オーシャンワイド・エクスペディションズ社 2024年-2025年 南極
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極地のタクシーと呼ばれるゾディアックボートは、全船に搭載され、上陸地までの主な移動手段となっています。私たちのガイドは、このボートの正しい使い方を熟知しており、大型船では、入れないようなビーチ、川岸、岩場、サンゴ礁の干潟、流氷、そしてドック、護岸、桟橋にも行くことができます。ゾディアックは喫水が浅く(喫水線から船底までの垂直距離)、6つの空気室があり、浮力と耐荷重に優れています。コンパートメントはバルブによって接続されており、ゾディアックの内部気圧は調整されており、いくつかのコンパートメントがしぼんだ場合でも、ゾディアックはまだ浮くことができます。ゾディアックは丈夫で耐久性があり、信頼できるものですが、これらのボートに関する特定の規制が、上陸中の安全を守るのに役立つことに注意してください。●ゾディアック・ドライバーは、ボートとその操作を担当しています。常にゾディアック・ドライバーの指示に従ってください。●ゾディアックで移動する際は、必ず備え付けの安全ベストを着用してください。これはお客様の安全のためであり、天候や海象の状態にかかわらず、ゾディアックでは常に着用が義務付けられています。●ギャングウェイや海岸でゾディアックに乗り降りする際は、必ずクルーやゾディアック・ドライバーの手を借りましょう。この操作では両手を自由に使えるようにし、お互いに手首と手首を握る「セーラーズ・グリップ」でおこなってください。そうすれば、単に手を握るよりもはるかに強いつながりが得られます。●ゾディアックに持ち込む荷物は最小限にしましょう。カメラ、双眼鏡、雨具、予備の靴などをまとめるには、バックパックが最適です。船内持ち込み品は、乗船または下船前にゾディアック・ドライバーに渡すことができます。 両手を自由にしておいてください。●ゾディアックの中では絶対にタバコを吸わないでください。ボートはゴム製で、船外機に接続された燃料タンクがむき出しになっているため非常に危険です。●すべての上陸条件は事前に発表されます。ウェットランディングは、上陸の際、足元が濡れます。ドライランディングは、桟橋などを利用して上陸するため足元が濡れません。●ゾディアックを海岸でバックさせている時、木製のトランサム(仕切り材)を跨いでゾディアックから降りたり乗ったりしないでください。急な大波によって突然ボートが砂浜に押し上げられ、その際エンジンで殴られたり、トランサム(仕切り材)で足を押しつぶされたりする可能性があります。●ウェットランディングの際には、ゴム製のポンツーンに座ってから、足を横に振ることで安全に乗り降りすることができます。上陸時は必ずドライバーの指示に従ってください。●ゾディアックに乗船する際は、防水加工されていない物を海水や雨から守るため、防水バッグ(または小さなビニール袋を持参してください)を使用してください。完璧なシロクマの写真も大きな波飛沫で一瞬に消されて見えなくなるほど濡れてしまいます。8重要なゾディアックの注意事項How to use the Zodiac boatゾディアックボートの利用方法ゾディアックボートの利用方法

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