クォーク社 2020-21年 南極
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● カニクイアザラシ Crabeater seal世界中で最も個体数が多いアザラシで、約3千万~7千万頭いると思われます。更にここ数十年間は南極海域のクジラの減少に伴って以前より多量の餌が行き渡るようになったため、個体数が増え続けています。カニクイアザラシは、その名前とは異なり蟹ではなくオキアミだけを餌にしています。● ナンキョクオットセイ Antarctic fur sealオットセイは、アシカ科の典型です。雄の体重は180kgにもなり背中はオリーブグレイから銀色で、腹は褐色、真ん中に丸い切り替えがあります。首と肩にある粗毛は厚いたてがみが、年をとると頭部に鳥冠が生えます。雌は50kgくらいで、たてがみも鳥冠もなく、胸や喉は薄いクリーム色をしています。● トウゾクカモメ Southern Polar Skuas南極大陸には二種類のトウゾクカモメが生息しています。どちらもずんぐりとした褐色の鳥でその習性はむしろ鷹に似ています。頑丈で曲がったくちばしを持ち、水掻きのある脚には一見獰猛なかぎ爪がついています。大型のオオトウゾクカモメは固いくちばしを備え、全身が灰褐色の斑点で覆われています。● ザトウクジラ Humpback whaleザトウクジラはナガスクジラ科でも同科の他のクジラとは異なった属です。全般的な生態は他のクジラ類とほぼ同様ですが、いわゆるクジラ型という流線型の体型を備えてはいません。他のクジラ類と比べるとずんぐりしていて平均体長は15mで最大19m、体重は30~40tで最大では48tにもなります。● ヒョウアザラシ Leopard seal名前が示す通り獰猛な捕食者です。南極にいるアザラシで温血動物を捕食するのはこの種類だけ。獲物はペンギンが高い割合を占めていますが、他のアザラシの幼獣、魚、オキアミなども食べます。臼歯はカニクイアザラシに似たいくつもの凹凸があり海水のオキアミを漉(こ)して食べるのに最適です。● アジサシ Antarctic ternsカモメにとても近い鳥で、この2つのグループは同属であると考えている鳥類学者もいます。カモメが常に上昇気流や風の流れによって飛翔するのに対し、アジサシは一直線に水平に飛びます。殆どのアジサシは沿岸性の鳥ですが、南極の種は広大な海の上を、長短さまざまな距離を移動します。● アホウドリ科 Albatrosses体長が大きく、長細い翼を持ち、短い尾と特有の飛翔パターンを持つアホウドリは海上で容易に見分けることができます。生涯の殆どを空で過ごし、最小限のエネルギーで空中に浮かぶグライダー航法に熟達しています。アホウドリは、ほとんど羽ばたくこともなく何時間でも空を飛び続けていられる鳥なのです。● ミンククジラ Mink whaleナガスクジラ類で一番小型なのがミンククジラです。体長8m~10m、平均体重は6~8tで最大9tになります。鼻先が細く尖っているのが特徴です。体色は背中が濃い青灰色で、腹部が薄い灰色。胸鰭の上から青白い模様が背中まで伸びています。体の後ろの方に体長に比較して大きな背びれがあります。● 鵜(ウ)科 Cormorants, Shags中型の鳥で、長い首と先が曲がった長いくちばし、長くて丸い翼、それに長い楔形の尾を持っています。シャグと呼ばれる種類もいますが、これは繁殖期に現れる鳥冠から来ています。殆どの鵜は全体に黒っぽい色をしていますが、南半球では黒と白の色合いのものが多くなっています。● ミナミゾウアザラシ Southern elephant sealミナミゾウアザラシは亜南極の殆ど全域にわたる島々に生息しているだけでなく、南極大陸の2、3の沿岸地域にも生息している大型哺乳動物です。世界最大のアザラシと言われその大きさは北極のセイウチを上回ります。雄は体長6m、体重は約4tで、雌は、体長3.6m、体重は約1tにもなります。● サヤハシチドリ Snowy Sheathbillsふっくらとして鳩位の大きさをしていて、どちらかと言えば白い鳩に似ています。前足は三本の足指の間に未発達の水掻きがあるだけで、後ろの指はよく発達しています。体は純白でピンク色のたっぷりとした肉垂れがあり、巣籠もり中のペンギンの近くや海岸線に沿ってゆっくりと歩いているのを良くみかけます。● カモメ類 Petrelsカモメは主に沿岸地方に棲む海鳥で、ミナミオオセグロカモメのように高緯度で繁殖する種類はしばしば冬の間外洋を長距離移動します。長く幅広い翼を備えている割には、カモメはアホウドリやミズナギドリほど長い距離を飛ぶことができません。水掻きのある脚を持ち水面を巧みに泳ぐことができます。※画像はイメージです。Wildlife of Antarctica10

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