを楽しんで本船に戻った。
シェルバコーブから次のポータルポイントまでは、約3時間の航海であるその間に昼食を済ませのんびり航海を楽しんだ。
15:00頃、ポータルポイントに到着。ゾディアックボートで氷山やホエールウォッチングを楽しんだ。
様々な氷山が浮かび素晴らしい光景を醸し出している。
とにかく素晴らしいの一言に尽きる。
その後、南極大陸本島のポータルポイントに上陸。
上陸場所の岩場には苔が生えていて滑りやすい。注意しながら上陸。丘の上部まで登り風景を堪能。海に無数の氷山が浮かんでいた。このポータルポイントは、先人たちが南極大陸を目指し、上陸した歴史的な場所でもあるのだ。風景写真を撮りながら約1時間30分程の上陸を楽しんだ。
1月22日(月) クーバービル島&ダンコ島
朝、クーバービル島に到着。最初ゾディアッククルージングで氷山を見学、大小さまざまな氷山を見学。途中クジラが現れ、ホエールウォッチングを楽しんだ。この間は、興奮の連続であった。天気も素晴らしく最高のクルージングを楽しんだ。
午後、ダンコ島に到着。ダンコ島の周囲をゾディアックボートでクルージング。壮大な氷河が至る所に広がり、海には巨大な氷山が浮かんでいる。途中、またまたクジラが現れホエールウォッチングとなった。その後、氷山の上で寛ぐカニクイアザラシやヒョウアザラシも見学。本船に戻った後、素晴らしい風景が広がる風景を背景に本船の舳先で参加者全員で記念写真を撮影。素晴らしい思い出となった。
夕食は南極の素晴らしい風景の中、屋外でのバーベキューを楽しんだ。ホットワインやワインを楽しみながら美味しい料理堪能。
南極の旅が忘れられない程の素晴らしい夜でもあった。
1月23日(火) 絶景のルメール海峡とパラダイス湾
早朝5時、ルメール海峡航行のアナウンスで起床
南極半島とブース島の間に広がる狭いルメール海峡を航行。海には多くの流氷が流れている南極半島随一の風光明媚な場所でもある。
午前は、南極大陸本島に位置するパラダイス湾の見学を楽しんだ。
アルゼンチンのブラウン基地に上陸。そこから高台を目指し、素晴らしい風景を満喫。
その後、ゾディアックボートでパラダイス湾を見学。ザトウクジラが悠遊と泳いでいるのが感動的であった。その後、8頭程のウエッデルアザラシとカニクイアザラシが寝そべる氷山も見学。
特にウエッデルアザラシの愛らしい仕草がとても可愛かった。
見学を終えて本船に戻りゆっくりと昼食を楽しんだ後、シャチが見えるとのアナウンスで屋外のデッキに出る。6頭ほどのシャチが群れで泳いでいるのが見えた。急いでカメラのシャッターを切るが遥か遠くを泳いでいるのを撮影する事が出来た。
午後3時頃、南極半島に別れを告げてドレーク海峡に向けて針路をとった。南極半島を離れるにあたりちょっと寂しさがこみ上げてきた。
1月24日(水) ウシュアイアに向けてドレーク海峡を横断
昨晩から、うねりが少し出てきて船が多少揺れていたがそれほどでもない。
午後からは、日差しも出て青空が広がっている。
色々な講座を聞きながら一日のんびりと過ごした。
1月25日(木) ドレーク海峡を横断
終日、南極講座を楽しみ、夕刻にはフェアウェルカクテルが催された。
また、旅を振り返ってのスライドショーも楽しんだ。
1月26日(金) ウシュアイア入港/下船、ブエノスアイレス&米国内都市経由、帰国の途へ
午前7時、ウシュアイアに入港。朝食を済ませ、下船の用意を行った。
午前8時、客船を下船。お世話になったエクスペディションスタッフに別れを告げてクォーク社の送迎バスでウシュアイア空港に向かう。
少し寂しさが込み上げてきた。ウシュアイア空港を出発し、ブエノスアイレスのエセイサ空港を経て米国経由で帰国の途に就いた。
少し長い道のりの旅であったが、夢と感動に溢れた南極の旅は、生涯忘れる事ができない素晴らしい思い出となった。
改めて地球の素晴らしさとその雄大さを実感した旅でもあった。