- みんなの北極旅行
スピッツベルゲン島探検クルーズ記②
4日目/モナコ氷河とホッキョクグマ観察とウォースリーネセット
朝のまぶしい日の光で目覚めた。旅行中、素晴らしい天候が続くのではとの錯覚さえ覚えるほど晴天が続いていた。
午前は、雄大なスケールのモナコ氷河のゾディアック・クルージングを楽しんだ。流氷の上でのんびり寛いでいるアゴヒゲアザラシを2頭、氷河の前で、多くのミツユビカモメや真っ白なゾウゲカモメが氷河前の海で餌を捕っているのを見学した。
昼食後、ホッキョクグマを発見し、ゾディアックボートで海上から見学。また、ホンケワタガモも観察する事ができた。
夕方、ウォースリーネセットに上陸し、ツンドラ大地のハイキングで、ホッキョクキツネやお花の観察を楽しんだ。
北極クルーズ中は、白夜のため、太陽が沈むことなく、天空に光輝いているので、何ら昼と変わらない明るさなのだ。
さらに天候に恵まれ一日3回もの観光がおこなわれたが疲れるどころか充実した一日を満喫する事ができた。
5日目/モフェン島と北極のアイスエイジ
早朝、ホッキョクグマ発見との船内放送で飛び起きた。今日も太陽は天空で輝き日中と同じ明るさだ。
ホッキョクグマが流氷上で寝ている。時折、頭を起こしたりしている。30分ほどして起き上がった。丸々と太っていて大きい。今迄寝ていた流氷を離れ、海中に潜って別の流氷に移動。暫く餌を探していたが見つからないのか流氷上を遠くに去っていった。
7時頃、再び、ホッキョクグマ発見との船内放送があり、身支度を急ぎ、客船の舳先に向かった。ホッキョクグマは、流氷の上で睡眠中だ。
時折首をもたげて辺りを見渡すがすぐに寝てしまう。
急いでレストランで朝食をとり、再び屋外のデッキでホッキョクグマを見学した。まだ流氷上で寝ている。20分程過ぎた頃、起き上がり、移動を始める、アザラシの死骸がある場所まで来るとむさぼり始めた。
たぶん、深夜に、アザラシを捕まえ食べた後、眠っていたのであろう。
海鳥が飛来し、ホッキョクグマが貪り食うのを遠目にみている。アザラシを食べた後、近くの流氷に移動して手についた血をなめて身ぎれいにしてから寝てしまった。
ホッキョクグマ見物を終えた後、船の屋外デッキで暫く流氷を見学した。
今日は、北極からの流氷が流れてくる氷の縁に沿って航行予定だ。
天候は、雲一つない快晴である。氷の白さが目に染みるほど白く輝く流氷に感激する。快晴の天候で、流氷に覆われた海面は、とても感動的な風景だ。
午後、ホッキョクグマと写真撮影のテクニックについての講座がおこなわれた。今日一日は、早朝からホッキョクグマの見物などで一日が終わろうとしている。
23時を過ぎても太陽は天空で輝き、暗闇が無い。まさに沈まない太陽である。
さあベッドに入って休もうとしら、シロナガスクジラが見えるとのアナウンスでベッドから飛び起き、急いで防寒具を着用し、ブリッジに急いだ。海に目をやるが一向に見えない。
海を眺めていると潮を噴き上げたとたんシロナガスクジラが現れた。
大きい、約25mほどの大きさだ。今日は、このシロナガスクジラ見物を大いに楽しみながら1日を終えた。
6日目/海氷の氷縁とフィプソーヤとロスオイヤ島
早朝、ホッキョクグマ発見の船内放送で起こされた。2日間の早朝の起床で疲れているが頑張ってベッドからはい出た。
身支度を整え屋外のデッキ行くと既に多くの乗客がホッキョクグマを観察していた。しかし、ホッキョクグマとの距離は遠かったので迫力に乏しかった。30分程するとホッキョクグマは、起きてスタスタと我々から遠ざかり、最後には、海に入って視界から消えてしまった。
朝食後、北極からの流氷に縁にそってゾディアック・クルージングを楽しむ。ミツユビカモメやゾウゲカモメが見えた。ゾディアック・クルージングを楽しんだ後、本船に戻った。
その後、流氷がある近くに本船を停泊させて北極海の飛び込み大会が開催され、約25名の猛者が流氷の浮かぶ北極海に飛び込んで大喝采を受けた。
昼食後は、睡眠不足を補うため、2時間程ベッドで睡眠をとった。
夕方から、ロスオイヤ島のゾディアック・クルージングを行った。巨大な岩山のような島だ。天候は、曇りつつあるが殆ど風はない。
島の上部には、多くの海鳥が繁殖していた。
クルージングをして本船に戻った。その後、今日のおさらいと明日の予定のリキャップを聴講し、夕食を済ませ一日を終えた。
就寝前に屋外のデッキに出て見た。青空が広がっている。明日の天気も期待したい。