プレノー島とシャルコー湾
(Pleneau Island&Port Charcot)
南緯65°06′ 西経64°03′
ルメール海峡を南に抜けた右手前方に横たわる、長さ4.8kmの花崗岩質の島がホフガード島で、そのすぐ西隣に多くの部分が氷帽に覆われた低いプレノー島があります。小規模のゼンツーペンギンの営巣地があり、水辺近くのくぼ地では毎年数頭のミナミゾウアザラシが換毛期を過ごすためにやってきます。
シャルコーの友人で第一次南極探検隊(フランス1903-05年)の写真家の名前が付けられた島ですが、ここから西のダンネブロック諸島周辺の海域は浅瀬になっており測量もされていません。沿岸東海流に乗って流されてきたウェッデル海からの大型氷山が次の嵐が来るまで座礁している事が多く、さながら、氷山彫刻のギャラリーを見るようです。
氷山の間をカニクイアザラシが群れを成して泳ぐ様を、そしてそれを追うヒョウアザラシなどを観察するのもゾディアッククルージングの醍醐味です。
ルメール海峡の西壁を成すブース島の半島北西側はシャルコー湾で、ジャン・B・シャルコー(フランス)が第一次南極探検(1903-05年) の際フランス号で越冬したのがここでした。当時磁気観測に使った石囲いや丘の上のケルンが残っており、水際にはフランス号係留記念の「F」印とその時の満潮の線が刻まれています。
◆プレノー島とシャルコー湾で見られる動物達◆
©Rlindblad191127