- みんなの南極旅行
初めての南極③ ~南極大陸上陸、クルージング、帰国~
この南極クルーズ中には、命綱をつけて南極海に飛び込むイベント「ポーラー・プランジ」というのがありました。
私は「えっ?ほんとに飛び込むの?」と思いました。誰がやるのか、きっと数人だろうと思っていましたが、なんとなんと40人もの人が長蛇の列で、順番を待っていました。泳げない人まで、記念にということで、水着で思いっきりジャンプしていました。見ている私のほうが震えてしまいました。
デッキではバーベキューパーティーで盛り上がりました。ソーセージやハンバーがーのお肉は格別でした。食事の後は、かぶり物をして、ダンスパーティーになるくらい、多くの人が盛り上がりました。
この南極クルーズでは、本当に多くの場所に上陸しました。かつての捕鯨船の避難場所として利用されていたポート・ロックロイでは、お土産もたくさん買いました。
ピーターマン島の上陸では、ゼンツーペンギンやアデリーペンギンの営巣地を見学しました。南極半島で最も美しい場所「パラダイス・ハーバー」にも上陸しました。湾内にあるアルゼンチンの基地から小高い山を登りました。頂上から見る景色は一生忘れられません。
そのほか、ヤンキーハーバー、バリエントス島などにも上陸しました。1回の上陸で、2~3時間上陸し、とても充実した南極旅行を味わうことが出来ました。ペンギンやアザラシを間近で見ることができ、とても感激しました。ペンギンの赤ちゃんは本当にかわいかったです。
ゾディアック・クルージングも大変迫力がありました。プレノーベイでのクルージングは、大小さまざまな氷の彫刻を見ることが出来ました。その形や大きさにただただ感動するばかりでした。
フォインハーバーのクルージングでは、10頭以上のザトウクジラに囲まれました。ゾディアックボートの目の前を悠々と泳ぐその姿にドキドキしてしまいました。
右を見てもクジラ、左を見てもクジラ、後ろを見てもクジラ、とにかく、ボートの周りは、クジラだらけでした。こんなに間近に、こんなに数多くのクジラを今まで見たことがありませんでした。
私の勝手なイメージであった「過酷な南極旅行」は、実はメルヘンの世界で、我々に夢と感動と浪漫を与えてくれました。今でも鮮明にその光景が脳裏に焼き付いています。
船のスタッフも探検スタッフもみなとても親切で、食事もとてもおいしく、この南極旅行はとても快適な旅でした。
私は、無事に帰国し、子供たちに写真を見せながら、たくさんの話をしました。子供たちは、目を輝かせ、口をそろえて言いました。「パパ、おれも南極に行きたい!ペンギンに会いたい!」と。
東京在住 川村 様