- みんなの北極旅行
スピッツベルゲン島探検クルーズ記①
2016年スピッツベルゲン島探検クルーズに、ご参加いただいた日本人観光客のお客様から、感動・大興奮の旅日記を写真とともに頂きました。
大絶賛の北極旅行「スピッツベルゲン島クルーズ」の旅行記をご紹介します。
1日目/ ロングイヤー・ビーエンの到着
オスロ空港出発の飛行機が機材故障のため、機材変更で2時間程遅れ、ロングイヤー・ビーエンに到着したのは、7月6日の2時30分でした。
成田空港からは、アムステルダム経由で到着したので遅延も含めて約20時間の空の旅を経てロングイヤー・ビーエンに到着した。
空には、太陽が輝き日中と何ら変わらない明るさに驚いた。これが白夜なのだとちょっと感動してしまう。
空港の荷物受取カウンターには、深夜の到着にも関わらずクォーク社の係員が出迎えてくれていて、市内のホテルまで無料で送迎をしてくれた。嬉しい限りだ。
ホテル到着後、すぐシャワーを浴びそして、ベッドに潜り込んだ。
朝食は10時迄なので、9時00分まで5時間30分程の睡眠をとった。時差の関係でなかなか寝付けない。うつらうつらする内に朝を迎えた。
朝食後、町の散策を楽しんだ。天気は素晴らしく、すがすがしい。港に大型客船が入っているので、町は多くの観光客で賑わっていた。
北極点博物館を見学し、コープで買い物をした後、町で唯一の日本料理店で温かい蕎麦を食べたが、麺はそうめん風で、味は一寸変わっていたが美味しく昼食がとれました。
その後、クォーク社のバスが迎えに来るまで宿泊したホテルのロビーで寛いだ。
15時30分、迎えのバスに乗り込み、港へ向かった。
港には大型客船が停泊していて16時出港予定とのことであった。大型客船が出港した後、我々が乗船するシー・アドベンチャラーが岸壁に着岸するとの事で待ったが、大型客船は、定刻になっても出港する様子はなく、16時40分、やっと岸壁を離れた。
その後、シー・アドベンチャラーが岸壁に着岸し、乗船できたのは18時であった。
乗船後、客室に入り、スーツケース等の荷物が届いているか確認。
18時30分からスタッフの紹介がおこなわれ、続いて夕食。長い一日であった。
2日目/ニーオレスンとクロスフィヨルド
素晴らしい快晴に恵まれ、波穏やかな航海だ。
午前中は、北極規約とゾディアックボートの利用方法の説明、クォーク社の特製パルカの支給、ゴム長靴の配布と続き午前中のイベントを終えた。
昼食後、いよいよ上陸観光が始まった。
この北極クルーズの記念すべきスピッツベルゲン島の第一歩は、ニーオレスンでのツンドラハイキングだ。
ハイキングは、長距離を歩くファースト組と短距離を歩くミドル・ファースト組に分かれて活動した。さらにトレッキングポールも用意してくれているので無理なく楽しめた。
風は冷たいがハイキングをしていると汗ばんでくる。ツンドラの大地には、可憐な美しい花々が咲きほこっている。
ハイキング途中、ホッキョクキツネと遭遇。茶褐色で、猫を一回り大きくしたサイズである。キツネは、やがて遠ざかっていった。
ハイキング途中、多くの海鳥が飛び交っているのも目にした。昔の石炭採掘場の跡地に残る、エンジンや従業員の宿舎(今は科学者の宿泊施設となっているそうだ)の周りを見学したりして、ハイキングを楽しんだ。
夕方は、クロスフィヨルデンでのゾディアック・クルージングがおこなわれた。断崖に繁殖するパフィン(ニシツノメドリ)を見学。
初めて見るパフィンはとても愛らしい。ウミガラスやアゴヒゲアザラシなども見学。
夕食後は、天気が良いためゾディアック・クルージングでリリーフック・フィヨルドを見学し一日を終えた。疲れたが充実した内容であった。
3日目/フューゴ・ソンゲン・フィヨルドとスミーレンブルグ
午前は、予定ではフューゴ・ソンゲン・フィヨルドに上陸予定であったが、適切な上陸地が見つからず、ゾディアック・クルージングに変更となり海上からヒメウミツバメの営巣地を見学。数十万羽ものヒメウミツバメが断崖に繁殖しており、無数の海鳥が空を舞っている。
写真撮影には、超望遠レンズが必要なほどだ。見ていても凄まじい数の鳥に圧倒される。興奮しながら最高のバードウォッチングを楽しんだ。
お昼、ホッキョクグマを発見したので見学に出発するとの船内放送で、急いで準備し、ゾディアックボートで出発。
ホッキョクグマは島と島を隔てる海を泳いで渡り、上陸して鳥の巣を荒らしている。親鳥たちは上空から攻撃するがホッキョクグマは動じる様子もなく、鳥たちの巣を荒らしまくっている。約1時間30分程ホッキョクグマを見学して本船に戻った。
夕食前にウエルカム・カクテルが催され、船長をはじめとする高級船員の紹介がおこなわれた。