南極・北極旅行&クルーズ 株式会社クルーズライフ

みんなの探検旅行~ブログ~
2018.01.30

【スタッフレポート】2017年末年始 南極半島クルーズ

2017年年末、クォーク・エクスペディションズ社が運航する南極半島クルーズ11日間に乗船してきました。

 

今回の南極クルーズは、集合&解散地がブエノスアイレスです。

トランスファー・パッケージを利用するため、乗船地ウシュアイアまでのチャーター機と集合日当日の宿泊ホテルがこのパッケージに含まれています。

 

<旅行出発:東京からブエノスアイレスへ>

先ず、集合ブエノスアイレスまでは、今回エミレーツ航空を利用し、ドバイ経由でブエノスアイレスへ向かいます。

集合日の1日前に出発すれば、夜にはブエノスアイレスに到着することが出来ます。ただし、ブライト時間は、長いので、最短で行きたい人は、北米経由がおすすめです。

※参考:「日本からブエノスアイレスまで(中東経由の場合)」ドバイ空港乗換え事情のページ

 

 

さて、エミレーツ航空の機内食が、銀食器なのに感動しながら、東京→ドバイ→リオデジャネイロ機内待機→ブエノスアイレスと空の旅を終え、ブエノスアイレス・エセイサ空港を目指します。

 

夜9時前、アルゼンチン首都ブエノスアイレスに到着しました!

この時のアルゼンチンは、真夏!気温は30℃です

着ていたジャンパーを脱ぎ、空港到着後、集合場所のホテルまでは、レミースを利用して向かいます。

今回、レミースを手配しているティエンダレオン社が20%割引キャンペーンで、想定より安くレミースを手配出来てラッキーでした。

タクシーでも安く行けますが、個人旅行の方は、前払いで安全なレミースを利用してホテルまで行く方が良いでしょう。空港到着ロビー出口のすぐ横にチケットカウンターがあるので、これからブエノスアイレスへ行く方は、このティエンダレオン社のカウンターへ行くことをおすすめします。

 

 

<行程1日目:ブエノスアイレス到着/ホテルへ>

入国税関とホテルへの移動で、最終的に22時ころエンペラドール ホテルに到着しました。

ホテル到着後は、チェックインを済ませ、ホテルスタッフからクォーク社ツアーの明日の日程を貰います

夜8時までにホテルへ到着した方は、クォーク社の現地スタッフが、翌日のチャーター機の荷物計量と搭乗券の受け渡しがありますが、8時以降に到着したお客様には、ホテルのスタッフが明日の予定表の受け渡しだけとなりました。

チェックイン後は、部屋に向かい、相部屋となる旅の仲間と初対面です!今回はアメリカから来た陽気なおじさんとルームメイトに。南極クルーズの期待とワクワク感で、すぐに意気投合!

明日のために、フライトで疲れた身体をふかふかのベッドと温水シャワーで癒します。

夜11時までに客室の外へ、スーツケースを出しておくと、船の客室まで運んでくれます。

※クォーク社の黄色荷札を付け忘れないように注意!

またこの時、日中に必要な物やパスポートは、預けないように注意が必要です。

 

 

<行程2日目:チャーター機でウシュアイアへ/乗船日>

翌朝、ホテルでコンチネンタルブレックファーストの朝食を済ませます。

 

ロビーには、クォーク社現地スタッフが待機しており、昨晩、貰わなかったチャーター機の搭乗券を受け取りに行きます。

ホテルロビーには、続々と今回の南極クルーズ参加者が集まってきます。時間になるとクォーク社現地スタッフ先導で団体バス2台でアエロパルケ空港へ向かいます。

あとは、乗客全員と団体行動になるので、ここまでくれば、個人旅行で不安な方も心配ないと思います!

空港到着、時間通りチャーター機に搭乗です!いよいよ乗船地のウシュアイアへ向かいます!

 

ここでトランスファー・パッケージについて、今回初めて利用しましたが、個人的に便利で楽な点がたくさんあることに気づきました!

1. 大きな荷物をガラガラ引いて空港に行きチェックインや荷物の引受作業がいらない!

2. ブエノスアイレスでのホテルが綺麗で快適

3. ストライキなど欠航・遅延の多いアルゼンチンの空港事情ですが、チャーター機のため心配無用

4. 航空手配は、日本からブエノスアイレスだけでOK

5. フエゴ国立公園ツアーも行けちゃう!

なにより、荷物が船の客室まで運んでくれるので、ホテルからは、ほとんど手ぶらで楽でした。

 

午後、無事にウシュアイアへ到着です!気温は、ス~っと下がり、肌寒い程度。爽やかな天気です。

空港到着後、もちろん荷物はスルー。団体バスに乗り、ウシュアイアの港駐車場(乗船の集合ポイント)へ向かいます。

空港から港駐車場までは、車で10分ほど。到着後、夕方の乗船集合時間まで、一旦自由行動となりました。みんなそれぞれ、ウシュアイアの町を散策しに出かけていきます。

 

16:15 再集合で港駐車場に集まります。空港から乗ってきた同じバスに乗り、今回南極クルーズで乗船する探検船オーシャン・エンデバー号に乗船です。

 

乗船すると、クルーやエクスペディションスタッフが出迎えてくれています。

乗船手続きは簡単で、パスポートを預け、ルームキーを貰うだけです。その後自分の客室に行き、昨晩ホテルで預けたスーツケースが届いているかを確認。そしてルームメイトと挨拶をかわし、2人で部屋の使い方を確認していきます。

船は、いよいよ南極半島に向け出港です。私たちにとって最後の文明の地となるウシュアイアに別れを告げ、ビーグル水道を航行していきます。船からの景色は、南部のパタゴニアの風景が広がり、アンデス山脈の峰々が見えて写真撮影にも最適です!

船内では、キャプテンやクルーの挨拶、エクスペディションチームの紹介があり、そのあと全員参加の避難訓練を行いました。そしてこの日の夕食は、ビュッフェ式です。翌日からの夕食は、コース料理になります。

 

<行程3日目:ドレーク海峡>

この日は、終日クルーズ。荒波で有名なドレーク海峡を横断です。しかし、なんとも静かな海。予想をはるかに裏返す晴天と凪状態です。船の後ろには、海鳥たちが風に乗ってついてきます。

ここで出現!今回出会えることを願っていた、大好きなマユグロアホウドリ!

マユグロアホウドリは、翼を広げると2m以上になる主にフォークランド諸島で見られる海鳥です。

ドレーク海峡でたまに見れると聞いていたので、飛んでるところを発見した時は、初めて見るその姿に笑みが止まりませんでした(笑)

ゴルフの成績でも「アルバトロス」(アホウドリの英名)と好成績の由来名でも使われるほど!

マユグロアホウドリは、白くて大きい、羽ばたかないで空を飛ぶ姿は、とても美しく、個人的には、高貴な鳥のイメージがあります。また凛々しい顔つきも大好きです。

ほかにも、巨大なオオフルマカモメやワタリアホウドリなども観察でき、序盤から満足のいく航海が出来ています。

ドレーク海峡が揺れていない時は、少しでも外に出て海を観察することをおすすめします!思わぬ発見やいろいろな動物たちを目にすることが出来ますよ!

私は見ませんでしたが、乗客の中には、ビーグル水道あたりでイルカを見たと自慢気に話している方もいました!

 

夕方、キャプテンのウェルカム・カクテルが開催されました。

シャンパンやノンアルコールカクテルが用意され、ケータリングで一口サイズの料理が出てきます。

午後のリキャップでは、「第一氷山の発見時間予想当てクイズ大会」があると案内がありました、船内の掲示板に、専用のシートが貼られ、名前と部屋番号、そして最初に見えた氷山の時刻を記入するとエントリーできます。

いつ見れるのかわかりませんが、天候に恵まれ、明日には南極の海域に入れるようです!

 

夕食後、夜のラウンジでは、エクスペディションスタッフと乗客で南極観光前の交流会が開かれ、遅くまで盛り上がりました。

 

<行程4日目:バリエントス島>

あまりにも静かな海!ドレーク海峡とは思えません。船は好調に航行し、予定よりも早くドレーク海峡を横断してしまいました。

そして、朝7時すぎ!最初の氷山が出現です!

興奮気味でカメラを持って外デッキに出ます。空気もなんだか、キンッと冷えた感じになってきたようです。第一氷山発見時刻の予想当ては、残念ながら、はずしてしましました(笑)

 

最初の氷山を眺めながら、景色をみているとその時!

船の真下にザトウクジラの親子が潮吹きをして、海面へ浮かんできました!

急な出来事なため、船内放送はかからず、近くにいた人たちと大盛り上がり!私たちを出迎えてくれたように、豪快に尻尾を出して水中へ潜っていきました。この間に、ほかにも3~4頭のクジラが見ることが出来ました。

 

そして船は、南極の海域とサウスシェトランド諸島付近に到着。

午後には、最初の観光バリエントス島の上陸&ゾディアッククルージングとなりました。

予定より半日早く、観光スタートが出来てラッキーなクルーズとなりました。ほかの乗客のみんなも外を眺めながら、期待の思いでランチを食べています。

昼食後、いよいよ最初の南極観光スタートです!ワクワクとドキドキでゾディアック・ボートに乗ります。

バリエントス島には、早速、ゼンツーペンギンの営巣地とヒゲペンギンの営巣地が広がっていました。

ペンギンたちは、卵から孵化したばかりの体長10cmほどの雛を抱くように、お腹の下で冷たい風と天敵のトウゾクカモメから身を守っています。

この時期でしか見れない小さくてかわいい雛の姿に感動です!

 

ゾディアック・ボートを乗り降りするビーチのすぐ近くには、ゾウアザラシが一頭寝そべっています。

じっとカメラを構え、こちらを向いてくれるのを待っていました。

一瞬、こちらの方を向いてくれ、あくびをして、またそっぽを向いちゃいましたが、この一瞬に顔を撮影でき、その場にいたみんなとハイタッチ!!

 

 

クルージングでは、氷山やバリエントス島の周りをクルージングし、海上でしか味わえない、風景を楽しめます。

途中、上陸ポイントでは、見れなかったビーチに、若いゾウアザラシが10頭以上の群れでゴロゴロと寝ている所を発見。

3時間の上陸&クルージング観光を終え船に戻り、予定より半日早くドレーク海峡を横断した最初の観光日は、みんな興奮気味です。ディナーでは、どのテーブルも今日の観光のことで会話が弾んでいまいした。

 

実はこの日は、大晦日!船の中でも「New Year’s Eve」カウントダウンパーティが開かれ、2018年を南極で迎えらることをお祝いし、夜遅くまで、ダンスやお酒を飲んで盛り上がりました。

 

<行程5日目:キネス・コヴ&ブラウン・ブラフ>

早朝、南極半島の北部、ウェッデル海側に通じる、アンタークティック・サウンド(海峡)を通過。

このエリアでは、まるで巨大な豆腐のような、巨大氷山が海の方々へ浮いています。

これは、卓状氷山といい、ウェッデル海側から流れてくる氷山です。南極半島を南下すると綺麗な卓状氷山は、見れなくなるので、貴重な卓状氷山は、写真家にとってはおすすめです!!

 

午前中は、キネス・コヴのゾディアッククルージングです。

ここでのクルージングでは、ザトウクジラの親子が出現。

ほか、氷上のアデリーペンギンや、ペンギンたちが海へ飛び込む姿、上がってくる姿、多くのアデリーペンギンが泳ぎ回る光景も見ることが出来ました。早くも南極半島の3種類のペンギンを制覇です!

1時間30分のクルージングを楽しみ、昼食をとりに船へ戻ります。

ゾディアック・ボートから見る、我らの探検船オーシャン・エンデバー号はド迫力です!

 

午後は、いよいよ南極大陸本土となる、ブラウン・ブラフの上陸&クルージング観光です。

クルージングでは、巨大な氷山やペンギン、海鳥などを見ることができました。

天気は曇っていましたが、太陽の光、グレーの海と空、そして青白い氷山とのコントラストは、逆に素晴らしい写真を撮ることが出来る天気です。

上陸観光は、念願の南極大陸本土への第1歩です!今日は1月1日のお正月でもあり、特別な気分にもなります。これもエクスペディションチームの粋なはからいでしょうか???

上陸ポイントでは、エクスペディションスタッフが南極大陸の大きなフラッグを持って、みんなを出迎えてくれました。私もフラッグを持って記念写真です!

この上陸地ブラウン・ブラフは、その名のとおり茶色の絶壁。

茶色の巨大な壁が立ちはだかる、迫力ある上陸地でした。ここには、アデリーとゼンツーペンギンの営巣地が広がり、数えきれないほどのたくさんのペンギンが、雛を抱えています。

ビーチには、列になってチョコチョコ歩くペンギンや、巣作りのために小石を運んでいるペンギンなどなど、野生ならではの、ワイルドライフの光景には、毎回感動です!

ブラウン・ブラフでは、ビーチ沿いを歩き、さらに200mほどの斜面を上がると、ユキドリの巣が確認できます。

 

この斜面では、ペンギンが行き交い、小さな雛を抱えるペンギンも目の前にいるため、野生の地を荒らさぬように、部外者の人間は、広く歩くことはできず、一列になって登っていきます。ユキドリの巣があるところまでは、15人ずつになっていくように、エクスペディションスタッフから指示がありました。

少人数で順にユキドリの巣まで岩場を登っていくと、大きな岩の隙間にユキドリの巣が見えます。

近くには、鳥類学者のエイドリアンが説明を交えながら、野生動物と我々観光者の安全を見守ってくれています。

ユキドリは、真白の美しい鳥で、南極観光でもめったに見ることが出来ない貴重な鳥です。この高台から見下ろす景色もまさに絶景!!

残りの時間もたっぷりペンギン観察や写真撮影を楽しみ、みんな南極大陸上陸の感動を分かち合いました。中には、今日で7大陸制覇のお客さんもいて、天気も良く、極上の大陸観光ができ大満足の1日となりました。

 

<行程6日目:ミケルセン・ハーバー&シェルヴァ・コヴ>

午前は、ミケルセン・ハーバーの上陸&クルージングです。

クルージングでは、氷河を目の前にクルージングしたり、島の崖の前まで行き、ペンギンや海鳥を観察したりと迫力のあるゾディアック・クルージングを楽しめました。氷河の崩落を期待したが、今回は崩落シーンを見れませんでした。

ほかのボートに乗った方は、崩落シーンを見れた方もいたようです。1時間ほどのクルージングを楽しみ、上陸観光へ。

 

上陸ポイントには、目の前にシロナガスクジラの巨大な骨が綺麗に残っていました。また近くには、捕鯨時代の遺物が残っており、大昔に人間がいた形跡を直接見ることが出来、歴史的な浪漫も感じることが出来るポイントです。

奥に進むと先ず発見したのは、ウェッデルアザラシが雪の上で昼寝をしている所を発見!

ずーっと観察していると、うたた寝をしながら、ピロロロ~♪っと歌を歌っています。

とてもかわいい姿に癒され、みんな微笑ましい顔でウェッデルアザラシを観察していました。

さらに傾斜のある方へ進んで行くと、高台からは、南極の美しい風景。そしてゼンツーペンギンの営巣地が広がり、雪にはペンギンハイウェイの跡が残っています。

ペンギンハイウェイは、途中二つに分かれていました。そこに5羽のペンギンが一列になって歩いてきました。

別れ道にくると、先頭の1羽が立ち止まり、どっちに行こうかと悩んでいます。

行く方向が決まると後に連れて、後ろのペンギンたちもついてきましたが、一番後ろにいた1羽だけ、みんなと違う逆の道に行ってしまいました。

その最後の1羽は、みんなと違う方へ行ってしまったことに気づき、立ち止まっていましたが、「まぁいっか!」と言うように引き返すことなく別の方へ歩いていきます。

このとぼけた感じも、とてもかわいらしく、その光景を見ていた、我々人間たちは、笑いながらペンギンたちを観察していた。

こういった経験もまた、野生動物ならではの光景で、本当に面白く感動的な上陸観光を楽しめました。

 

 

船で昼食後、午後はシェルヴァ・コブのゾディアッククルージングがスタートです。

シェルヴァ・コヴのクルージングは、細かい氷や氷山が浮かぶ海の中、氷をかき分けるようにゆっくりクルージングを楽しみました。動物との遭遇は、少なかったですが、巨大な氷山や、青く美しく光る氷山を見れました。

天気は晴れ時々雪がちらついている、波は凪となり非常に条件の良い中でのクルージングです。

ゾディアックボートのエンジンを止めると、細かい氷が当たり合う、カチカチとした音だけが聞こえます。ほぼ無音の世界です。

美しい景色と南極の静観な世界でキンッと冷えた空気を吸い込み、身も心もリラックスする、そんな大人なひと時を過ごしました。

 

観光が終わり、船に戻ると、日程表の予定では、ディナーは、イタリアンと書いてあります。

楽しみに、レストランへ行くと、いつもは、コース料理でしたが、今晩だけビュッフェタイプのイタリアン料理が並んでいます。奥には、自分の好みに合わせてパスタとスパゲッティをその場で調理してくれる所や、デザートに好みのジェラートを選択できることもできました。

料理長は、イタリアン料理が得意分野なのか? 美味しいイタリアン料理を楽しめました。クルーズ中の料理は、どれも美味しく、食べ過ぎに要注意ですね!(笑)

特にデザートは、毎回魅力的で美味しいものばかり!パン系も美味しく好評!どうやらベーカリー担当の腕が良いのかも!?

 

夕食後、9時頃キャンプ参加者が南極へ向けて、ゾディアックボートに乗り、キャンプスタッフと共に南極へ出発していきました。

キャンパーたちの送り出しを終えると、船は動き出し、キャンパーたちが見えなくなる所まで移動し、キャンパーたちを置いてきぼり状態にしています。

 

夜9:30には、ラウンジで映画上映が始まります。上映作品は、「THE MARTIAN」日本語タイトルは、「オデッセイ」主演マットデイモンが火星に一人取り残されるSFサバイバル映画です。

たまたまこの作品なのか!?キャンパーたちを南極へ取り残した船で、この作品を見るのは、なんだかキャンパーたちを皮肉っているようで面白いと思いました!笑

映画上映中は、乗客のためにポップコーンも用意されています

 

<行程7日目:ダンコ島&ヤルー諸島>

6:30早朝、キャンパーたちが楽しそうな顔で船に戻ってきました!

参加者の人から感想を聞いてみると、夜中にアザラシがやってきて、一緒に寝ることが出来たそうです。

またキャンプ中限定の特製トイレの近くにもアザラシが現れたようで、トイレ中の人は、ドキドキしながらトイレをしたらしいです!キャンパーたちは、みんな貴重な体験に満足そうな顔をしていろいろと話してくれました。

 

朝食後、ダンコ島の上陸&クルージングがスタートです。

ダンコ島上陸観光では、砂利のビーチから上陸し、雪がたくさん積もっている中、標高約180mの斜面を登りながら、ゼンツーペンギンの営巣地を観察できました。

実は、ダンコ島は2月に行ったことがあるので2回目の上陸です。びっくりしたことに12月のダンコ島とは、まったく別世界!一面雪で覆われ、泥で汚れたペンギンがほとんどいないため、綺麗なペンギンたちが見れたことに感激です!

途中、海岸から島の頂上の方まで伸びたペンギンハイウェイが何本もできていました。

そこには、海から上がってくるペンギンや、これから下山して海へ向かっていくペンギンがたくさん行き交っています。もちろん人間は、その道を邪魔してはいけません!

たくさんのペンギンがちょこちょこ歩く姿には、本当に癒されます。ペンギンの巣の方には、10cmくらいのサイズの雛ペンギンが親ペンギンと一緒に暖をとっているように見えます。

 

今回ダンコ島では、島の頂上まで登ることが出来ました。途中、みんな暑くなって、半そでになっているお客さんも多くいます。私も汗をかきながら、パルカの前チャックを開けて、頂上を目指して歩いていきました。

頂上では、南極の景色が360°見渡せる見晴らしの良い景色が待っていました。

クルージングの時間が迫ってきたので、下山し1時間45分くらい上陸観光を楽しみゾディアックボートに乗りクルージングへ出発です。

 

クルージングでは、ミンククジラが出現! ミンキーを追いかけるようにクルージングをしていきます。

途中、まるで現代アートのような氷山など何度見ても飽きることのない、様々な形の氷山を見ることが出来ました。ペンギンダイブの瞬間も!!

天候や太陽の光加減でも毎回写真の写り方が変わる氷山は、写真撮影が楽しめます!

今度は、カニクイアザラシが氷の上で寝ている所を発見。

今回のクルーズでは、カニクイアザラシとの遭遇は、この1体だけでした。

ちなみにヒョウアザラシは、後にも先にも1体も見ることが出来なかったのが残念です。今回のクルーズはカニクイアザラシとヒョウアザラシの出現率が低くかったのは残念でしたね。

これから1月以降、南極へ行く方へたくさんのアザラシとの出会いを願うばかりです☆彡

 

船に戻り昼食をとります。

昼食を済まし、15:00頃、風光明媚な景色で有名なルメール海峡を通過予定の日程です。

しかし波は穏やかですが、濃い霧で視界の悪い天候となってしまいました。

操舵室では、レーダーにより大きな氷山は感知できるが、小さな氷山は目視でないと確認できないため、船のスピードを緩めてルメール海峡へ向かいます。

そのため、日程がずれ込み17:00頃ルメール海峡の入り口まで到着です。

この時間も視界が悪く、霧と厚い雲で、幅の狭いルメール海峡の先が見えない状況です。

でもこの怪しげでミステリアスなルメール海峡もまた魅力的です!

「この先には何があるんだろう?」「もし突き進んだらどうなるんだろう?」と冒険心がくすぐられます!

今回はこのまま海峡に入ると、氷で海峡がふさがれている可能性もあるため、今回はルメール海峡通過を断念することになりました。 探検旅行ならではの予定変更!危険と隣り合わせなのも旅の魅力の一つですね!

 

船は180°旋回し、別のルートへ。

午後の観光もプレノー湾予定を変更し、ジュグラー・ポイントのクルージングに変更になりました。

予定変更のため、午後の観光は、夕食後21:30からのスタート。

ジュグラー・ポイントでは、ユニーク体験と称し、氷上への上陸を実施しすると船内放送が!

クォーク社でも滅多にやることのない、大きな海氷へ、ゾディアックボートを横付け、みんな恐る恐る、氷上へ降り立ちました!

海氷に雪が積もっているため、たまに足が雪の中に沈みドキッとするシーンも!

エクスペディションスタッフの安全確認のうえで観光をしているので、海に落ちる心配はないですが、それでもみんな、足が雪に沈むと悲鳴を上げて楽しんでいました!

氷上では、自国の国旗を持って、探検隊気取りで記念撮影しているお客さんもいます。

 

氷上の中心には、ホテルクルーが来ており、ホットチョコレートのサービス!

大人はベイリーズを入れることもできました。

氷上で飲むアルコール入りホットチョコレートの味は、格別です♪

プレノー湾に行けなったのは、残念でしたが、ジュグラー・ポイントでは、特別な体験ができたのでこれはこれで良い思い出になりました。

観光スタートも遅かったので、午後の観光は、40分程度楽しみ、船に戻ります。

 

<行程8日目:ダモイ・ポイント&ノイマイヤー海峡>

朝食後、ダモイ・ポイントの上陸観光がスタート。今回の南極旅行最後の船外活動です。

ダモイ・ポイント観光は、上陸だけのため、前半グループ9時出発と後半グループ11時出発に分かれての観光になりました。

ダモイ・ポイントは、滑走路と物資を運ぶ航空網の中継基地だった歴史があります。昔から使われている小屋が残っていて中を見学することもできました。現在は、ほとんど利用されることはないが、中には、食糧や工具など様々なものが置いてあります。

今回、上陸した時は、一面雪に覆われどこが滑走路かもわかりませんでした。

ここは、なだらかな氷河の一部でもあり、斜面を上がっていくと、ゼンツーペンギンの営巣地があります。

高台からの見晴らしは良く、最後の上陸観光に、南極の美しい景色とペンギンたちの鳴き声を耳に、黄昏の時間がゆっくりと流れていきます。

早いもので、今日1日が終われば、南極とはさようならです。船は外洋に出てドレーク海峡を横断しウシュアイアに向かうことを考えるとやはり寂しいものがあります。

最後の最後にトウゾクカモメのカッコいいポージングいただきました!

南極旅行は、行くポイント・時期・天気で、たくさんの顔と魅力を持っている、本当に魅力的な場所だと改めて実感します。また写真では伝わらない、五感で楽しむ魅力でいっぱいです。少しでも多くの方に南極旅行に、何度も足を運んでほしいとつくづく思います。

 

午後、昼食後、14:30から南極クルーズイベント!ポーラープランジがスタートです!

自由参加のイベントですが、今回は、全体の80%くらいのお客さんが、冷たい南極海へと飛び込んでいました!飛び込む本人も見ている方も楽しめるイベントですよ!

今回、飛び込んだ人たちのために、マッドルームの近くでホテルクルーがウィスキーのショットを用意して待っています。また、外デッキのプールでは、冷たい体を温めるように、温水プールの用意もありました。

 

3時頃、アフタヌーンティー。言い忘れていましたが、実は、ほぼ毎日おやつを食べれちゃいます。アーリーモーニングを入れると1日5食いけちゃいます。でも体重計の事は、忘れて船内生活も楽しみましょう!(笑)

 

同じころ、船はノイマイヤー海峡の通過です。この時も低く分厚い雲があり視界の悪い天候でしたが、

船は、慎重に海峡を通っていきます。甲板に出て、綺麗な海峡を撮影していると、またクジラの潮吹きが見えました!今回の航海は、12月のクルーズとは言え、毎日のようにクジラが見れ、最後の別れの挨拶に、私たちが乗る探検船の近くまで、お見送りをしてくれました。

 

南極は、寒い場所ですが、動物のおもてなしに感動する、身も心も温かくなる場所だと感じます。

 

夕方、最後の南極観光を祝し、船内みんなで南極へ乾杯!と集合写真を撮りました。

ラウンジでは、シャンパンとノンアルコールカクテル、寿司バーが設置され、カルフォルニアロールと刺身(マグロとサーモン)ガリ&ワサビも用意されていました。また、酒(日本酒)の用意には驚きです!

そして、エクスペディションリーダーのローリーが乾杯の挨拶。おひらきの前に集合写真を撮影して、南極最後の時間を楽しく過ごしました。

夕食は、南極さよなら特別メニュー!

前菜のエビのカクテルサラダは、最高でした。

 

<行程9日目:ドレーク海峡>

朝起きて、景色を見ると、船はすでに外洋に出ているようでした。氷山も南極の山々も見えない所まで来ています。第一氷山を物珍しく見て感動し、それから毎日のように見ていた氷山でしたが・・・

氷が1つも浮いていない世界に戻ってしまったことに寂しさを感じます。また、旅の疲れか?船内はどこか静かな雰囲気です。

この日は、終日航海。船内では、いくつか南極講座が開催されています。今回のクルーズには、エクスペディションチームに混ざって、ペンギンウォッチ(ペンギン保護や調査をしている団体)の2人がスタッフとして乗船。彼らは、ペンギンウォッチの仕事をしながら私たち乗客と一緒に旅をしました。この日の南極講座は、ペンギンウォッチのコマがあり、普段聞けない彼らの興味深い内容の講座を聞くことが出来ました。

夕方からは、南極チャリティーオークションが開催されました。

「オリジナルのリュック」「手書きのイラストが描かれた南極半島の地図」「航海中の船の舳先に付いていた南極大陸の旗」や「南極氷融け水:オリジナルボトル&木箱入り」などなど、たくさんの品物が出品され、シャンパン片手に盛り上がるイベントでした。

集まったお金は、ペンギンなど南極の動物を保護する義援金となります。

この日のドレーク海峡も朝から終日穏やかで、今回の航海は、まったくドレークの洗礼を受けることはありませんでした。日本人のお客さんの中には、「小笠原諸島までの海の方が揺れたよ」と言う方もいらっしゃいました。

 

<行程10日目:ホーン岬>

前夜の予定でホーン岬近くをクルーズと書いてあり、びっくりです!!!

本来南極クルーズのコースは、ホーン岬を見る予定がないからです。

どうやら、帰りのドレーク海峡も好調に横断できたため、特別に、地球上最南端のホーン岬に寄れることになりました。ここまでくると気温も温かくパルカはいらなくなってきます!

 

昼食後、エクスペディション・コーディネーターのエイベンによる下船説明会が行われました。

下船は、下記の2パターンに別れて団体バスに乗車します。

1)トランスファー・パッケージの乗客

下船後→フエゴ国立公園ツアー→ウシュアイア空港→チャーター機でブエノスアイレス→空港解散

2)インデペンデントの乗客(トランスファー・パッケージ申込していない方)

下船後→一時荷物預かり所→ウシュアイア空港→解散

日程通り、15:00頃ホーン岬の前まで船が到着しました。

みんな船首のデッキに集まり、記念写真を楽しみます。するとイルカの群れが船の真下までやってきて、私たちを歓迎するかのように泳ぎまわります。スピンジャンプの大サービスも!!!

水族館のイルカショーで見たことありますが、野生のイルカのスピンジャンプには感動と歓声が上がり、私たちを楽しませてくれました。ホーン岬とイルカの登場で本当にラッキーな1日となりました。

 

船はウシュアイアに向けて、進路を変えます。そのころホーン岬のドキュメンタリー映像が上映されました。白黒の貴重な映像ばかりで、浪漫溢れる映像に大好評。相部屋のルームメイトも絶賛しています。

夕食前には、キャプテンのフェアウェル・カクテルが催され、最後の挨拶をしてみんなで乾杯です!

夕食は、レストランチームが心を込めた最後のディナー。

夜には、今回の旅のスライドショー試写会とさよならパーティが開かれました。

さよならパーティは、エクスペディションスタッフも混ざって、別れを惜しみながら、夜遅くまで南極クルーズの思い出話に華を咲かせました。

 

<行程11日目:最終日/ウシュアイア下船>

6:50モーニングコール。7時までに客室の外にスーツケースを出しておくと、ウシュアイア港の岸壁まで運んでくれます。

※トランスファー・パッケージの方は、荷物を出すとエセイサ空港まで荷物を運んでくれます。

集合ホテルの時と同じで、ここで日中必要な物やパスポートは、預けないように注意です。

※インデペンデントの乗客は、岸壁まで運ばれた荷物を自分で持って団体バスに乗る流れになっています。

 

朝食後、ラウンジでパスポートとチャーター機の搭乗券の受け渡しがあります。

その後、ゾディアックボートのグループ毎の下船となりました。

エクスペディションスタッフとクルーたちに別れの挨拶をして、下船。団体バスでフエゴ国立公園ツアーに出発となります。

フエゴ国立公園では、エンサナーダ湾、ラパタイヤ湾、ロカ湖、カフェ&ギフトショップに寄りました。

天気も快晴で、心地よい風が気持ち良いです。パタゴニア南部の緑と水辺の自然を楽しみ、久しぶりの緑や草木の臭いにホッとします。南極から戻ってくると植物の存在が大きく感じます。

午前中のフエゴ国立公園観光を終えてウシュアイア空港へ。

チャーター機では、機内食が提供さてブエノスアイレス・エセイサ空港に向かいます。

エセイサ空港到着後、船で出した自分の荷物をターンテーブルで受け取り、18:30頃、流れ解散となりました。

 

<帰国の途へ:ブエノスアイレスから東京へ>

夜9時半のエミレーツ航空で、ブエノスアイレス→リオデジャネイロ機内待機→ドバイ→東京で、帰国します。

 

ドバイ経由の帰りの飛行機では、上空からドバイのパーム・アイランドの夜景を見ることが出来ます。ヤシの木の形をした、世界一の人口島です。

パーム・アイランドを空から見てみたい方は、帰りの便では窓側にしてみると、ドバイの夜景が楽しめるかもしれません。

そして、日本出発から全行程14日間の旅を終えて、ほぼ定刻通りに成田空港へ到着です。

日本へ帰ってくると先ず思ったのが、「南極より東京の方が寒い!」です(笑)

とにかく、南極クルーズは、本当におすすめの旅先です!!

写真や文章では伝わらない魅力が満載の世界が待ち受けています。

 

次回、2018年1月中旬編と2月中旬編の南極スタッフレポートを予定しています。お楽しみに!

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

このブログが、少しでもみなさんの南極旅行計画の参考になれば幸いです。

もっと詳しく聞きたい方は、クルーズライフへお問合せください!

 

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