ヘリテージ・エクスペディションズ社 2019-20年 南極・北極
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●詳細日程 (2020年1月8日発コース 及び 1月10日発コース)第1日目インバーカーギル到着第3日目スネアーズ諸島、ノースイースト島観光(ニュージーランド領)第4日目オークランド諸島、エンダービー島観光(ニュージーランド領)第5日目オークランド諸島観光(ニュージーランド領)第6日目終日航海第2日目ブラフ出港ニュージーランド最南端の町、インバーカーギルに到着します。スコットランドからの移住者によって開拓された町で、肥沃な農地が多く、牧羊などが営まれています。町の中心にあるケルビン・ホテルにご集合ください。クルーズ代金には1泊の宿泊(夕食と朝食付)が含まれております。夜、ロス海クルーズにご参加のお客様が一同に会しての夕食を楽しみます。ホテルで朝食後、サウスランド博物館を訪れ亜南極の島々の展示をお楽しみ下さい。午後、ホテルからブラフ港に送迎します。スピリット・オブ・エンダービー号に乗船後、安全に関するオリエンテーションが行われます。出港の際には全員ブリッジにお集まりいただき、出港を祝います。そして、スネアーズ諸島に針路を向け探検クルーズが始まります。ニュージーランドに一番近い亜南極諸島で、スネアーズ諸島(わなの島)と呼ばれるようになった理由は、1791年、ジョージ・ヴァンクーヴァーがこの諸島を発見した際、船の航行が危険な場所と見做されスネアーズ(snares=罠)と名づけられました。2つの島といくつかの岩礁のような小島からなる諸島は、無人の保護区となっています。ノースイースト島は、スネア―ズ諸島で最も大きく、イギリス全諸島で観察されるよりも多くの海鳥が営巣しています。天候と海象状態が許せば、ゾディアック・ボートで起伏の激しい保護区となっている東側の海岸線のクルーズを予定しています。(上陸は禁止されています)保護区の湾では、この島固有のハシブトペンギンやスネアーズアイランドヒタキ、シダセッカ、マダラフルマカモメ、ナンキョクアジサシ、アカハシカモメなどかなりの数の鳥類を観察いただけるでしょう。スネアーズ諸島には、何十万羽ものハイイロミズナギドリのコロニーがあります。毎年クリスマス頃になると、ニュージーランドアホウドリが繁殖の為に巣に戻ってきます。スネアーズ諸島西部の島々では、ハジロアホウドリが巣を作っていることでしょう。他に、マダラシロハラミズナギドリ、モグリウミツバメやヒロハシクジラドリなどの海鳥の巣もあります。オークランド諸島は、1千万年~2千5百万年前頃の2つの火山が基になっています。氷河作用で浸食され、分割され、今日知られている群島の形となりました。亜南極で最も大きい島の1つで、発見と移住計画の歴史には興味深いものがあります。聳え立つ崖やごつごつした岩柱が特徴の沿岸では、過去にこれらの島々の周辺で多くの船が難破しました。エンダービー島は、鳥や野生生物の観察に適していて、亜南極の島々の中で最も美しい所です。この島の北端には、低木地や苔類の低地などさまざまな景色が広がっています。キャンベル島人参やマッコーリー島キャベツなどの巨大植物を広範囲で楽しむことができます。1900年半ばに持ち込まれた畜牛、うさぎ、ねずみを駆除したことにより、植物や鳥類の数や種類が増えています。また、この島は、その地理的位置により、他の亜南極の島々よりもはるかに穏やかな気候に恵まれています。アシカ科では珍しいニュージーランドアシカの繁殖地であるサンディー湾に上陸する予定です。 ハーレムを占有する雄のアシカは終始ビーチで監視し、他の若いアシカが、子供を産んで間もない雌に近づかないように縄張りを守っています。ニュージーランドアシカの個体数は少しずつ減っています。理由ははっきりしませんが、おそらくイカ漁との関係があるようです。さらに、島内を散策すると、アシカが風にさらされてゴツゴツしたラタの森でリラックスしているのに出くわすかもしれません。ビーチの後ろの森には、ニュージーランドミツスイやアカボウシインコ、人なつこいヒタキがいます。キンメペンギン(ハイカシラペンギン)は、森の複雑に分岐した低木シダレ(ニュージーランド固有のヤナギ類)に巣を作っています。特に夜間には、ペンギンが一列でビーチを横切り巣に向かう様子が見られます。ラタの森を越えて開けた地形には、シロアホウドリとオークランド諸島固有のコバシチドリが営巣しています。また、オークランド諸島固有のクリイロコガモとムカシジシギが見られるチャンスもあります。水辺の渡り鳥がデリーキャスルリーフに集まりますので、オオソリハシシギやキョウジョシギが観察できるかもしれません。さらに探索を進めると、キタオオフルマカモメやオークランドウ、ヒタキ、タヒバリ、ハイイロアホウドリなどを見る機会があるしょう。他によく目にする種は、ゴシキヒワ、ウタツグミ、クロウタドリ、ホシムクドリ、ギンカモメ、ベニヒワです。かつてのカーンレイ火山のカルデラであるカーンレイ・ハーバーに到着します。アダムズ島とオークランド島を隔てるカルデラの壁は、東側・西側とも壊れています。東側の入り口は、私たちの探検船のような小さな船は航行できます。広い湾には、多くの歴史が秘められています。上陸については天候次第です。風が湾に向かって吹いていると上陸できなくなります。いろいろな選択肢の中で、サウス・ウエストケープのハジロアホウドリの営巣地に登る比較的難しいコースもあります。 これができない場合には、ゾディアック・ボートでアダムズ島やウェスタン湾の手つかずの沿岸をクルーズするという選択もあります。天候状況によりできない場合は、放棄された海岸監視人の小屋や第二次世界大戦中に使用された監視所まで簡単なハイキングをすることもあります。もしカーンレイ・ハーバーの北に上陸出来たら、1865年に大破したグラフトン号の残骸や漂流者の小屋を見る事ができます。上記の場所に上陸できない場合は、他に2つの興味深い場所があります。一つは、1800年代後半に建設された正式な政府の漂流者向けの緊急避難倉庫です。もう一つは、ドイツの商船と同じ名前のエルランゲンの空き地で、第二次大戦の前日に薪を切り出した場所です。船上でのレクチャーやプレゼンテーションを通して、亜南極諸島の生物や歴史についてさらに学びます。航海中には、ワタリアホウドリ、シロアホウドリ、ハジロアホウドリ、ハジロアホウドリ亜種(NZ)、5ページに続く南極・ロス海クルーズ 30日間 No.14
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