ALE社 2024-25年 南極大陸への旅
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地球最南端、南極点への旅第2日目プンタ・アレナス発着第3〜5日目 南極点への飛行は、天候と手配が許す限り最初の日に行われます。最大の目的である地球最南端・南極点到達の前後の期間は、南極大陸の大自然の静寂と聖なる威厳を存分にお楽しみください。 また、この数日間は、この地でしか味わうことの出来ない貴重な体験にあふれています。 No.1南極大陸を目指し、プンタ・アレナスを出発南極大陸/ユニオングレーシャー・ベースキャンプ泊キャンプにてオリエンテーション開催南極大陸/ユニオングレーシャー・ベースキャンプ泊南極点到達と南極大陸探検■詳細日程第1日目8 いよいよ壮大な冒険へと旅立つ朝を迎えました。南極大陸への運航状況について朝、お客様に電話でご連絡いたします。冒険の拠点となるユニオングレーシャーのブルーアイス滑走路への飛行が可能な天候状況であれば準備を整えて、バスで空港へ向かいます。 空港では、保安検査を行います。通常の定期運航便と同様、鋭利な物などの危険物は手荷物、携行品を問わず機内への持ち込みはできません。 続いて出国手続きをします。搭乗まで少し余裕がありますので、出発前の記念撮影などもいいでしょう。 搭乗後、客室乗務員による機内での安全についての案内が行われ、飛行機は、いよいよ南極大陸へ向けて飛び立ちます。 プンタ・アレナスからユニオングレーシャーのブルーアイス滑走路までの飛行時間は約4時間15分を予定しています。 離陸後、間もなく窓の外には、フエゴ島が見えてくるはずです。この地名は、ポルトガル人探検家フェルディナンド・マゼランが名付けたといわれます。そのフエゴ島を過ぎると、そこは暴風吹き荒れる海の難所として知られるドレーク海峡です。 南緯60度付近で、氷の海の冬季限界線に達します。この一帯は南極収束線と呼ばれ、様々な野生生物や海鳥たちが厳しい自然に適応し力強く生きています。ここより南極条約が適用される地域となります。 南緯66度33分を越えると南極圏となります。ここでは夏至(12月22日)には太陽が沈む事は無く、冬至(6月22日)には太陽が昇ることがありません。ここより南方では昼夜の境がなくなり、南極点では日の出と日没が年に一度だけとなります。日常との違いを徐々に実感してくる事でしょう。 さらに南方へと飛行は続きます。天気が良ければ、眼下には驚異のテーブル型氷山や棚氷を見ることができます。やがて、南緯71度のべリングスハウゼン海に浮かぶ雪と氷に覆われたシャルコー島が見えてきます。 遠くには南極大陸のエルズワース山脈が姿を現し始めます。その山脈に沿って飛行し、南極点観光の拠点となるユニオン・グレーシャーのブルー・アイス滑走路に着陸。南極大陸に感動の一歩を記します。目の前には鮮やかな氷の大地が広がります。ここは海抜約700mのブルー・アイス地域で、山脈から吹き下ろすカタバチック風(斜面滑降風)によりまったく雪が積もっていない光景をご覧いただけます。スタッフの温かな歓迎を受け、特別仕様の四輪駆動のバンで約8㎞先のベースキャンプを目指します。ユニオングレーシャー・ベースキャンプに到着宿泊施設の説明後、歓迎のお食事をゆっくりとお楽しみください。 午前中は、ユニオングレーシャー・ベースキャンプと南極大陸についてのオリエンテーションが行われます。ベースキャンプ滞在中の安全な生活方法や天候についての最新情報を得ることができます。 終了後、残りの時間は南極点旅行を最大限お楽しみいただけるようゆっくりとお休みください。南極点への飛行当日 朝食をとり、スタッフによる最終の天候確認後、いよいよ人類が到達し得る世界最南端へと出発します。同日中の帰還を予定しておりますが、天候状況により途中で野外キャンプの宿泊を余儀なくされる場合がありますので、寝袋や装備品、食料もご用意いたします。 以下には基本的な南極点観光のプランを記述しますが、南極大陸での天候等の予測は難しく、その大いなる自然へと挑みます。詳細及び旅程は記述と異なる場合がありますので予めご了承ください。 ユニオングレーシャー・ベースキャンプを飛び立ち、南極点までは南極高原の上空を飛行する約4〜5時間の旅となります。眼下にはサスツルギと呼ばれる風の影響を受けた雪原や時折姿を現すクレバスの原野、そして果てしなく広がる白銀の世界を見ることができます。途中、南極点までの中間地点シール山脈に立ち寄り燃料を補給します。補給には約1時間かかりますので、近辺の散策を楽しんだり、軽食をお召し上がりください。 標高3,000mを超える地点で過ごしていますので、十分な水分補給と食事をとり、エネルギーを蓄えることをお薦めいたします。※途中の給油地にはトイレがあります。 再び、飛行機は飛び立ち、南緯90度に近づいていきます。そして、偉大な探検家たちに敬意を表して名づけられたアムンセン・スコット基地に着陸します。南極点での気温は、−40℃〜−25℃ですので少しの風でもたちまち露出した肌は凍ってしまいます。飛行機から降りる前に十分な防寒対策と外気に触れる手や顔には特別な注意を払ってください。尚、カメラ撮影の際に手を守ってくれる手袋を忘れないよう着用してください。 生理学的な南極点の高度は約3,300mです。息切れや軽い頭痛など高所による影響を感じる場合があります。その際は体を慣らすために無理をなさらずゆっくりと落ち着いて行動してください。南極点での滞在は3〜4時間を予定しています。低温状態と寒冷な高地を考慮すると南極点という最大目的の達成には十分な時間といえるでしょう。

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