シルバーシー社 2023-24年 南極
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南極探検クルーズのゲートウェイ47プエルト・ウィリアムズプエルト・ウィリアムズは、ビーグル水道の南岸、ナパリの島にあるチリの町です。「世界最南端の都市」を自称していますが、人口が2,500人と少ないため、同じビーグル水道の北側にあるアルゼンチンの都市ウシュアイアがその称号を使用しています。周囲の景色は雄大です。山頂が雪に覆われた荒涼とした山々が聳え立っています。町には、「ディエンテス・デ・ナパリノ(ナパリノ歯)」と呼ばれるドラマチックな背景があります。この地域には、とももと狩猟採集民であるヤーガン族が住んでいました。彼らは、この地域の厳しい気候に耐えながらも、ヨーロッパ人の到来に耐える事ができませんでした。現在の町は、1953年に海軍基地として設立され、16世紀のイギリスとチリの海軍司令官ジョン・ウィルソンに敬意を表わしています。プンタ・アレナスプンタ・アレナスは、チリの最南部、第12州、マガジャネスの州都です。人口は、約13万人でマゼラン海峡に面とした都市です。過去には、帆船による貿易の増加と羊毛業の発展、金鉱の発見を伴いながら、街は発展、繁栄してきました。現在は、南極ツアーの玄関口としても知られています。南米チリの首都、サンティアゴ南北に長いチリのほぼ真ん中に位置し、人口約550万人を誇る大都市です。市の中心部は、コロニアル風の建物と近代的なビルが混在しています。2014年に開業した64階建ての超高層ビル、コスタネラセンター。このビルは、グラントーレ・サンティアゴとしても知られており、南アメリカ最大のショッピングモールや2つのホテル、オフィス、映画館などがある複合施設です。61階と62階の展望デッキ、「スカイ・コスタネラ」からは、360°のパノラマでサンティアゴ市街を一望することができます。市内の主な観光ポイントは、旧市街の中心部に位置するサンティアゴ大聖堂、植民地時代から現代に至るまでのチリの歴史を紹介する国立歴史博物館、サンティアゴの街並みと雄大なアンデス山脈望む事ができる標高860mのサンクリストバルの丘などがあります。キングジョージ島サウスシェトランド諸島最大の島であるキングジョージ島は、南極の玄関口と言われています。南極半島から僅か120km。サウスシェトランド諸島に唯一の空港を持つこの島は、「現実の生活」と「南極の生活」をつなぐ存在です。この島には、10カ国以上の国が、通年または、夏季限定の観測基地を置いています。ロシア正教の教会もあり、神父が常駐しています。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ゼンツーペンギンもこの島で営巣しています。ウエッデルアザラシやヒョウアザラシも観察する事ができます。オオトオゾクカモメやオオフルマカモメは、暖かい気候に誘われてやって来ます。この島は、1819年にイギリスの探検家がこの島を発見し、ジョージ3世に因んで名付けられました。

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