ONE OCEAN社 2019年 北極
15/36
●詳細日程この探検クルーズは、ノバ・スコシア州の歴史的な港町ルイスバーグから始まります。1597年に初めてイギリス人が訪れました。その後、1713年フランス人により戦略的な沿海地として要塞化されました。18世紀になるとルイスバーグは、北米で三番目に賑わう港町でもありました。午後、アカデミック・ヨッフェに乗船します。夕刻出港、灯台を過ぎ大西洋に入り、ニューファンドランド島とラブラドルに向けて航海します。夕食は、大西洋産の新鮮なロブスターをお楽しみください。朝、グロス・モーン国立公園に接するトラウト川の小さな漁村の沖に投錨します。ゾディアックボートで上陸し、バスに乗り換えて世界遺産に登録されているテーブルランズを訪れます。この場所は、地質学的にユニークで格別な景色があります。ここは、構造プレートの活動により、数百年にもわたって押し上げられた地球のマントルが地面にさらされています。劇的な岩稜や食虫植物、ノドジロシトドが特徴の北の湿地帯の景色の中で公園を探検中にヘラジカに出会うかもしれません。公園を北に進み、雄大なボン湾に位置するウッディーポイントに到着前に、ディスカバリーセンターを訪れます。午後、本船に戻り、北に向けて航行します。 1000年前に、バイキングが長い船で海岸に沿って航海したと同じように、ゾディアックボートで岩場の多い海岸線をクルージングします。ランス・オ・メドーは、カナダの世界遺産の1つです。紀元1000年頃、ノルマン人の航海者レイフ・エリクソン(赤毛のエイリークの息子)がヴィンランドを発見したと言われています。再現された芝小屋や古代スカンジナビア人遺跡に居住している考古学者と共に探検し、バイキングがクリストファー・コロンブスより500年も前に北アメリカを発見していた証拠を目にします。夜、ニューファンドランド島の海岸線を離れ、夜間にベルアイル海峡を横断します。ラブラドル州ニューファンドランド島のバトルハーバーに入港します。ここは、イギリス人がアメリカ東海岸に最初に定住した場所の1つです。バトルハーバーは、豊かなラブラドルの漁場への重要な玄関口で、この秘境の村には、復活した漁業や捕鯨、商業施設があります。海岸の景色とカラフルな建物は、素晴らしいコントラストをなしていて、息を呑むような美しい風景を作りだしています。ホープデイルの小さな沿岸の村落は、カナダ・シールド(地殻のむき出した部分)の岩の上にあります。この驚くべき地質の特徴は、40億年前のものと推定されています。狭い水路を通り、ホープデイル沖に投錨します。ゾディアックボートで探検しながら、1782年に建てられたと言われている東ケベックで一番古いホープデイル・モラビア・ミッションを訪れます。 初期のモラビア人の宣教師が北ラブラドルのイヌイットに影響を与えたことを学べる魅力的な場所です。ここはカナダの国立史跡に認定されています。地元の博物館を訪れ、理解を深めます。また、地元のイヌイットがお土産にもなる素晴らしい彫り物や工芸品を作っています。かつてラブラドルの最も北の町であった歴史的なヘブロンを訪れます。1830年代初期にヘブロンの町を造ったモラビア人布教者達の建築様式から、明らかにゲルマン的な影響を受けていることが分かります。布教活動は終わり、1959年に地元のイヌイットの家族たちは、再び戻ってきましたが、当時の建物はそのまま残っています。これらは、国立史跡となっていて州の中で最も歴史的に素晴らしい宣教の建物と考えられています。ヌナツィアブト政府(イヌイットによって主張されているラブラドル地方からケベック州に及ぶ自治地方)の大使で長年歴史的な場所を管理してきたバディとジェニーは魅力的な話を聞かせてくれますので、是非、会いたいものです。2005年に設立されたトーンガット・マウンテンズ国立公園保護区の南の玄関口のサグレック・フィヨルドを航行します。ラブラドルの探検はこの辺りが中間地点で、見どころは、歴史探索から雄大な自然のトーンガット・マウンテンズ国立公園保護区に移ります。この公園保護区は、2005年に設立され、北ラブラドルに約1万平方㎞の敷地面積を有しています。片側はケベック、もう片方はラブラドル海岸との境界にあります。カナダ最高峰のロッキー山脈の東で、フィヨルドや氷河など素晴らしい風景に圧倒されます。イヌクティトゥト語で「トーンガット」は、魂の場所という意味で、トーンガット山脈はイヌイットにとって7500年以上前から続く祖先の故郷です。これらの山々は、イヌイットの神々と強い精神的なつながりがあります。ホッキョクグマが海岸でアザラシを捕まえ、トーンガット山脈とジョージ川では、トナカイの群れが出産の場所に往来しています。イヌイットは年間を通して、狩猟や漁業、旅をする際に使い続けています。素晴らしいハイキングやゾディックボートで海岸線に沿ってクルーズする予定です。野花が開花した時は素晴らしく、クマがベリーを求めてやってくる姿が、スゲや草の間やフィヨルドの沿岸で見受けられます。ナックバック・フィヨルドの美しさは、格別です。フィヨルドは深く、入り組んでいて幅も20㎞以上あります。フィヨルドの岩の壁が900m程に聳えたっている場所も数か所あります。短い北の夏の間、たくさんの野生生物がここを移動します。ワモンアザラシ、ズキンアザラシ、タテゴトアザラシ、ゼニガタアザラシなどたくさんのアザラシ類が見られるかもしれません。ミンククジラがフィヨルドで長居することでよく知られていますが、大型種のナガスクジラやザトウクジラは沖合で見受けられます。ここは、絶好の写真スポットで、限りないほどの写真の対象物があります。ラブラドルの海岸線の遥か北に到着すると、マーティン湾での驚くべき出来事を学びます。第二次世界大戦当時、ドイツ軍の潜水艦Uボートで武器を持った兵隊がこの地に上陸しました。1943年、U537がここに錨を下し、兵隊たちは自動気象観測所を作りましたが、1970年代後半にドイツの歴史学者が、ドイツ海軍の記録保管所で参考文献を見つけるまで、自動気象観測所は発見できませんでした。その気象観測所の機器は、1980年代初期にカナダ沿岸警備隊によって回収され、オタワの戦争博物館に展示されています。その日の夕刻、ダビス海峡の南に向けて航海する際、1612年にこの地域を発見したトーマス・バトンの名前に由来するバトン諸島を訪れます。大陸棚にある諸島は、栄養物が豊富なため、何千もの海鳥や海洋哺乳類がやってきます。フロビッシャー湾の入り口を横切り、バフィン島の南東に位置する急斜面の岩礁がある小さなモニュメンタル島に上陸します。島の周りに生息するホッキョクグマやセイウチを探索します。ホッキョクグマが幼いセイウチを襲うことでよく知られていますが、水中では大人の雄のセイウチとは戦いません。最後のゾディアッククルージングを楽しんだ後、船長主催のお別れディナーを楽しみ10日間の探検を振り返ります。夜間に、フロビッシャー湾の狭い水路を進み、下船場所であるヌナブト準州の州都、イカルイトに向かいます。乗組員とエクスペディション・スタッフに別れを告げ、ゾディアックボートで上陸します。時間と潮の流れが許せば、イカルイトを少し観光した後、チャーター機で、空路、オタワに向かいます。オタワ到着後、解散※オタワ空港から市内中心部までお送りいたします。第2日目グロス・モーン国立公園観光(ニューファンドランド島)第3日目ランス・オ・メドー観光(ニューファンドランド島)第7日目トーンガット・マウンテンズ国立公園観光(ラブラドル州)第8日目トーンガット・マウンテンズ国立公園観光(ラブラドル州)第9日目マーティン湾とバトン諸島観光(ヌナブト準州)第4日目バトルハーバー観光(ニューファンドランド島)第5日目ホープデイル観光(ニューファンドランド島)第6日目ヘブロン観光(ニューファンドランド島)第10日目モニュメンタル島観光(ヌナブト準州)第1日目ルイスバーグ集合/乗船/出港第11日目 イカルイト入港/下船/発Bオタワ着、解散ラブラドル半島とトーンガット・マウンテンズ国立公園探検クルーズ 11日間 No.414
元のページ