- みんなの北極旅行
スピッツベルゲン島探検クルーズ②
6月23日(金)
午前中は、船内で北極の鳥、写真撮影についてなどのレクチャーが行われました。午後遅くに1時間半ほどゾディアックボート遊覧をしました。周りに氷が多く、北極の寒さを体感しました。薄暗い中で初めてのホッキョクグマが見つかりましたが、かなり離れていました。こんな時のために双眼鏡が必要だと思いました。
6月24日(土)
朝、氷の上にホッキョクグマを発見しました。昨日よりは近くに見えました。昨日と同じく、午前中はホッキョクグマについてのレクチャーが行われました。午後は水温-1℃の海で北極飛び込み大会というものが行われました。39名が飛び込んだそうです。好奇心に駆られたのか、クジラが近くまで見に来ました。
6月25日(日)
夜にスピッツベルゲン島の西側を南下し、プールーピントンで上陸観光をしました。大きなセイウチの群れが砂浜に群れているところでしたが、音に敏感なセイウチを驚かせないように静かに観察しました。カメラの操作音を消して1列で接近し、スタッフの合図で静かに広がって、30㍍位離れたところから双眼鏡や望遠レンズで覗きました。
上陸地の砂浜には海藻や大きな流木がたくさん打ち上げられていました。流木の間にはキョクアジサシという鳥が巣を作っているようで、我々が知らずに近づくと急降下して攻撃され、帽子をしっかりかぶっていないと頭を突かれる危険があると教えてもらいました。およそ100頭位のセイウチのオスの群れを見ることができました。牙の長いもの、かけたもの、皮膚がダブついているものなどいろいろなセイウチがいました。
メスのセイウチは生後1か月程度の小さな子供を連れているのでより安全な流氷の間にいるだろうとのことでした。
午後はイスフィヨルデンに向いました。フィヨルド入り口付近でクジラに出会いました。
アルクホーネットで上陸をして、ハイキングを楽しみました。多彩なツンドラの花が見られました。高くそびえる岸壁には6万番と言われるミツユビカモメやハシブトウミガラスが営巣していて、その下には植物や、トナカイ、そして8匹もの子供がいるホッキョクキツネの家族に出会えました。
6月26日(月)
最南端のフィヨルド、イスビョルン・ハムナで3種類に難易度(健脚度)を分けたハイキングを約3時間を楽しみました。ヒメウミスズメが営巣している斜面近くまで登り、見晴らしの良い高台からの景色がきれいでした。平地には観測基地の建物と猟師小屋が残っていました。また、10頭余りのシロイルカが浅瀬で体の古い皮膚をこすり取っている様が上からよく見えました。
午後は霧雨で視界が悪かったですが、ブルガー・ブクタをゾディアックボートで遊覧しました。午前中に見たシロイルカの群れをまた見ることができました。大きな青い氷山がいくつも浮かんでおり、両岸は100㍍以上の断崖が迫っていました。