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【スタッフレポート】 2017年11月23日 フォークランド諸島とサウスジョージア島、南極クルーズ
2017年11月23日発 オーシャン・エンデバー号
フォークランド諸島とサウスジョージ島、南極クルーズ20日間のクルーズへ乗船してきました。
11月23日(1日目)
感謝祭当日、予定通り、集合場所のブエノスアイレスホテルへ到着することが出来ました。
今回の集合場所のホテルは、エンペラドール・ブエノスアイレス。
チェックインを済ませると、クォーク社スタッフの案内で、翌日のチャーター機の荷物計量と搭乗券が手渡され、明日の日程表を受け取ります。
11月24日(2日目)
ホテルで朝食を食べ、団体バスでアエロパルケ空港へ向かいます。
チャーター機に搭乗後、空路ウシュアイアへ。ウシュアイアへ到着後は、団体バスへ乗車。バスの中で、乗船日の日程表を受け取り、ウシュアイア港の駐車場へ向かいます。
3時間ほど空き時間があり、それぞれウシュアイアの町を散策後、ウシュアイア港の駐車場へ再集合し、乗船する流れになります。
この日は、強風のため一時港が封鎖されている時もあり、実際出港したのは、22:30過ぎとなり予定より遅れての出港となりました。いよいよフォークランド諸島に向けて南極クルーズの始まりです。
11月25日(3日目)
この日はフォークランド諸島に向け、南大西洋を航行している。
天候は、近くに大きな低気圧が来ているため、少し風が強いとのことです。
船内では、「IATTOと&ゾディアックボートのオリエンテーション」ほか南極講座「南大洋の海鳥」「写真講座」が催さ、飽きることなく船内生活を過ごすことが出来ました。
11月26日(4日目)
クルーズ最初の観光日。天気は清涼!
カーカス島とウェストポイント島の上陸観光の予定でしたが、強風で高波のため予定変更となってしまいました。残念がっていると、船の周りにイロワケイルカが多数寄ってきてくれ、私たち観光者を楽しませてくれました。カメラマンたちは、夢中で写真撮影に没頭するほど!
イルカたちは、船の近くまで寄ってきてくれその可愛い姿を見せてくれ、予定変更になったことを忘れさせるほど、私たちの相手をしてくれました。
船内では、南極講座「フォークランド諸島の歴史的考察」「フォークランド紛争による英国とアルゼンチン」また、映画上映「鉄の女:マーガレット・サッチャー」が上映されました。
午後のリキャップでは、明日の天気予報は良好、船はスタンレーに向かうと説明がありました。
11月27日(5日目)
この日は、スタンレーのオプション観光ツアーが行われた。
①Gypsy Coveのバードウォッチングツアー
②Whalebone Coveのネイチャー・トレッキング
③スタンレーハイライトツアー
乗客みな、それぞれ有意義な1日を有効に過ごすことが出来ました。
11月28日(6日目)
船は、フォークランド諸島を後にし、サウスジョージア島へ向かう。
この日は、終日航海となるが、船内ではこのコースハイライトとなるサウスジョージア島に向けて、南極講座「ゾウアザラシとオットセイ:巨人の対決」「海鳥の生物地理学」「サウスジョージアの地理概論」
ほか、DVD上映:「20世紀の戦場:1982フォークランド紛争」が上映された。
夕方になると海は、大分穏やかになり、アホウドリが数多く見えるようになってきました。
11月29日(7日目)
この日もサウスジョージア島に向けて終日航海です。
明日の観光スタートに備え、上陸のオリエンテーションや持ち物のバイオセキュリティが行われた。南極講座は、「サウス・サンドウィッチ諸島」「サウスジョージアの歴史」「写真講座」が行われました。明日は、いよいよサウスジョージア島の観光スタートです。天気も良さそうなので、ワクワク感が込み上げてきます。
11月30日(8日目)
曇り空で無風状態のこの日、午前は、サウスジョージ島、Elsehulのゾディアッククルージングがスタート。Elsehulクルージングでは、ワイルドライフのオンパレードだった!
特に20頭以上のシャチの群れと遭遇し、30分ほど午後の活動が遅くなるほど、大満足のゾディアッククルージングを楽しめた。
午後の観光は、快晴でSalisbury Plainの上陸観光。夕日で長い影が出来る中、オットセイやゾウアザラシ、そして圧倒的数のキングペンギンを目の前で見ることが出来る。まさにキングペンギンの巨大営巣地は、圧巻の一言!
12月1日(9日目)
午前Fortuna Bayの上陸とクルージング観光が始まった。
ナンキョクオットセイが出産ラッシュを迎えていた。そのほか、ゾウアザラシ、キングペンギン、ミナミオオセグロカモメなど多数の海鳥たち。ハイイロアホウドリの巣も観察することが出来ました。
午後の観光、Stromnessでは、オットセイたちをかき分けながら、シャクルトンの滝まで歩いた。途中、石綿や破損したトタンなどが危険な立ち入り禁止の基地なども発見。
クルージングでは、Leith HbrとHusvikの捕鯨基地跡が選択できました。
私は、捕鯨基地跡のクルージングに参加、基地跡によっては、オットセイで足の踏み場もないところもあありました。
目の前に広がるワイルドライフと歴史的観点も学べ、非常に充実し感動的な観光を過ごすことが出来ました。
12月2日(10日目)
この日は、1日中素晴らしい天気に恵まれ、グリトヴィケンとセント・アンドリューズ湾の観光が行われた。
朝食後、サウスジョージア・ヘリテージ・トラストのプレゼン「ネズミ&トナカイの駆除作戦」の話があり、8時から上陸観光がスタート。
ここには、探検家シャクルトンのお墓があり、歴史的なことを大自然の中で学べる素晴らしい場所です。ほかにもかつての捕鯨基地や博物館見学やショップなどで楽しめます。
Jamse Caird号展示室の裏側には、一般利用が可能なトイレもあり驚きました。
12月3日(11日目)
サウスジョージア島観光最終日。
午前は、ゴールドハーバーのクルージングと上陸観光が行われた。
ここでは、オットセイ、ゾウアザラシ、抱卵中のキングペンギン、南極半島でも見ることのできるゼンツーペンギンやヒョウアザラシを見ることが出来ました。ほかにも、サウスジョージアピピットやサヤハシチドリ、オオフルマカモメなどの多様多種の海鳥も観察でき、大満足の観光が出来た。
午後は、クーパー湾のゾディアッククルージング。最後のサウスジョージア島のゾディアッククルージングは、ゼンツーペンギン、マカロニペンギン、ヒゲペンギン、キングペンギン、カモメやアホウドリなど多種の海鳥たち、オットセイ、ゾウアザラシと数多くの野生生物を見ることが出来ました。Drygalski Fjordでは、珍しいユキドリも多く見ることができ、さすが、野生生物の楽園だといえるほどのワイルドライフを楽しむことが出来ました。
12月4日(12日目)
南極半島に向けて、スコシア海をクルーズ。
南極講座「南大洋のクジラ目」「海鳥の世界Ⅱ」「南極発見の歴史:英雄の時代の前まで」が行われた。ほかにも毎日行われてるヨガであったり、お客様それぞれの時間を過ごした。
このクルーズは、大きく分けて、「フォークランド」「サウスジョージア」「南極半島」へ行くが、毎日観光三昧で忙しくなく、間に終日航海の予定がはさむため、1日のんびり過ごす時間が出来る。これは、体を休めることもできるし、心もリセットできるので、とても快適な旅だと改めて感じました。
12月5日(13日目)
この日も終日航海。みんな明日の南極半島を楽しみに、船内でのんびりとした1日を過ごしている。南極講座は、「雪・氷河のプロセス」「南極海のアザラシたち」「ペンギンの自然史」が行われた。そのほか、南極海域に入るのでIATTOのビデオを再度見て、明日の観光に備えた。
12月6日(14日目)
クルーズも後半戦となり、南極半島クルーズがスタート。
午前、ブラウンズフィールド海峡、ポイント・ワイルドに到着。遥か昔、シャクルトン探検家の留守部隊22名が4月~8月の110日以上も耐え忍んだ場所を目視することが出来た。
大昔にこんな場所で死者も出さずに耐えたと思うと胸に迫るものがあると感動しました。
午後は、シャチのスーパーグループ3つほどに遭遇!
シャチは、南極でも出現率の低い動物なため、見るたびに興奮と感動が湧き上がってしまいます。
12月7日(15日目)
早朝、アンタークティック・サウンドに差し掛かります。ウェッデル海側からの卓状氷山がこの近辺んで見ることが出来ました。
午前はキネス・コヴのゾディアッククルージング。
午後は、ブラウン・ブラフの上陸観光を楽しみました。ブラウン・ブラフは、南極大陸本土の一部であり、夢の第1歩!をみんなで喜んびました。
乗客の中には、世界7大陸上陸を制覇した方も何人かいて、互いに祝福の言葉をかけ合い喜び合うことがありました。
ここでは、迫力の茶色い絶壁とアデリーペンギン、ゼンツーペンギンの営巣地が広がる魅力的な場所でした。
一日の観光を終えて、満足気にみな夕食を楽しみ、夜をそれぞれ船内でのんびり過ごしていると夜9時過ぎに船内放送で全員集合の案内が放送されました。
集合の内容は、明日以降の日程変更の説明です。「強大な低気圧がドレーク海峡に接近中で予定通り、日程を消化すると帰りのドレーク海峡で10mの高波となりウシュアイア到着が遅れる可能性が大きい。そのため1日早くドレーク海峡を越える予定で南極半島南下を断念し、サウスシェトランド諸島に向かう」と説明があり、乗客全員これに同意するしました。
12月8日(16日目)
この日は、午前ハーフムーン島の上陸観光とゾディアック・クルージング。
ハーフムーン島では、濃霧やうねりが見え、低気圧が近づいているんだという天候の中、1mの積雪も経験。それでも動物たちは、変わらず南極の大自然の中、たくましく生きる姿に、やはり動物園でみる彼らより、特別な感動を引き起こしてくれると感じました。
午後は、バリエントス島の上陸観光とゾディアック・クルージングを楽しみました。
サウスシェトランド諸島でもペンギン、アザラシは、多く生息していて最後の南極観光を大いに楽しむことが出来ました。
12月9日(17日目)
ウシュアイアに向けて、あの荒波で有名なドレーク海峡を横断します。
しかし、この日のドレーク海峡は、少し揺れてる程度。
船内では、南極講座「クジラの生物学」「写真編集のLight roomについて」「Ecological Consequences of Sea Ice Decline」「Swedish antarctic expedition1901-03」が行われました。
午後、1日早くウシュアイアに到着する南極ツアーのため、クォーク社よりウシュアイアでの無料オプションツアーのご案内がありました。
無料オプションツアーは、2種類。1.レイクツアーとBBQコース 2.フエゴ国立公園ツアー昼食付コースです。
トランスファーパッケージでフエゴ国立公園に行くお客さんがほとんどのため、レイクツアーに申込する方の方が多かったです。
12月10日(18日目)
ドレーク海峡を無事に越え、予定にはないホーン岬近くまで船は行くことになりました。
甲板に出ると地球上最南端のホーン岬が見え、その珍しさにみんなカメラを持って甲板に集まってきました。意外とこのホーン岬の船上観光は、好評だったようです。
夜は、南極チャリティーオークションが開催され、なかなか盛り上がるイベントになりました。オークションでは、最終的に9,900ドルの募金が集まったようです。このお金は、ペンギンや南極の動物たちを保護する団体の義援金として贈られます。
12月11日(19日目)
ウシュアイアに無事到着。
事前に募った、無料オプションツアーにみな参加し、南極とは一味違った、ウシュアイアの自然を満喫できました。これはこれで、爽やかな天気の中、南極を共に旅をした仲間たちと楽しい思い出が出来ました。
船に戻り最後の夜、さよならカクテルパーティと夕食会をやり、20日間ともにした、仲間や家族、エクスペディションスタッフと最後まで楽しく過ごすことが出来ました。
12月12日(20日目)
いよいよ、下船の日となり、スタッフやクルー、船で出会った友達とお別れをし、それぞれの国へ帰国していきました。
トランスファー・パッケージの乗客は、午前中フエゴ国立公園の観光に行き、ウシュアイア空港からチャーター機でブエノスアイレスに帰り解散という流れです。
20日間の旅行は、充実した観光と気の合う仲間たちとの出会いで、あっと言う間に過ぎていき、多少の日程変更も探検旅行ということもあり気にすることなく、良い旅でした。
同様のコースが多数の探検会社でも販売されていますが、スッタフや観光の質を考えるとクォーク・エクスペディションズ社がおすすめできると思います。